外壁塗装や屋根塗装の塗料が進化したためか、最近は見かけることが少ないのですが、劣化による塗膜のトラブルとしてひび割れがあります。大きなひび割れではなく、微細なものですので、よく見ないと分からないことも多いひび割れです。ベランダやバルコニーの床面のトップコートにもこういったトラブルが起こりえます。ちょうど陶器の貫入(貫乳・かんにゅう)のようなひびです。
陶器の場合、貫入は釉薬とその下の陶器の冷える温度差によって起こると言われています。デザインとしてわざと貫入が入るよう作られた陶器もあり、幼い頃はこのような容器を見ると「水漏れしないのか」と思ったものです。もちろん、水漏れすることはなく、ほぼ同様の製法で造られる釉薬瓦にも貫入が発生することがあります。もちろん、この貫入によって瓦が不具合を生じるということはありません。余談ですが、陶器が焼き上がり、この貫入が入るときに発生する音は非常に美しく、聞き惚れるくらいのものだと言われています。
建物の外壁や屋根の塗膜にできる貫入のようなひび割れはやはり問題で、寿命であることを示しています。そのうち、ボロボロと剥がれてくることになるでしょう。外壁や屋根の塗装面に起こるこのひび割れは熱で膨張と縮小を繰り返しているところに起こりやすいらしく、窯業系などのサイディングにも発生します。肉眼で確認できるようになったら、明らかに塗り替え時期に来ています。陶器や瓦と同じようなひびだからと放置せず、信用できる外壁塗装業者などに相談しましょう。
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