断熱性が高い、遮音性に優れる、耐火性も高い、軽い、なおかつ丈夫というおよそ建材としての外壁材に求められる全ての性能を満たす外壁材がALCです。ALCとはAutoclaved Light weight aerated Concreteの略称です。詳しく説明しますと、Autoclavedは高温、高圧の蒸気の中で蒸し上げられるて成型されること、Light weight aeratedはコンクリートの中に小さな気泡を発生させて軽量化すること、Concreteはコンクリートからできていることを意味してします。簡単にいうと、発泡コンクリートを加工した軽量建材(外壁材)ということになります。
どのくらい軽量化というと、通常のコンクリートの約10分の1とも言われており、水にも浮きます。コンクリートだから燃えませんし、細かい気泡のおかけで断熱性にも遮音性にも優れています。ほぼパーフェクトな建材ですね。今回はとあるお客様が「ALCを壊してしまった」ということで、その内部と断面を見る機会がありましたので、紹介したいと思います。
破壊されてしまったALCの一部の欠片です。これだけを見ると、単なる白い石にしか見えませんが、手に持ってみると相当に軽いことが分かります。通常のコンクリートの10分の1というのは伊達ではありません。ご家庭にある軽石よりもやや重いくらいです。
内部の断面を見てみると、小さな気泡があることが分かります。これが軽さの秘密なんですね。スマートフォンのカメラで撮影したためにあまり鮮明ではありませんが、無数の気泡があるということは確認できたと思います。この無数の気泡、軽さの上ではとてつもないメリットなのですが、実は水が入り込むスペースにもなってしまっているのです。無数の気泡の性でALCは水が染み込みやすいのです。ALCは金属を骨格としています。金属は水分によって錆が発生します。また、内部に染み込んだ水が凍ると凍害が起こり、コンクリートが剥離し、崩れていきます。ALCは塗装によって水が染みこまないように守ってあげないといけないのです。水が染みこまないように定期的に塗り替えなどのメンテナンスを行えば、耐用年数は50年以上とも言われています。耐久性でも優れた建材なのです。
記事内に記載されている金額は2021年06月21日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
外壁塗装、屋根塗装、外壁・屋根塗装、ベランダ防水の料金プランはそれぞれのリンクからご確認いただけます。