現在主流の外壁材である窯業系サイディング、耐火性も高く、厚みもあるので、非常に丈夫そうに見えるのですが、経年によって反りや浮きといった病状が出てくる可能性があることをご存知ですか。大きく変形してしまうと、隙間ができますので、そこから雨水が浸入してくるので、雨漏りにも繋がります。
窯業系サイディングが反ったり、浮いたりする変形の原因は主に水分と温度差です。塗膜が薄くなったり、目地のシーリング材が剥がれたりすると吸水しやすくなります。窯業系サイディングの原料はセメントと木質系繊維ですから、水が染み込みやすいのです。吸水させないようにしているのは塗膜とシーリング材です。
窯業系サイディングが吸水しますとそれだけ体積も膨張します。乾燥すると収縮します。これに熱が加わると乾燥も激しくなります。膨張や収縮はサイディングボード全体で均一に起こるわけではありませんから、ひずみが発生し、反るなどの変形が起こってしまうのです。
この季節は激しい雨が降りますし、雨が上がればあっというまに気温が上昇します。防水性能が落ちている窯業系サイディングには極めて危険な季節なのです。お家の外壁がサイディングという方はこの夏に1回だけでも点検しておきましょう。
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