10年程度前のことでしょうか、その頃のトレンドだったのかマスコミなどで日本のインフラ危機が叫ばれていた時代があったと記憶しています。「地方などでは道路改修などの予算が取れないから、通行できない道路が増えていって日本はそれが原因で滅びていく」という主張だったと思います。確かに日本という国家全体での財政は思わしくなく、ましてや地方といったらなおさらでしょう。
そんな話もすっかり忘れていた最近、たまたま国道を歩いていたのですが、確かにそれを象徴するようなことがありました。その国道は道路の両端に遮音壁が設けられており、それが樹脂製だったり、コンクリートのボードだったりします。コンクリートボードは数十ミリの厚さがあり、中に鉄筋が入っているものです。そのボードが歪んでいたり、中性化が進み、コンクリートが剥がれ落ちているところがあるのです。コンクリートはもともとアルカリ性で、そのことによって内部の鉄筋が錆びることを防いでいます。雨水などが染み込むと、鉄筋に錆が発生し、そのことによって中性化していきます。鉄は錆びると体積が増えますから、内部からコンクリートを押すかたちになり、耐えられなくなると崩れてしまうのです。
![住宅の基礎はとても大事](https://xn--rms9i4ix79n.jp.net/wp-content/uploads/51eb07af9b60537a221599db965f2882_m.jpg)
「インフラ危機も嘘ではなかったのだなあ」と考えながらも、「まあ、この遮音壁だったら、最悪なくなっても交通に支障は来たさないが、近所の人は迷惑だろうなあ」と楽観的に考えていました。その後、自宅の近所に辿り着いた時にとんでもないものを見たのです。近所のお家の基礎が先程のコンクリートボードのように崩れてきているのです。一瞬、我が目を疑いました。たまたま何かで傷つけてしまい欠けたのかもと再度、よく見てみると大小はあるけど、複数の箇所で崩れてきているのです。
![汚れがついたコンクリートの壁](https://xn--rms9i4ix79n.jp.net/wp-content/uploads/img170727235859.jpg)
![崩れかけているコンクリート](https://xn--rms9i4ix79n.jp.net/wp-content/uploads/concrete-1301730_640.jpg)
「うちよりは5年程度新しいはずだし(それでも築数十年ですが)、自宅もそうなっているかも」と急いで自宅を確認してみますと、幸いなことに我が家は何ともありません。ちなみに全く同じ時期におそらく同じ施工会社で建てられた隣の家(建材も間取りも造りもほぼ同一)を見てみますと… やはり何ともありませんでした。
築数十年経過しているから施工不良とも言えませんし、建てた時のコンクリートの質なのでしょうか。実は私の自宅などの基礎は鉄筋が少ないから中性化しにくく、本当は弱いものなのでしょうか。簡単な手法では調べる方法が思いつきません。
こういった基礎部分の中性化は基礎を塗装することによって防ぐことができます。気になるという方は外壁塗装の際に基礎の塗装もご検討されてはいかがでしょうか。弊社はこういった基礎やコンクリートの塗装も得意としていますので、お気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2017年07月28日時点での費用となります。
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