都市部に車で通勤している方、夕方から夜にかけて帰宅する際に「ここを越えると涼しくなる」、「ここを越えると車のエアコンの効きが良くなる」といったポイントはないでしょうか。都市部ではコンクリートやアスファルトなど蓄熱しやすい物質で地表が覆われていることや車やエアコンなどの廃熱が多いため、周辺地域よりも気温が高くなりやすいことが知られています。この現象はヒートアイランド現象と呼ばれ、さまざまな都市で問題になっています。比較的自然が多いとされる千葉県でも同様の現象は確認されるのか確かめてみました。
千葉市の中心部から温度を計測していってみましょう。温度を計測したのは22時以降で、温度を計測した周辺の昼間の画像を掲載しています。車に付いている温度計を用いた計測なので、それほど正確な温度計測ではないことをご了承ください(0.5℃刻みでしか温度が表示されません)。また、エンジンの水温にも注目してみてください。
それでは千葉市街中心部の温度です。夜10時過ぎだというのに29℃です。快適な温度ではありませんね。また、水温も高めです。
市街地を抜け、アリオモール蘇我周辺へやってきました。ビルなどの高い建物がなくなり、風通しが良くなったためか、気温は1.5℃下がって27.5℃へ。エンジンの水温も下がりました。僅か数キロしか離れていないのにこれだけ違うとは興味深いですね。
市原市まで移動してきました。こちらまで移動してくれば、さらに温度が下がると思っていたものですが、何故か上昇しています。熱源となる工場が近くなったせいでしょうか。火力発電所も近くにありますし。上のアリオモール蘇我とその周辺は以前、大きな製鉄所があり、再開発された場所です。今でも工場があったなら、違った結果になったかもしれません。
高い建物もなく、人口密度も低くなる袖ケ浦市までやってきました。街の外壁塗装やさんの本社があるところです。市原市を抜けるまでは気温が28℃以下にならなかったのですが何と一気に2.5℃も下がり、25.5℃に。この温度ならほとんどの方が快適に過ごせるのではないでしょうか。千葉市中心部に較べると3.5℃も低下したことになります。エンジンの水温も下がりました。
都市部と郊外ではこんなにも温度が違うのです。ヒートアイランド現象は屋根や壁を遮熱塗料で塗装すれば、ある程度解消されると言われています。また、遮熱塗料は室内の温度を約3℃低下させる効果があります。単純に比較するのは危険ですが、都市部のほとんどの建物が遮熱塗料で塗装されたなら郊外並みの気温を実現できるかもしれないのです。官民合わせて取り組む必要があるでしょう。以上、大人の夏の自由研究でした。
記事内に記載されている金額は2017年08月28日時点での費用となります。
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