建材にとっては劣化の原因、女性にとってはお肌の大敵、それが紫外線です。紫外線は強烈なエネルギーを持っており、ほとんどの建材を劣化させていきます。無機成分でつくられている粘度瓦などはほぼ劣化しないと言われていますが、色が徐々に薄くなっていきます。当初はほぼ真っ黒だったいぶし瓦も年月を経て、銀黒と呼ばれる渋い色になっていきますし、色が変わらないと言われている釉薬瓦も日が当たる部分と当たらない部分では全く色が違ってくるのです。
物質は何であれ、エネルギーを持っています。人間の体温だってエネルギーですし、今、こうして打ち込んでいるPCの表面がプラスチック製のキーボードだってエネルギーの塊です。もちろん、太陽光もエネルギーを持っています。光に当たれば、暖かくなりますし、暑く(熱く)もなります。その太陽光の一部である紫外線もエネルギーを持っています。紫外線の持つエネルギーは建材などにとっては破壊エネルギーで、化学的な単位で表すと410kj/molとなります。kj/mol、キロジュール毎モルという見慣れない数値が出てきましたが、410という数値だけ取りあえず覚えておいてください。
ほとんどの塗膜の結合エネルギーは紫外線より弱かった
単純なお話をすると、数字が小さいものより大きいものの方が価値があったり、強かったりしますよね。これは紫外線と塗膜についても言えます。紫外線のエネルギーは410kj/molです。それに対して、アクリル塗料の結合エネルギーは356kj/molなのです。紫外線の破壊エネルギーに勝てないから劣化していくのです。高耐候で知られるフッ素塗料の結合エネルギーはやや複雑でメインの結合力はアクリルと同じ356 kj/molなのですが、サブの結合力は486kj/molと高いため、耐用年数が長いのです。無機系塗料も結合エネルギーが435kj/molと紫外線よりも高いため、これまた耐用年数が長いのです。
結合エネルギーが紫外線より高いといっても、塗膜が劣化しないわけではありません。塗膜の持つ結合エネルギーは有限です。それに対し、紫外線のエネルギーはほぼ無限で毎日のように降り注いでいます。「雨垂れ石を穿つ」ではありませんが、紫外線のエネルギーより結合エネルギーが高くても少しずつ劣化していくことになります。
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