温暖湿潤気候の日本ではよく雨が降ります。気象データでは平均すると、およそ3日に1回雨が降っていることになります。ではこの雨、外壁や塗膜にどうのような影響を与えているのでしょうか。どんな建材でも水分は天敵と記載されている記事をよく見かけますが、具体的なことまでは記されていないことがほとんどです。台風21号と台風22号でやってきて長雨が続いている今、科学的な視点からその影響を考察してみたいと思います。
雨による物理的な力で破壊されていく塗膜
まず、考えられるのが重さと固さによる物理的な破壊です。『雨垂れ石を穿つ』というように雨水は液体ですが、物体を削っていく力があることは皆様もご存知通りです。降雨の時間が同じならば小雨よりも大雨の方が削られます。また、大雨の方が落下スピードも早いので、ダメージも蓄積されていきます。同じボールでも、体にぶつかった際、痛いのは速度があるボールの方ですよね。よく1時間に100ミリの大雨と言われますが、これは1m四方に100kg(の水)が落ちてきているのです。そう考えると恐ろしいことです。
酸性といった化学的な力で破壊されていく塗膜
雨水は空気中に浮かんでいる塵などさまざまなものを含みながら、落下してきます。ここで問題になるのが酸性雨です。空気中にはさまざまな化学物質が浮遊しており、酸性雨の物質となるものも含まれています。酸性雨は文字通り、酸性なので金属を錆びつかせたり、物を溶かしたりする作用があります。もちろん、外壁塗装にとってもよいものではありません。
塗膜は物理的にも、化学的にも強いものだった
外壁塗装に用いられる塗料はこうした気象や化学的なことも想定されており、引っ掻きなどの物理試験(6B~6Hの鉛筆の芯で引っ掻く)、酸性やアルカリ性に対する薬品試験などを行われた上で世に出てくるのです。外壁塗装と少しジャンルは異なりますが、車の塗装を見てください。酸性雨が降ろうが、雨の高速道路を走ろうが、びくともしません。外壁塗装の塗料もフッ素塗料や無機系の塗料では20年前後の耐用年数があると言われています。酸性雨や大雨から受ける影響は少なくないものの、それに耐えうるだけの性能を備えているのです。各塗料製造メーカーの努力には本当に頭が下がります。
記事内に記載されている金額は2017年10月27日時点での費用となります。
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