色の名前は動植物の他、生活の中から生まれたものあり、実に多種多様です。このページではJIS(日本工業規格)の慣用色269色の中から想像がつきにくい色名と実際の色を紹介しています。
今回は無彩色系、彩度が少ない色(白・黒)を紹介します。
スレートグレイは暗い灰色で、天然の粘板岩を加工したスレートの色です。西洋の他、日本でも屋根材として用いられているのですが、非常に高価です。産出地であった岩手県には天然スレートの建築物が以前はたくさん見られたのですが、東日本大震災と津波の影響で多くが失われてしまいました。東京駅の屋根には天然スレートです。
ランプブラックは黒で、ランプの油煙や煤がからきています。生活に密着した色ですね。
利休鼠は緑みの灰色で、利休はもちろん茶人の千利休のこと。「利休」自体が渋い緑みの色を指しており、やはり由来はお茶なのでしょう。色にまで名を残すとはさすが茶聖です。
煤竹色は赤みを帯びた黄みの暗い灰色、言葉で説明するととても複雑です。煤けて赤黒くなった竹や煤払いの竹に由来があります。字面から見ると、煤と竹で何となく想像はできますが、「赤みを帯びた黄みの暗い灰色」と正確に答えられる人は少ないでしょう。藁葺き屋根の構造材として用いられた竹が長い間、囲炉裏などの煙で燻されることで、そのような色になります。
色名から歴史を知るなんて、何となくロマンティックだと思いませんか。
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