♦既製品の庇の問題点
既製品の庇の問題は、雨漏りの原因になる事と、外壁左官取り合いのヒビ割れを
誘発することです。既製品の庇では、庇の上部立ち上がりコーナーの板金が
一体化せずに折り曲げただけという部材が流通していました。
当然庇コーナー部の防水テープの施工も、下葺き材の施工もうまく行きません。
ピンホールが出来た状態になりますので雨漏りの可能性が高まります。
又入隅の庇の場合、2方向・直角に立ち上がりが必要ですが、専用の取り付け部材
が有りません。現場加工で納めるしかありませんが職人によって対応の仕方も変わって
きます。事前に指示しておかないと手間のかかる納め方はしませんので以前から職人
とのコミュ二ケーションが取れていると相談しながら丁寧な仕事をしてくれます。
このような職人の現場では雨漏りのリスクは大きく下がります。
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♦庇の取り付けに関する問題点
庇の取り付け方は、本体外壁取り合い部の立ち上がり板金の上部に75mm
幅の両面防水テープを貼り付けます。この時の押さえ方を十分に行います。
防水テープの押さえ方が甘いと下葺き材と一体化しません。
その場合には雨漏りの可能性が高まります。
施工時期が冬場の場合は防水テープの粘着性が悪くなっていることも有ります。
その後に下葺き材を施工して、防水テープと一体化します。
庇からの雨漏りを防止するには庇の板金、防水テープ、下葺き材の3つを
一体化させることが重要です。したがって施工には押さえつける事が重要に
なります。職人任せではなく現場での徹底した打ち合わせが雨漏りを防ぐ事に
繋がります。
外壁の左官取り合いのヒビ割れについてですが、外壁がサイデイングの場合には
問題が有りませんが、左官の時は庇の材質が板金であり、押さえると動きます。
板金材料の熱による鼓張収縮と、左官材料の乾燥収縮もあり左官と板金取り合い
が剥離し隙間が出来、浮きます。そしてヒビ割れが生じやすくなります。
特別大きな問題は無いのですが見栄えの悪さからクレーム化することが
多いので時間をかけて工夫しながら施工する事が大事です。
記事内に記載されている金額は2018年01月16日時点での費用となります。
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