

FRP防水について知っておくこと。
近年の一般住宅のバルコニーの防水はFRP防水が主流になっています。木の下地にも施工可能でほとんどの下地に対応でき、また補修工事も簡単に出来る所が長所と言えます。
FRP防水の施工にあたっては危険物でも有る為、施工現場では取扱いには注意が必要です。
♦FRP防水の施工方法
FRP防水のおおまかな施工方法は6工程になります。3の積層工程では、下塗り硬化後、ガラスマット敷設、樹脂ライニング、脱泡ローラーによる気泡除去の一連の作業を行い、その上で4の樹脂中塗り工程へと進む。
ガラスマットは湿気、液などは保管に注意が必要です。主剤などは現場保管は避ける方が賢明です。
工程
1、プライマー塗布
2、防水用ポリエステル樹脂「下塗り工程」
3、ガラスマット+防水用ポリエステル樹脂「積層工程」
4、防水用ポリエステル樹脂「中塗り工程」
5、保護仕上げ「上塗り工程」
6、仕上げ材塗布
以上の工程での施工となります。施工時には臭気が発生するので近隣への配慮も必要です。


維持管理に気を付ける事で耐用年数に差がでる。
防水性を長く維持するには住宅所有者の維持管理も重要になります。前もって重要事項を説明しておくことが大事です。
説明事項は次のようになります。
♦防水層の上では火気、有機溶剤であるガソリン、灯油などその他薬品などを使用しないこと。
♦防水層を痛めないように気を付ける。
♦生活雑排、冷却排水は直接流さない。ペットの排泄物なども劣化の原因になる。
♦清掃は中性洗剤で行う。
♦長期防水性能維持の為上塗り剤の塗り替えを定期的に行う。
以上の注意点を説明しておくことで、住宅使用者が気を付けながら生活する事で耐久性能に差が出てきます。


こんな不具合の事例がある。
FRP防水の不具合は下地や施工時の状況によって起こる。施工時には適切な施工管理が必要になります。
不具合は大きく3種類に分かれる。
漏水に直接かかわる「直接欠陥」
耐久性に悪影響がある「間接欠陥」
仕上げ層の不具合にかかわる「上塗り層の欠陥」に分けられます。
♦直接欠陥: 防水層の割れ、剥がれ、亀裂。入隅、伸縮目地、端部などに発生する場合が多い。
♦間接欠陥: 防水層のふくれ、浮き、摩耗など。下地の湿気、接着不足が主な原因と見られる。
♦上塗り層の欠陥: 上塗り層の割れ、剥がれ、摩耗など。施工後の降雨などが原因と思われる。
以上がよく起こる事例です。FRP防水は熟練の技術が必要な防水工法です。施工する職人によって耐久性に差がでる場合もあるので、高い施工技術が求められる防水工法です。
記事内に記載されている金額は2018年06月03日時点での費用となります。
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