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肉眼で判別できない超微細なテクノロジーが叶える画期的な塗料
「ナノテクノロジーの時代」と言われる昨今。人間の目では確認できないミクロの開発技術となるナノテクノロジーは、スマートフォンやノートPCなどの回路にも使われ、ますます進化を遂げてきました。
実は、塗料の原料となる樹脂にもナノテクノロジーの技術が採用され、これまでになかったような画期的な塗料が開発されています。それが、水谷ペイントの「ナノコンポジット」シリーズ。
「ナノコンポジットW」「ナノコンポジットF」「ナノコンポジットW防藻+」といった3種類のラインアップがあります。
建物には何かしらの汚れが付くものです。これまでの塗料では、塗膜に汚れが入り込み蓄積されるものが一般的でした。ナノコンポジットシリーズは、そもそも汚れが付着しづらい塗膜を形成できる塗料です。塗料の「セルフクリーニング機能」により、汚れを雨で洗い流してくれるため、優れた耐汚染性を誇ります。
一般的な塗料は、太陽からの紫外線や雨などが原因で「色褪せ」が起こります。ナノコンポジットシリーズは耐変色性の性能を持ち、色褪せしにくいことも特徴の一つで、塗料の色褪せの度合いをはかる促進耐候性試験で最も厳しい基準の耐候形1種に合格した塗料です。
「10年相当に値する2,500時間を超えた後でも光沢の80%を保持しているかどうか」という基準をクリアすると合格できる耐候形1種ですが、ナノコンポジットWはその基準を上回る90%以上を保持した優れた塗料です。
ナノコンポジットシリーズは微生物の増殖を抑える静菌作用と死滅させ殺菌作用を持ち、防カビ・防藻に優れています。「ナノコンポジット防藻+」なら、より防カビ機能と防藻機能が強化されています。長い期間、建物の美しさを守ってくれるでしょう。
ナノコンポジットシリーズは、普通の塗料では合格が難しいと言われているJISA1321難燃一級に合格した塗料です。炎によって表層の有機成分が燃焼するものの、酵素をブロックする「有機成分・無機成分の融合膜」が形成されます。万が一の時でも安心です。
厚生労働省は、「ホルムアルデヒド」を塗料に関する規制対象としています。「F☆マーク」というホルムアルデヒドの放散量を示した等級の中で最上位(最もホルムアルデヒドが少ない)の等級である「F☆☆☆☆(フォースター)」を取得しているナノコンポジットシリーズは、建築物への使用量を制限されておらず、安心した住まいを作り上げることができる塗料です。
塗装工事は、塗った後の“乾燥”という工程がとても大事で、乾きが不十分では、仕上がりが悪くなります。ナノコンポジットシリーズは、従来の水性塗料と比べると乾くスピードがかなり早いです。速乾性に優れた塗料ですから、工期が長くなることがありません。「工事中にご近所の方々へ迷惑をかけるのでは…?」という塗装工事にありがちな心配もおさえられる塗料です。
ナノコンポジットシリーズの優れた性質①
超緻密な塗膜による汚れにくさ
ナノコンポジットシリーズが汚れづらいのは、ナノテクノロジー技術による超緻密な塗膜を作れるからです。ナノコンポジットシリーズのアクリルシリコン樹脂は50~60 nm。これは、従来型エマルジョン樹脂の400~500nmと比べて10分の1ほどです。そもそも「nm(ナノメートル)」は10 億 分の1メートル。なんと、100万分の1ミリという微小なものなのです。
樹脂が微小であることが「汚れづらさ」に繋がるのは、こちらの図で見ると分かりやすいでしょう。
従来型の樹脂、そしてナノコンポジットを比べたとき、ナノコンポジットは微細なため隙間が小さくなります。汚れは隙間があるほどに入り込んでいきます。樹脂の隙間が小さなナノコンポジットが汚れづらい理由は、そこにあるのです。
ナノコンポジットシリーズの優れた性質②
雨が降るたび汚れが落ちるセルフクリーニング機能
ナノコンポジットは親水性のある塗膜をつくります。“親水性”とは、水と混ざり合う特徴のことで、外壁に付いてしまった汚れがあっても、雨が降ると「外壁と汚れ」の間に潜りこむように混ざりあいます。“汚れが水によって浮かされる”といったイメージです。
さらに、ナノコンポジットはガラスの原料となる超微粒子シリカ(ケイ素)で塗膜を形成しているため、ガラスのような特徴があります。つまり、ガラスのような表面、なおかつ塗膜が親水性を持っていることから、雨が降るたびに汚れが洗い流されて落ちていくのです。
ナノコンポジットシリーズの優れた性質③
無機質に近い性質がもたらす色褪せにくい塗膜
前述したように、ガラスの原料のシリカを成分としているナノコンポジットは、無機質に近い性質があります。たとえば、住まいの屋根が無機ガラス質で覆われた釉薬(陶器)瓦の場合、色褪せはほぼ起こりません。無機質に限りなく近い特徴が色褪せの起こりにくさを実現しています。
全部で3種類のナノコンポジットシリーズをご紹介
ナノコンポジットW
ナノコンポジットシリーズのなかで、初めに開発されたのが「ナノコンポジットW」。アクリルシリコンを基に、ナノレベルの微細成分が配合された耐汚染性のある塗料です。
従来の塗料と比べても汚れにくさや、色褪せしにくさが注目され、ショッピングモールや大手飲食店、大手インテリア小売業などにも採用されました。
ナノコンポジットF
ナノコンポジットFは2016年に登場した製品です。名称の「F」はフッ素ベースであることに由来しています。ナノコンポジットWと同様、低汚染性という特徴に加えて、フッ素樹脂により耐候性がアップ。ラジカル制御型のシリコンが耐候性をアップさせたハルスハイブリッド型で、“超”耐候性のある贅沢仕様の塗料です。
ナノコンポジットW 防藻+
ナノコンポジットWの基本的な性能をそのまま保ち、防藻機能を強化させたのが「ナノコンポジットW防藻+」です。超微粒子シリカにより水分を通過させやすい塗膜にし、外壁表面についた“菌”から水分を奪います。藻の原因となる水分が吸収された菌が雨で洗い流され、藻を抑制するというメカニズムを持っています。
ナノコンポジットを採用した塗装は地球環境への貢献にもつながります
塗料のなかでも、“地球に優しい”と謳われているのが遮熱塗料や断熱塗料ですが、ナノコンポジットシリーズもそれらと同様に地球環境への貢献度が高い塗料です。
その理由のひとつが「CO2の発生を抑えられる点」です。
地球温暖化の一因ともなる「CO2」ですが、塗料の樹脂を石油から精製する過程で大量に発生してしまいます。ナノテクノロジーの技術が駆使されたナノコンポジットは樹脂使用量の大幅削減に成功しており、地球にとって大切な石油資源を節約、さらにCO2の発生を抑えた地球に優しい塗料と言えるでしょう。