生活する上で毎日必ず使用するのがキッチンやトイレ、浴室などの水回りです。水回りの中でも特に汚れやカビが発生しやすいのは、換気が不十分になりがちな浴室になります。汚れやカビを取り除こうと掃除をしてもどうにもならないと感じたことがある方も多いのではないでしょうか。だからと言って毎日入浴後に浴室を綺麗に拭き上げるというのも中々難しいものがありますよね。しかし「ユニットバスの変更なら一気に綺麗にできるかも……」と思ったとしても、その工事費用は安くありません。また、工事となるとどうしても何日かは浴室を使用できない日が発生します。
浴室を掃除しても落ちないような染みついた汚れやカビ、逆に掃除をし過ぎて剥がれてしまっている浴室の塗膜など、簡単に改善できない浴室の壁についてお悩みの方も多いのではないでしょうか。そんな時におすすめなのが「浴室塗装」となります。浴室は塗装と無縁と思われるかもしれませんが、塗装によって新築時のように綺麗な状態にすることができるのです。
そこで本ページでは浴室塗装をするメリットとデメリット、また注意点についてご紹介していきます。「いろいろな事情でユニットバスにできない」「できれば安い費用で浴室を綺麗にしたい」とお考えの方はぜひご覧ください。
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。動画で見たいという方はこちらをご覧ください!
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外壁や屋根は新築から年数が経過するにつれ塗装工事が必要になります。それは外壁や屋根の塗膜が紫外線や雨などの原因で劣化するからです。しかし屋内にある浴室にはそれらの影響はほとんどないため、浴室の塗装と聞いても耳馴染みが無い方がほとんどかと思います。そして、毎日使用する浴室を塗装し新築の頃のような状態に生まれ変わらせることには様々なメリットがあります。簡単に浴室塗装のメリットとデメリットをまとめましたのでご覧ください。
1、新築時の美しさを取り戻せること
2、色を一新できるためイメージチェンジが図れること
3、ユニットバスへの変更より費用を抑えられること
4、集合住宅等ユニットバスへの交換が難しい場合でも施工が可能なこと
5、カビが原因の健康被害を防止できること
1、技術不足の場合、塗膜が剥離する危険性があること
2、断熱性等の性能の向上は見込めないこと
3、タイルの色の変更はできないこと
外壁にしても屋根にしても塗装工事を行えばそれまでの汚れや傷は補修され綺麗な姿が蘇ります。浴室の塗装も同様で長年にわたって付着したカビや水垢などの汚れを、取り除けるものは剥がして塗装をすることができるのです。
また浴室塗装を行うことで浴室は新築同様に生まれ変わるため、施工後はカビや水垢などの汚れが塗装面に付着しづらくなるという利点もあります。こうして塗装によって浴室が美しくなれば、今後も清掃を行うモチベーションに繋がりますよね。
屋根にしても外壁にしても、塗装する上で人気の色というのは常に変化します。内装であるキッチンや浴室も同様で、色やデザインなどには流行が存在するものです。例えば、近年は壁の1つの面だけ濃い色に仕上げ、後は一般的な白系統の色にするなどのツートンカラーが見られます。
浴室塗装は手軽にイメージチェンジをする方法として最適と言えるでしょう。また色によっては塗装することで浴室を広く感じさせることができたりするため、入浴時の気分を大きく変えることにも繋がると言えます。
浴室リフォームを検討した時、新しい浴槽はどんな形にしようか、床はどんな種類の床にしようかなどいろいろと思い悩むことがあることでしょう。その中で避けて通れないのが費用面での悩みです。いざユニットバスへのフルリフォームと意気込んでも、その費用は100万円を超えることもあります。
それに対して浴室塗装は傷んでいない箇所は塗装しないという選択もできるため、費用のコントロールが容易です。
ここまで戸建住宅の前提で浴室塗装をご紹介してきました。戸建住宅であればご自身の好みに合わせていかようにもリフォームが可能です。しかしアパートやマンションといった集合住宅ではユニットバスへの変更ができない場合もあります。
そんな集合住宅でも浴室塗装なら壁や天井下地と塗料の相性が良ければ、浴室塗装が可能です。
カビと言うと雨漏りや室内の湿気が原因で発生しがちです。そんな湿気がお住まいの中で最も発生しやすい浴室も、清掃を怠ればあっという間にカビが目に付くようになります。目に付いた段階でカビを取り除けると良いのですが、そのままカビを放置すれば細胞分裂を繰り返し浴室中にカビの胞子をまき散らし浴室全体をカビまみれにしようとしてしまいます。
浴室はお住まいの中でも狭く密閉された空間のため、空気中にカビの胞子が漂っている中で過ごすとカビを吸い込んでしまう恐れがあります。カビを吸い込むと肺炎や喘息を引き起こす原因にもなりますので注意が必要です。
しかし浴室塗装を行えばカビを根本から抑え込み、綺麗に塗り直すことができるのです。
塗装の際に使用する下塗り塗料のプライマーやシーラーには仕上げ用塗料同様に水性と油性(溶剤)があるため、下地の状態に合わせて適切な塗料を選択しなければなりません。例えば、新築からそれほど年数が経っておらず経年劣化も少ない綺麗な下地には、臭いが少なく幅広い種類の上塗り塗料が使用できる水性塗料が適しています。逆に劣化が進んでいる場合には耐久性の強い油性(溶剤)塗料を選ぶなど、状態によって使い分けることがほとんどです。
一日を通して湿気が籠りやすい浴室では、丁寧な下地処理と塗料の選定が重要になります。しかし浴室塗装の施工経験がない業者も少なくありません。そのため、浴室塗装の施工実績を確認せず、価格の安さや工期の短さで業者を選んでしまった場合、塗装して直ぐに塗膜が剥離し施工前より見栄えが悪くなるという可能性もあります。そういった意味でも浴室塗装では依頼する業者の選択が最も重要と言えます。
現在のお住まいの浴室はユニットバスが主流となっています。先ほども浴室塗装は費用を抑えるために有効的とご紹介しましたが、それでも浴室全体の快適性に寄与することは難しいと言う他ありません。見た目の美しさだけでなく浴室の快適性、断熱性の向上を望むようであれば、浴室塗装ではなくユニットバスの導入を検討しても良いでしょう。
浴室の壁面や床などにはタイルが使用されていることが多いです。しかしこのタイルは塗料との相性が悪いため密着せず、塗装ができません。目地やタイルの割れなど欠損があれば補修しなければいけませんが、その際にはタイルの色との組み合わせを考える必要があります。
公営住宅や集合住宅、ひと昔前の戸建住宅にはセメントやコンクリートで作られた浴室も多いかと思います。その中でも賃貸の場合は塗装検討時に注意が必要です。不動産の賃貸契約では大半の場合、入居してから工事等で屋内外に変更があれば退去時に原状回復を求められます。そうするとせっかく塗装しても引っ越す時にまた塗装し直さなければいけません。そのため賃貸物件で塗装したいという際は必ず不動産会社に確認しましょう。
① 清掃・下地処理
外壁や屋根の塗装の際は塗装前に高圧洗浄で汚れを落としますが、湿気が籠り乾燥しにくい浴室では基本的に高圧洗浄を行いません。乾燥のために、冬など気温が低い時期は工事前日から浴室の使用を控えていただく場合もございます。代わりに浴室塗装前に行う作業としては、取り除けるカビや塗膜剥がれを綺麗に剥がし、壁に亀裂がある場合はパテで補修し下地を綺麗にします。浴室塗装ではこの作業が最も重要と言って良いでしょう。
浴室が丈夫な構造の鉄筋コンクリート造だったとしても、コンクリートが剥がれて鉄筋がむき出しになっていれば、鉄筋に錆が広がり構造全体が脆く危険な状態になります。
② 塗装範囲外の養生
浴室の壁や床の仕上げがタイルの場合、塗料がつかないよう養生を行いましょう。浴室は天井も低く狭いため、養生作業は皆さんが考えられるよりも難しい作業になります。照明や浴槽に塗料が付着するとシンナーで落とさなければいけませんので注意してください。
③ 塗装
浴室塗装も屋根や外壁の塗装と同様に「下塗り・中塗り・上塗り」が基本です。ただ、カビなどの汚れが著しく透けてしまうという場合はその部分のみ重ね塗りを行います。
とはいえ、塗り過ぎれば塗膜の剥がれを引き起こす恐れもあり、逆に薄ければ下地色が残る場合があるのです。希望する色に仕上げるためには、乾燥時間の確保を徹底することが重要です。
※マンションやアパートなどの集合住宅や公営住宅の場合、浴室の床は塗装ではなく防水工事が必要になる場合があります。塗装業者と防水業者を手配する必要が出るため、工期に影響が出る可能性もあることを念頭に置いておきましょう。また、タイルに剥がれが生じていればその補修も必要となります。私たち街の外壁塗装やさんではそういった塗装や防水の工事も含めて全体の管理を行い、日程に穴を開けず最短の工期で工事が完了するように調整を行います。
●集合住宅や公営住宅では浴室の床に防水工事が必要な場合も
●タイルの剥がれがあれば左官業者による補修も必要
先ほどもご紹介しましたが公営住宅や古い集合住宅やマンション、戸建住宅ではセメント・コンクリート造の浴室があります。賃貸物件では塗装等の禁止や、変更時の原状回復義務などがあることも多いため、塗装を検討する前に必ず契約書の内容を確認するようにし、必要であれば不動産会社に聞いてみましょう。
油性塗料の場合、数日臭いが残る可能性もあり
塗料は原液を溶剤と呼ばれる液体で薄めて使用します。その溶剤には水性と油性があり、外壁や屋根塗装の場合、周辺への影響などを考慮して水性塗料が使用することが多く、耐久性を高めたい場合は油性塗料を使用することが多いです。
浴室塗装では水性・油性どちらでも使用できますが、浴室は1坪程度と非常に狭い空間のため油性塗料を使用すると数日にわたって臭いが残ってしまう可能性があります。そのため浴室塗装においては水性塗料がおすすめです。油性塗料の臭いは気になるという方も多いため事前に使用する塗料や施工完了後の臭い、乾燥までの時間・日数を確認しておきましょう。
浴室を使用できない期間がある
浴室塗装においては「どうやって水分を乾燥させるか」「塗装後の乾燥時間確保」が重要となります。浴室塗装前日は使用できますが、使用後は十分に換気を行い、浴室を乾燥させなければいけません。
浴室の塗装作業自体は1日で完了しますが、塗装翌日は十分に乾燥させる必要があるため塗装工事当日とその次の日の最低2日は浴室を使用できないということを頭に入れておきましょう。
浴室塗装後、床が滑りやすいこともあるのでご注意を
浴室の床に塗装や防水工事を行うと、急に足元が滑りやすく感じることがあります。原因はこれまで床に吸収されていた水分が、新たな塗膜によって床面に溜まりやすくなるというケースです 。高齢者が浴室で足を滑らせて転倒し怪我をするというニュースもありますので、滑りやすさを気にされる方は滑りにくくなる防滑塗料で対応するのがオススメです。
※防滑塗料による浴室の床塗装は介護保険が適用となる可能性もあるため事前に確認しましょう。
浴室塗装の施工実績を持つ塗装業者はわずか
浴室塗装では塗膜が剥がれないように入念な下地処理や塗料の相性を見極めることが重要です。特に湿気が籠る浴室は下地処理であるカビの除去などが不十分であったり、知識がない業者だと相性などを考えずに塗料を選定してしまうケースがあるのです。
そんな浴室塗装ですが実は実績のある業者は意外と少ないことを皆さんはご存知でしょうか?その理由の一つはユニットバスの普及です。そしてもう一つは塗膜が剥がれるリスクが怖くて施工したくないというものです。屋根塗装や外壁塗装では雨が降ると湿度が高くなりすぎるため、工事は中断となります。塗装において湿気はかなり敏感に気を付けなければならない要素であるため、日常的に湿気の充満している浴室の塗装はより一層難しくなることが想像できるのではないでしょうか。
とはいえ、浴室は1日の疲れをとり心身を安らげるための大切な空間です。「天井にカビが目立つ」「壁の汚れが気になる」「リフォームしたいけど費用は抑えたい」、そんな方には浴室塗装がおすすめです。
浴室塗装を避ける塗装業者が多いことは事実ですが、適切な下地処理や塗料の選定、乾燥の重要性を理解しているのであれば、難しい浴室であっても塗装を綺麗に仕上げることができます。
私たち街の外壁塗装やさんでは事前に点検をさせていただき、浴室の状態に合わせて適切なメンテナンスをご提案させていただきます。費用や色、臭いなど浴室塗装について気になることがあればお気軽にお問い合わせください。
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今までどれだけ清掃しても落とせなかった浴室のしつこいカビや水垢などは、浴室塗装を行うことで新築同然に生まれ変わらせることができます。
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浴室塗装も屋根や外壁の塗装と同様に塗装工程は「下塗り・中塗り・上塗り」の3段階です。
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室塗装工事で最も重要なのはいかに浴室を乾燥させられるかです。塗装工事前日まで浴室は使用可能ですがその場合十分に換気を行いましょう。
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浴室塗装当日と翌日の最低2日は浴室の使用を控えていただくこととなります。
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清掃で落としきることができないカビはケレンなどにより落とすことで塗膜の密着性を高め、剥離を予防します。
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浴室内は狭い空間のため使用する塗料によっては臭いが残り、体調に影響が出る恐れもあります。使用する塗料は事前に必ず確認しましょう。
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塗装後、床が滑りやすくなることが稀にあるため、心配な場合には防滑塗料を使用してください。
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塗装業者は湿気の多さによる塗装の難易度から工事を断るパターンもあるため、実績がある塗装業者は少ないです。
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適切な下地処理と塗料選定、乾燥時間を理解し作業を行えれば、塗膜が剥がれてしまうリスクも低減することができます。
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浴室の汚れや劣化を解消したいが、様々な事情でユニットバスへの変更ができないという方は、ぜひ一度私たち街の外壁塗装やさんにご相談ください。