外壁には雨風や紫外線から大切なお住まいを守るという、重要な役割があります。ただ、現在はまだ大きな支出を払うことは避けたいと、今外壁リフォームを行うことに抵抗があるという方も多いのではないでしょうか。しかし長年劣化した状態で外壁を放置しておくのは危険です。自然災害は突然やってくるもの…。劣化が進行し脆くなっていた外壁に、自然災害の猛威が振るわれてしまえば大規模な外壁リフォームになってしまいます。劣化症状が軽いうちに、もしくは劣化症状が表れる前の予防として点検・メンテナンスを行うことをおすすめします。そうすれば大掛かりな外壁リフォームをしなくても、比較的安価な外壁塗装だけで済む場合もあるのです。
では外壁塗装にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか?今回の記事では外壁塗装における概算費用の計算方法について詳しくご紹介します。費用の目安が分かっていると、外装塗装の計画も立てやすいのでぜひご活用ください。
また街の外壁塗装やさんでは無料でお住まいの点検を行っています。新型コロナウイルス感染対策を万全に講じておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。また新型コロナウイルスの再流行に伴い「人の出入りが増えるのが不安」という方はオンラインでもご相談を承っております。PC・スマートフォン・タブレットなどからお問い合わせいただけますので、こちらも合わせてご活用いただければと思います。
外壁塗装料金を決定するのは「塗装面積」
初めて外壁塗装をお考えの方は「一体いくら費用がかかるのか」と費用の目安が分からずご不安になられるかもしれません。まずは外壁塗装費用の算出方法をみていきましょう。外壁塗装費用の適正費用を知っておくと、業者に見積依頼をするときに参考になりますし、注意すべき点も見えてきますよ。
外壁塗装には塗装以外にも足場の仮設などさまざまな費用項目がありますが、主要部分を占めるのは当然ながら「塗装」にかかる費用になります。外壁塗装費用の基本の算出方法は下記のとおりです。
塗装単価は耐久性など塗料の種類やグレードによって変動しますが、塗装面積は増築・減築をしない限り変わりません。塗装面積を知っておくとリフォームや補修の際にも役立つため、今後のためにもぜひ覚えておきましょう。それでは塗装面積はどのように求めるのでしょうか?いくつかやり方があるので、一つ一つご紹介します。
塗装面積の求め方1.延坪(×3.3)×1.2
塗装面積の一番簡単な求め方は建築図面を参考にする方法です。建築図面には建坪などいろいろな数値が記載されていますが、塗装面積を求めるときに使用するのは「延べ床面積」です。延べ床面積に係数の1.2をかけると塗装面積を求められます。また2階・3階建ての場合は、階数ごとの延べ床面積を足して1.2の係数をかけてください。
もしも坪数でしか分からない場合は、坪数に3.3をかけてください。3.3をかけると坪数を平米に換算できます。
塗装面積はこの計算式で求められますが、あくまでも目安であるということはご注意いただく必要があります。図面から算出する塗装面積と実際の塗装面積では多少差異がでることを覚えておきましょう。
塗装面積の求め方2.住宅全面の幅×高さ×0.7
建物の幅×高さに0.7をかけて塗装面積を求める方法もあります。建物の塗装部分は窓などを除いた面積です。一般的に窓の割合は建物全体の約3割だと言われています。そこで0.7をかけることでだいたいの塗装面積を求めることができるのです。
この計算方法を利用すると、実際の塗装面積に近い数字が求められます。ただし妻壁上部の三角部分は別途計算しなければいけません。また窓の数やサイズに応じて多少数字のズレが出ますので覚えておいてください。
3.立面図から算出
立図面から算出する方法もあります。ただ1/100縮尺なら簡単なのですが、1/50縮尺の場合は専用のスケールや縮尺変更が必要でやや手間がかかるのが難点です。街の外壁塗装やさんにご相談いただければ、図面をお預かりして塗装面積を計算いたしますのでお気軽にお問い合わせください。外壁塗装の必要金額も一緒に提示いたしますので、ご活用いただければと思います。
塗装費用を求めるうえで塗装面積の次に重要なのが「塗装単価」です。塗料にはそれぞれグレードがあり、耐久性が高いほど費用が高くなります。また低汚染塗料など、機能性を備えた塗料も高くなります。
塗料にはウレタンやシリコン、フッ素、無機などさまざまな種類があり、近年人気なのはシリコンやフッ素塗料です。塗料メーカーによっては材工価格を公式ホームページで公表しています。
たとえば街の外壁塗装やさんでも使用することの多い日本ペイントのラジカル制御型塗料、「パーフェクトトップ」なら、なみがた仕上げ・下塗りがパーフェクトフィラーの場合、1平米あたり3,400円と表示されています。この数字は指定されている仕上げ方法と下塗り塗料を用いた場合かつ、300㎡以上の施工という条件がありますが、費用を計算するときに一定の目安になるのでチェックしてみましょう。
フッ素樹脂塗料よりも耐久性の高い「パーフェクトセラミックトップG」なら同じ条件下で「パーフェクトトップ」よりも500円ほど材工価格が高くなります。
「500円ほどの違い」だと思うかもしれませんが、これはあくまで1㎡あたりの単価です。たとえば100㎡の外壁を塗装するとなると、その差は50,000円以上になるので注意しましょう。
外壁塗装は一般的に標準グレードの塗料を基本に算出します。グレードの高い塗料をご希望の方は、相場の塗装料金よりも高くなると考えてください。なおここでご紹介した外壁塗装の費用の算出方法はあくまでも目安です。実際の料金とは差異が発生しますので、正確な料金をお求めの際はぜひ街の塗装やさんの無料見積もりをご利用ください。
実際に外壁塗装を行う場合には、これ以外にも費用がかかります。たとえば高いところでの作業には足場を組む必要がありますし、外壁だけでなく屋根や塀、門など他の箇所を塗装する場合もあります。次項からは塗料以外にかかる費用についてみていきましょう。
外壁塗装には足場の仮設も必要です。足場の仮設費用はだいたいどの業者でもあまり変わりません。一般的には1㎡当たり700~800円です。施工期間や施工の難易度によっては単価が高くなる可能性もありますが、基本的にはこの価格で計算するとよいでしょう。
外壁塗装には塗料や水の飛散防止のためのメッシュシートも必要です。うっかり塗料が隣の敷地に飛散してしまうとご近所トラブルになりかねません。塗装工事の総額と比較するとメッシュシート自体の料金は決して高くないので、メッシュシートの設置については節約しないことをおすすめします。
足場の仮設工事は作業車の出入りや足場を組むときの音の問題など、憂慮すべき点がいくつかあります。もしも数年以内に足場を必要とするような別の工事もご検討されているのであれば、外壁塗装と同時に行うことをおすすめします。工事のたびに足場を組むと10~20万円の余計な出費になってしまいますし、ご近所の方へのご迷惑になりトラブルを招いてしまうことも心配です。いずれ行う工事(メンテナンス)であれば同時に行うほうが総合的な節約になります。
なお、足場は外壁から80cmほど外側に架けるものです。「塗装面積×足場単価」で費用を算出する場合もありますが、基本的には塗装面積よりも大きく計算することを覚えておきましょう。
塗装を始める前には、外壁に付着した塵や汚れを高圧洗浄で落とす作業が必要です。もし外壁の汚れをそのままにしておくと、塗料の密着度が悪くなり剥がれの原因になってしまいます。高圧洗浄の単価は1㎡あたり150~200円程度でどこもあまり変わりません。基本的に張り替え後のサイディングを塗装する場合を除いて、外壁塗装と高圧洗浄はセットだと考えてください。
外壁を洗浄する際、苔や藻の繁殖が目立つ場合はバイオ洗浄を行うことがあります。施工前に説明があるはずですが、バイオ洗浄には追加料金がかかるので注意しましょう。
※高圧洗浄は外壁だけでなく、窓の洗浄も行います。塗装面積の計算には窓が省かれていますが、高圧洗浄においては窓も加算されるため面積の数量が変わります。
では坪数に対する外壁塗装の相場を簡単に見てみましょう。
外壁塗装の概算《20坪のお住まい》
外壁塗装の概算《30坪のお住まい》
※高圧洗浄(外壁全体)=塗装面積×1.3
※足場仮設=外壁全体+30㎡
上記の例は窯業系サイディングの外壁塗装で、シーリングの打ち替え作業も含めた概算です。モルタル外壁の場合ですと、クラック補修も考慮に入れる必要があります。
忘れてはいけない付帯部の塗装費用
さて外壁塗装で忘れてはいけないのが「付帯部」の塗装です。
「付帯部」という言葉は聞きなれないかもしれません。付帯部とはお住まいの次のような箇所のことを指します。
☑軒天 ☑破風板・鼻隠し ☑雨樋 ☑シャッターボックス
☑雨戸・戸袋 ☑幕板 ☑霧除け・庇…etc
これらのうち「軒天・破風板・鼻隠し・雨樋」は基本的にお住まいに備え付けられているため、外壁塗装のお見積りの中に含まれていることがほとんどです。ただしお住まいによって各付帯部の有無は異なるうえ、長さや素材もそれぞれですから前項でご紹介した概算の中には含めておりません。実際には外壁塗装の相場に加え、付帯部の塗装費用も含めて考えなくてはいけません。しかし補修が必要な箇所や、塗装ができない素材などがあるため、付帯部を含めた詳細なお見積りは、専門業者の無料調査をおすすめします。
街の外壁塗装やさんでは、外壁塗装プラン(総二階・25坪まで)に足場仮設・高圧洗浄・付帯部塗装(雨樋・軒天・破風板・鼻隠し)がすべて含まれています。大変お得なプランになっておりますので、気になる方はぜひ一度お問い合わせください。
屋根塗装工事の費用概算
外壁塗装を行う際には、足場を無駄にしないためにも屋根塗装を同時に行うことをおすすめします。屋根塗装の費用算出方法は以下の通りで、基本的に外壁塗装の考え方と同じです。
1.床面積×屋根係数(緩勾配:1.1、急勾配:1.2)
2.平面の屋根面積×勾配伸び率
3.立面図から計算
屋根の面積のうち、天窓や太陽光パネルの面積は塗装面積から省いて計算します。では実際に計算してみましょう。
屋根塗装の費用《総二階・20坪、緩勾配 化粧スレート屋根》
屋根塗装だけを行う場合は、これに加えて足場仮設費用・メッシュシート費用が加算されます。また急勾配の屋根には、通常の足場に加えて屋根足場が必要です。お見積りの際によくご確認ください。
外壁塗装・屋根塗装の費用の計算方法をご紹介しましたが、基本的にどの業者に依頼しても相場費用が大きく変わることはありません。外壁塗装の際に、費用が高くなる原因として考えられるものは3つあります。
定期的にメンテナンスを行っているお住まいには大きな破損等はないはずです。そのため基本的に通常の外壁塗装以外の補修工事など、追加費用は発生しません。他にコストをあげてしまう原因は塗料のグレードです。塗装費用を節約するために塗料のグレードを下げることもできますが、ここでいくつか注意点があります。納得のいく外壁塗装を行うためにも、お見積りの内容や保証などの確認を怠らないようにしましょう。
① お見積書は詳細に記載されている?
使用されている見積書の様式は塗装業者によってさまざまです。記載方法も違えば、使用する塗料も異なりますが、必ず確認すべき点は次の2つです。
☑詳細な施工内容が明記されているか
☑価格が適正かどうか
特に見積書に「1式工事」と記載されている場合は、具体的な内容を担当者に確認することが重要です。1式工事とは一通りの施工内容をまとめて表した便利な書き方で、具体的な内容は明記されません。そのため気づかないまま追加費用が加算されていたり、やってもらえると思っていた作業が含まれていなかったりするケースが発生します。信頼できる塗装業者の見積書は、施工内容が具体的に、そして明確に記載されているものです。
② 施工保証(アフターサービス)の有無
街の外壁塗装やさんでは使用塗料やお住まいの状態に応じた施工保証サービスを導入しております。塗料にはそれぞれ耐用年数がありますが、施工管理の難しさからメーカー保証というものがありません。しかし高い費用を払って外壁塗装を依頼しているのですから、保証が充実している方が安心ができますよね。同じ費用を払うのであれば、アフター保証のある外壁塗装会社に依頼するほうがよいでしょう。
③ 塗料の耐用年数と次回塗装までの期間
外壁塗装の費用を節約するために、塗料のグレードを下げるという手があります。しかし塗料は種類によってそれぞれ耐用年数が異なり、安易にグレードを下げると将来的に損をすることにもなりかねません。なぜならグレードの低い塗料は耐用年数が短いため、次に塗装をするまでの期間も短くなるからです。短いスパンで塗装を繰り返すのであれば、耐用年数の長い塗料を使用するほうが総合的に考えてお得になります。塗料のグレードは、次回の塗り替え時期を踏まえて選ぶとよいでしょう。
④ 支払い方法の選択肢
外壁塗装の支払い方法には何があるのか、契約前に確認しておきましょう。一昔前なら現金一括というケースがほとんどでした。しかし100万円以上かかることも多い外壁塗装ですから、分割払いやクレジットカードなど支払い方法を複数から選べると安心です。
※近年リフォームにまつわる詐欺や金銭トラブルが多く報告されています。着工前に契約金額の30%以上を前払いしなければいけないような業者には十分注意してください。
⑤火災保険の利用と外壁塗装
台風や雹などによる被害を受けた場合、火災保険を使用して補修を行うことがあります。火災保険を利用する場合、足場仮設費用も火災保険の申請が可能です。足場を組むのであれば、被害を受けた箇所の補修と同時に外壁や屋根の塗装を行うとトータルの支出を抑えられます。足場を組む際は、足場の必要な補修・メンテナンス・塗装を同時に行うと無駄がありません。
お住まいによって異なる!外壁塗装にかかる費用
外壁塗装における簡単な費用の算出方法をご紹介しましたが、実際には他にも塗装費用を左右するポイントがいくつかあります。たとえば同じ時期に建てられた住宅でも、日当たりや通風性、使用方法によって外壁塗膜の劣化具合が異なります。さらにお客様のご要望も異なるため、同じようなお住まいであっても外壁塗装の費用は同じになりません。
このように同じようなお住まいであっても実際にかかる費用は異なるため、正確な費用に関しては見積もりを依頼してからでないと分かりません。たとえば施工時にカーポート屋根を外す必要があるのか、などによっても費用が変わります。現地調査に行かなければ分からないこともありますので、施工事例や費用相場はあくまで参考程度にお考えください。
私たち街の外壁塗装やさんでは、無料で現地調査を行っております。新型コロナウイルス対策を万全に講じてお伺いいたしますのでご安心ください。
またオンラインでも常時ご相談を受け付けております。塗り替え時期が迫ってきた、外壁の汚れや色あせが気になるという方はこちらもぜひご利用ください。
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外壁塗装の相場は塗装面積から算出できます。図面を利用すると簡単に計算できますが、実測と差異が生じることがあります。
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外壁塗装の費用は「塗装面積×塗料単価」で計算します。材工価格を記載している塗料メーカーの商品は、費用相場を知るうえで参考になります。
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外壁塗装の相場には足場仮設・高圧洗浄費用が含まれます。
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足場仮設は費用を節約するためにも屋根塗装とセットで行うことをおすすめします。
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今回ご紹介させていただいた外壁塗装の計算方法には「付帯部」の塗装が含まれておりません。より正確な費用をお求めの方は、街の外壁塗装やさんの無料点検・お見積りをご活用ください。
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外壁塗装費用を安く抑えたい場合でも、価格だけではなく施工内容が希望に沿っているかどうかもよく確認しておくことが大切です。
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同じようなお住まいでも外壁塗膜の劣化状態は異なり、費用にも差が生じます。お客様のご希望によっても施工内容が変わりますので、オンライン相談や無料調査を利用して正確な見積書をもらいましょう。外壁塗装の適正価格を知ることも重要です。