君津市にお住まいのA様。 ご実家でしばらく留守にしていたそうですが今回、塗装工事をご検討との事でお伺いいたしました。 毎回のことですが、まずはお話をお伺いしてご希望やお困りごとを確認いたします。 ほんの数分で終わる作業ですが重要なことです。お客様のご希望を全て工事に反映させるための儀式みたいなものです。 建物の状況を知っていただくために一緒に建物を見て回るのも重要です。意外に自分の家の状況って気づかないものですから。 【建物調査】
建物はスタッコ柄と呼ばれるモルタルの外壁です。スタッコ、リシンなど吹付けの仕方や方法で外壁の柄が変わってきます。 屋根はセメント系の瓦なので塗装可能でしたが今回は洗浄だけで良いとのことでした。 【詳細調査】 今回は外壁塗装工事のご希望ですので詳細を調査していきます。 モルタル系の外壁はクラック(ヒビ割れ)のケアがなんといっても重要です。 左の写真では見えないクラックもよく見ると入ってますね。
クラックの幅によってメンテナンスの方法が変わってきます。 専用のクラックスケールでクラックの幅を測ります。
上記のように0.3mm以上のクラックはただコーキングを上に擦り付けるだけのメンテナンスでは十分ではありません。 (ほとんどの工事会社はそんな施工を当たり前のようにしちゃうんですが) クラックの内部まで亀裂が入っている場合、表面にコーキングをしても振動などでまた空いてしまう可能性が高いのです。 ですからクラックを少し大きく削ってそこにコーキング+モルタルで補修をすることが本来のメンテナンスになります。 それ以外の箇所も確認です。
格子が外側に折れ曲がっています。人的な作用があったと思います。物騒ですね。 工事前に確認、写真を撮っておくことで無駄なトラブルも避けられます。 それ以外に門塀の塗装工事もご希望がありました。
スタッコ柄のモルタルは塗料を多く使います。ですので一般的な壁取りも材料代が割高になります。 そういうことを言わず、一律一緒の見積もりを出す業者にも注意ですよね。材料代が違うのですから自ずと価格は変わってきます。 業者としてそこをしっかりとお客様に伝えないのでトラブルが起きるのです。 【カラーシミュレーション】 建物の調査報告は印刷物でお渡しいたします。 それ以外にお客様にとって重要なのが外壁を塗る色の決定ではないでしょうか。 私たちは色の見本帳などでお客様とお打ち合わせをいたしますが、よりイメージを具現化するためにカラーシミュレーションを 作成しています。 カラーシミュレーションとはお客様のお住まいの写真を使っていろいろな色で着せ替えをすることです。 注意点、印刷した場合(プリンターによっても違ってきます)、モニターで見る場合(これまたモニターによっても違ってきます)で 色が明らかに違います。ですのであくまで塗上がったイメージを見ていただくためのものです。 A様はある程度イメージが出来上がっていたようでした。 青系が良いとおっしゃっていましたので、お話いただいた色で作成です。 濃い色と薄い色で作成しました。
それ以外にもイメージを変えて作ってみます。
日本塗装工業会で出している色見本1200色の中から選んでいただき、G72-50Lで塗装をすることにいたしました。 その他の部位は白、コントラストを重視して決めていただきました。 【足場架設・洗浄】 工事のご用命を頂き、工事のスタートは足場の仮設です。 事前に現場の調査をして部材の拾いをしていきますので、工事に係ると早く組みあがっていきます。 高さを調整するために水平器を用いて一つ一つ測っているのです。
今回は3人で組んで行きました。
足場の仮設後は高圧洗浄で汚れを落としていきます。
今回は外壁塗装工事でしたがお客様のご希望により屋根もサービスで洗浄いたしました。 とはいえ、圧力を上げすぎると屋根に乗っている塗料がはがれてしまうのでアツを下げて洗浄をします。 ブロック塀もしっかりと洗いました。
【外壁塗装工事・下塗り】 外壁塗装工事、今回はクラックの補修をしっかりと行いました。下塗り剤は弾性のフィラーを使います。 これは建物の追従性が高く、モルタル外壁にはもってこいの材料です。
実は外壁の劣化が結構有り、下塗りの材料、普段の倍近く使いました。それでもしっかりとこの工程をしていかないと 後々、塗料の剥離などが起きる可能性もありますので、きっちりと塗装していきました。 養生ネットにはセミの抜け殻が。季節ですね。
続いて中塗り。今回は水系ファインコートシリコンを使用しました。色は日本塗装工業会の1200色の中から選択をして頂きました。 青、紫、お客様こだわりの色です。
中塗り、上塗りもまた、簡単にローラーを転がしただけでは色がつきません。 丹念に何度も転がして色を入れていきます。
いよいよ仕上げの上塗り塗装の開始です。
より濃く、きれいに仕上がっていきます。
【ブロック塀塗装】 ブロック塀も同じ塗料で塗装致します。 でも、下塗りは違うんです。下塗りは塗る面と塗料を密着させるための作業ですので塗る部分の材質や状況で 施工する材料も変わってきます。 ブロック塀にはシーラーを使って塗装をしました。
そして一定時間乾燥をさせてから塗装工事の開始です。 実は、今回この面はサービス施工でしたが手を抜く訳もなく、3回塗りで仕上げました。
三回目、仕上げ塗りです。
写真では分かり辛いと思いますが重ね塗りをすることで仕上がりが全然違います。 この工程を1回しかしないとローラーの目(動かしたライン)が出たりするのです。 当然、耐久性も悪くなります。 サービスだからといって手を抜く工事は致しません。 【細部塗装】 雨戸はサビが出ていました。結構な勢いでしたのでケレンを数パターンで行っています。 一定以上をやるとアナがあいてしまうくらい薄くなっている部分もありましたが丁寧に処理をします。
ケレン後は錆止めで下塗りをしていきます。 吹付け塗装の場合、複数回の吹付けで塗料の厚みを付けますので安心してください。
錆止め後はファインSIを2回塗って仕上げます。
玄関も鉄製でサビが出ていましたのでケレン、錆止め塗装後にファインSIで仕上げました。 外壁・屋根以外はウレタン塗料で仕上げる業者もいますがナンセンス! 私たちはシリコン塗料を使用します。
雨樋ももちろんシリコンで塗装です。 塩ビ部分は塗料がよくのる(密着する)様に表面を目荒ししたあとに塗装をします。
これで全体の塗装工事が完了しました。 あとは細部の完工確認をして、ダメ部分を補修していきます。 施工スタッフと担当とで厳重に調査します。 【完工確認】 塗料のハネ(ほかに部分に塗料が付いてしまうことをいいます)や塗料のタレ(塗料が多く、その部分だけ厚ぼったくなってしまうことをいいます)を 確認し、施工スタッフと合計2周、回ってみます。施工スタッフは私と調査する前にも確認をしていますが、 見える角度や位置で気がつかいなかった部分も出てくるので複数のチェックが必要になります。
外壁の青も馴染み、きれいに仕上がっています。 雨樋の白とのコントラストが綺麗です。
工事も完了し、お引渡しになります。 【完工写真】
現在、お庭のメンテナンスもしております。工事が完了したらご報告いたします。
記事内に記載されている金額は2021年06月24日時点での費用となります。
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