台風等の突風が起きた翌日は棟板金の補修のお問い合わせが多数ございます。袖ケ浦市のお客様の住宅も室内にまで激しい音が聞こえ不安を感じているとご相談を頂きました。新築時に取り付けられた棟板金は年数が経つほどに下地の貫板は腐食し、固定している釘は錆びてしまいます。こちらの屋根は貫板ごと浮いてしまったようです。
すぐに補修工事に取り掛かれない場合は一度応急措置として固定させて頂きます。雨漏りや飛散する可能性は当然ありますので一刻も早く補修に取り掛かります。自然災害による屋根の破損に関しまして、火災保険が適用になります。火災保険加入の有無や内容をご確認して頂ければ思います。思いがけない事故でも補償内容を知っていることで保険でカバーできるかの判断が出来ます。尚、地震・津波・噴火の大規模災害による被害は火災保険で賄えないため、地震保険を追加する必要がありますのでご確認ください。 今回、棟板金の補修に必要な足場の架設は火災保険で適用になりますのでこの機会に全体的な外装メンテナンスをされる方もいらっしゃいます。分けて工事をするよりもまとめて施工する方が当然お買い得です!屋根だけでなく、外壁の点検も行っていきます。
外壁のいたるところに細かいクラックが見られます。モルタルの外壁には必ず大なり小なりクラックが発生しますが、割れの程度によって建物に与えるダメージは大きく違います。髪の毛の細さ程度のひび割れは様子の通り「ヘアークラック」と言われますが、割れているのは塗装膜とモルタルの表層部で躯体内部に水が侵入することはありません。
窓サッシの角は特に多く見られます。注意すべきは幅0.4㎜以上のクラックです。構造的に歪みの多い場所に多く雨水の侵入が考えられるクラックもあります。クラックを境に壁は大きく動き更に大きなヒビに成長する可能性もあるので早め早めに対策を行っておきたい所ですね‼広い範囲で見てみると、外壁に変色したような線が見られます。クラックに水の侵入が若干あるようですね!
屋根は棟板金だけではありません。スレート屋根に苔が発生し、傷んでいるように見えます。苔は経年劣化で塗膜が剥がれた箇所に発生、雨水の滞留を起こさせ更に屋根材への負荷を高めます。 苔で直接の問題はありませんが、屋根材の反りや破損の原因になります。屋根を定期的に確認することは困難ですが、築年数を参考にしメンテナンスを検討しましょう‼
まず棟板金の取替工事です。正しくは板金の下地の貫板の取替です。貫板には木製よりも腐食に強い樹脂製のものもございます。 これまでは貫板に板金を固定するのに釘が多く使用されていましたが今回はSUSビスを使用します。ステンレスのビスを使用することで錆びることなくしっかり固定することができます。
新しく設置したことで飛散の心配がなくなりました。繋ぎ部分は複雑なため、いくら丁寧に施工をしたとしても隙間が発生します。そのためコーキングで塞ぐ必要があります。 棟板金の取替をした上でこのまま屋根外壁塗装工事を行っていきます。
左写真が塗装前の状態です。カラーシュミレーションで塗装後のイメージを固めていきます。右写真は外壁を明るいクリーム色で屋根を赤と可愛らしいイメージですね!
左写真と右写真の屋根外壁の色は変わりありませんが雨樋などの付帯部の色が違うだけで印象は大きく変わります。統一感を持たせるか、付帯部の色でメリハリをつけるのかもワクワクしながら決められますね!
屋根塗装から紹介いたします。まずはどのような現場でも行いますが高圧洗浄で苔や付着した汚れを洗い落としていきます。汚れが付いたままですと塗膜が浮いたり剥がれてきてしまうのでここはしっかりと旧塗膜まで流していきます。 棟板金は取替後の為表面がとてもきれいです。プラスチック等もそうですが、ツルツルした表面には塗膜が付着しにくく、早々に剥がれてしまいます。そのためにペーパーなどで表面を削り目粗しする必要があります。綺麗なものにわざわざ傷を付けもったいないかもしれませんが、大事な作業です!
今回の屋根塗料は日本ペイントの遮熱塗料、サーモアイSiです。遮熱塗料とは日射エネルギーを反射させ夏の暑い日でも屋根面の温度上昇を抑え、室内の快適な環境づくりに繋がります。その効果はエアコンの温度設定を緩和させ省エネや電気料金の節約になります。遮熱塗料サーモアイは屋根表面の温度を最大約30℃削減させ、戸建て住宅の電気代を最大27%削減させることに成功しています。 上塗りには「赤外線透過混色」をお採用し、遮熱性能を向上させるだけでなく、上塗りで反射できない赤外線をなるべく吸収させずに透過させることで下塗りの遮熱効果を最大限に発揮させます。
下塗りが乾いたところでタスペーサーを屋根材の隙間に入れていきます。タスペーサー・縁切りの必要性はといいますと、スレート瓦は通常隙間から水が入り瓦の下を通り外部に排出されていきます。外部に排出されている状態はなんら問題がありません。しかし塗料で屋根材がくっつき排出口が塞がれた場合、瓦裏側に水が溜まり毛細管現象によって建物内部に水が侵入してしまいます。 室内への漏水・下地材の腐食防止の為には屋根材の隙間が必要であり、タスペーサーはそのために取り付けられます。工具での縁切り作業も可能ですが、足跡が付き仕上がりが汚くなったり再度接着する可能性が出てしまいます。
屋根材1枚に対し2個ずつ設置するW工法で通気性の確保・毛細管現象の防止・1個設置のシングル工法よりも割れにくい耐久性になっています。 ここから中塗り、上塗り作業に入ります。
谷に錆が出始めていたため、まとめて塗装していきます。使用色はクールコーヒーブラウンです。ブラックよりも優しい印象で何色に対しても合わせやすい色ですね!
上塗りの状況ですが完了後はツヤツヤに表面が保護されています。遮熱塗料のように屋根材の表面を保護するだけではなく室内を快適にさせるための塗料を使ってみるのも良いですね‼
外壁塗装の状況です。屋根と同じように高圧洗浄で洗い流します。付着した汚れを落とすだけで外壁、付帯部はとても綺麗に見えます。
クラックの補修方法は2種類あります。クラックを補修した上に塗装をするか、クラックに追従する塗料で外壁塗装を行うかです。今回はクラックに1液弾性エポキシ樹脂を注入します。 防水を目的とするHSS工法ですが、モルタル外壁にUカットやVカットをせずに補修が出来るため、跡がほとんど目立ちません。また電気・ガス・コンプレッサーを使用しないため、移動性・作業性に優れています。
使用しているエポキシ樹脂はひび割れ内部が湿潤していてもしっかり硬化する湿気硬化型です。また、構造的クラックの場合、二次裂化を発生させない弾性タイプです。内部までしっかり注入し、余分なエポキシ樹脂をふき取って仕上げます。
同じようにクラック部分に補修作業を行っていきます。塗装仕上げをした際にブリードが起こらないノンブリードタイプです。
外部から入ってくる冷気や熱気は迷惑だと思います。エアコンのダクト穴を塞ぐ場合にシリコンゴムもありますが収縮し、ある日落ちる可能性があるので粘土パテを使い塞いでしまいます。 塗装工事の前に気になる所は少しずつ解決していきましょう‼
外壁塗装の下塗りには日本ペイントのパーフェクトシリーズのパーフェクトフィラーです。シーラーやフィラーと耳にしたことがあると思いますが、シーラーは素材、上塗りとの密着性を高め剥がれにくくさせたり吸い込みムラを均一にし仕上がりのムラをなくすために使用します。フィラーはシーラーとは異なり、下地の凹凸を埋め調整する為の下塗り剤で、主にクラックの補修や段差のある下地を平滑にならすために使用します。ちなみにシーラーとフィラーの特性を兼ね備えた微弾性フィラーというものもあります。 細かい箇所は刷毛で塗装していきます。しっかり塗りこむことで仕上がりはとても綺麗になりますので塗り残しが無いよう作業を行います。
全体的な下塗り作業が完了した状態です。シーラーと見た目は全く変わりませんが、クラック部をフィラーがしっかり埋めてくれているので中塗りからはクラックが目立たなくなります。
中塗り・上塗り塗料は日本ペイントのパーフェクトトップです。ラジカル制御形高耐候性塗料のパーフェクトトップは名前の通りラジカル制御技術によりシリコングレード以上の塗膜を形成し塗りたての美しさを長時間保ちます。緻密で滑らかな塗膜は光沢の調整も可能性で、マットな仕上がりの艶消しから3分艶・5分艶・7分艶・艶有と仕上がり感までお選びいただけます。 低汚染性・防藻・防カビ性機能に優れ綺麗な状態で建物を維持することができます!今回の使用色はND-342です。 ちなみにパーフェクトトップローズは上記の特徴に加え、優しいバラの香りを持った塗料ですので塗装工事の間はもちろん、施工後1.2週間優しい香りに包まれます。
付帯部塗装にはもちろん外壁塗料に合わせシリコン塗料、日本ペイントのファインSiです。付帯部の塗装は全て白に統一します。外壁や屋根とは違いツルツルしたものに対する塗装は少し手間がかかります。まずは外壁と同じように付着した汚れの撤去、更に表面にあえて傷を付け、塗膜の密着性を高める必要があります。
ペーパーなどで少し傷を付け塗装を行っていきます。目粗しは表には決して現れることのない大変地味な作業ではありますが、するとしないでは数年後の塗膜剥離を起こす原因として塗装の仕上がりに関わってきますので施工中にも確認したい所です。
記事内に記載されている金額は2021年06月24日時点での費用となります。
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