お問い合わせ内容はこの2階の1角、雨樋の外れです。大屋根の軒樋から中間屋根に向かっている樋の集水器と曲がり部分が外れている状態です。部品の破損は特に見られなかったためこのまま部品の取替もないまま補修は行えます。ボンド等で接着すると清掃の際に外すことが出来なくなるため弊社ではお客様のご要望でない限り行っておりません。通常生活で外れることはありませんので再度接続対応で雨樋は解決するかと思います。
雨樋は思わぬハプニングでしたが、築14~15年となると少しずつ劣化が気になる所です。またY様も屋根と外壁のメンテナンスをそろそろ…と検討されているようでしたので、後日屋根外壁塗装の為に無料点検を行いました。 屋根は現在最もデザイン性で人気のあるスレート屋根です。瓦と違い洋風な建物に合わせやすく、また軽量・安価な部分でも最近住宅に使用されている理由です。構造は瓦と大きく変わらず野地板の上に防水紙、そして屋根材の取付ですがメンテナンスはやはり瓦と全く違います。耐熱性・防水性の維持のために定期的に塗装工事を行う必要があります。何もしないまま劣化が進行すると雨漏りを起こし手の施しようがない状態にまでなっている住宅もちらほら… そうなる前に定期的な点検は行うべきですね!
Y様邸は特に割れている箇所も無く築15年程度でこの状態は良好と言えます。塗膜は劣化し、退色を起こしていますので水分を含み苔の発生に繋がっています。水分を含んだ部分に紫外線が当たり続けることで屋根材の浮きや反りの原因にもなります。 ただし、それほど進行もしていないので塗装で表面保護することによって屋根材は蘇ります。
スレート屋根に設置されている棟板金の状態です。アンテナの錆も気にはなりますが、棟板金を設置している釘が浮いてしまっています。風で揺れることによって徐々に釘が抜けてしまいますが、もっと抜けかかっている状態ですと台風等の強風で一気に飛散してしまう可能性も充分あります。釘よりも抜けにくいステンレスビスでしっかり打ち込んで補修を行います。 下り棟は通常の包み棟ではなく差し棟施工でした。1枚ずつ固定されていいるため包み棟よりも丈夫でおしゃれなイメージを出しています。頂点の棟板金と同じように色褪せてしまっていますが、破損も歪みも無いので通常通り屋根塗装で綺麗になります。
屋根は陽に当たっていますが、やはり北側に苔の発生が多いです。また雨水の通り道は限定されてくるので水の流れるところに苔は発生しやすく、苔は水分を含み更に苔を増殖させてしまいます。高圧洗浄で充分に苔の根絶ちを行わないとすぐにまた発生してしまいますので念入りにする箇所も確認する必要があります。 一部白い筋になっていますがスレート屋根にヒビが入ってしまっています。しかし、この程度の薄いヒビであれば塗装工事で保護できますので全く問題はありません。
外壁の点検に入ります。新築時の塗膜はアクリル塗料と一番安価な塗料を使用している事が多いです。アクリル塗料の耐用年数は5年~8年ですので、新築の場合は塗り替えとは違い大体5年、遅くとも10年程での塗装が最適です。 実際塗膜が剥がれ美観が損なってから塗装をご検討される方もいらっしゃいますが、その頃には既に外壁が傷んでしまっているケースが多いですので状態と年数を確認しながらメンテナンスサイクルを検討されると良いでしょう!
こちらの住宅は1階と2階でサイディングの種類と仕上げ方が違うようです。1階は横貼の幅広サイディングボードにリシン吹付仕上げをしています。吹付を行っている場合は表面がザラザラしているため、塗料を多く使用します。またザラザラしているので汚れ等が付着すると落ちにくいというデメリットがあります。今後のメンテナンスを視野に入れて頂けていれば、通気性・透湿性が高く、重厚感溢れるイメージがありますので綺麗な住宅を維持することが出来ます。
2階はまた違った横貼サイディングボードの塗装仕上げです。サイディングにつきもののコーキングにひび割れが起こっています。コーキングは家屋への汚れや雨水侵入防止の役割もありますのでしっかりと補修をする必要があります。内部に雨水が侵入することで塗膜の劣化に繋がるだけではなく内部の腐食を招いたりなど…思わぬ大規模修繕にもなりかねません。ただのヒビ割れと侮らず早めに対処していきましょう!ちなみにコーキングはシーリングとも言われます。
外壁と付帯している部分も確認していきます。ベランダのFRP防水は強度が高く耐久性に優れ、耐用年数は10年後と言われていますので新築から10年後に外壁塗装を検討される方はベランダ防水も気になっているかと思います。 ベランダの防水性能が劣化することで屋内への雨漏りを引き起こすこともありますのでしっかり適切な対応をしていきましょう! 今回はトップコートで防水材の保護を行っていきますが、10年~20年で大きなひび割れや穴等が目立ち始め、トップコートでは対応できない状態の事もありますので定期的な点検は欠かせません。
外壁の塗り替えのサインはサイディングのチョーキング現象です。塗装の表面が紫外線や熱、雨風によって劣化し、塗料の顔料がチョークのような粉状になって消耗する現象です。チョーキングが塗り替えのサインとも言いましたが、塗膜の限界は既にきているため早急に補修をする必要があります。 金属サイディングやトタン、羽目板等はチョーキングが起こらない外壁でもありますので要注意です。
今回Y様の塗装工事でのご希望は原状復帰です。しかしせっかくなので他の色でもカラーシュミレーションを行いました。 まずはなるべく近い色での原状回復です。角コーナー部分はレンガ貼りですのでレンガに合わせた塗装仕上げになっていきます。
左写真はブラウン系からグレー系にしてみたら?というイメージで作成いたしました。レンガは現実的には今塗装するのに向いていませんがあくまでイメージを楽しんで頂くのも重要です。全体がグレー系ですとかなり重たい印象になりますのでツートンに仕上げました。 右写真は暖色のオレンジ系です。レンガ貼りにオレンジ系、クリーム系は合わせやすいかと思います。またツートンの場合、どこで色の区分けをするか等も考えて頂けるのでイメージはさらに膨らむかと思います。今回は新築時の状態を大変気に入られているので当初のご希望通り、マットな艶消し仕上げで原状回復を行っていきます。
工事前には近隣の方へ工事日程とあわせ弊社にて近隣挨拶を行います。高圧洗浄の際には水や汚れの飛散が十分に考えられるので洗濯物を屋外に干すことをご遠慮いただかないといけません。しっかりスケジュール確認をし進めていきたいと思います。 いよいよ工事にはいります。まずは作業の安全性・効率性、飛散防止の為に足場を組み立てメッシュシートをかけていきます。しっかり作業が事故なく行う事が出来るか足場の確認を行い外壁の再確認に入ります。現地調査の際にははしごで限定的にのみ見させて頂きましたが、傷みや破損個所がないか細かく確認を行った上で施工に入ります。
塗装工事の第一工程は補修箇所が無いようであれば高圧洗浄です。屋根から付着した苔・汚れ・カビ、剥がれてしまった塗膜を一気に洗い落としていきます。苔の発生が多い箇所は塗膜が既にありませんので屋根の素地が見えている事も少なくありません。洗浄時にもう一度割れ等が無いか確認しながら着実に下に降りていきます。レンガももちろんのこと、窓も一緒に洗っていきますのでシャッターの解錠をお願い致します。
外壁も綺麗に見えていても細かい汚れ・埃・塵、更にチョーキングを落とすためにしっかり洗い流していきます。玄関周りや付帯するところは全て最後に洗い流し綺麗にし1日目は終了です。 高圧洗浄をすることで苔はしっかり根絶ちが出来ますが、劣化した旧塗膜も全て流されます。屋根材の素地が露出している状態ですので傷まないうちに次の工程に進んでいきたいと思います!
まずは日本ペイントの「サーモアイシーラー」で下塗りを行っていきます。サーモアイシリ―ズは下塗りと上塗り塗料のどちらにも遮熱性能があります。従来よりも上塗り塗料の遮熱性能が向上していますが、反射出来ない赤外線を吸収させずに透過させ、下塗りでブロックしていきます。 遮熱塗料は通常の塗料と比較し、屋根の表面温度最高20℃低下、室内温度最高4℃削減させる事に成功しています。 室内温度上昇の抑制はエアコン使用量を減らしヒートアイランド現象を少しでも抑えることが出来ます。快適な住宅を手に入れるとともに地球温暖化対策に貢献しているのは嬉しい事ですね!
下塗りが完全に乾いてから縁切りの為、タスペーサーの設置を行っていきます。屋根材の目地部より10cm程度離れた箇所にタスペーサーを2つずつ設置することで屋根材の密着を防ぐことができます。どんな劣化状態の屋根でも、2回目の塗り替えであっても屋根材に負担をかけず、破損などはありません。タスペーサーの設置が終わり次第ついに中塗りに入ります。サーモアイの色はクールコーヒーブラウンです。フッ素・シリコン・ウレタンなど塗料にも種類がありますが、フッ素は耐用年数が最もいいのですがコストがかかります。ウレタンよりも質の良いシリコン塗料を使用していきます。 ちなみにサーモアイは屋根用だけでなく、壁用・道路用というのもございますので家屋壁も遮熱塗料にすると遮熱性能は更に向上すると思います。
サーモアイは中塗り・上塗りと2回塗りを行います。中塗りの段階では細かい部分や下地が透けて見える箇所も残ってしまいますが、上塗りを重ねてすることで色ムラもなく、綺麗に塗ることが出来ます。 金属屋根・吹き抜けの天井・3階建て・2階にリビングがある住宅は室内が暑くなりやすい傾向にあります。室内が最近暑くてエアコンを付けなければ耐えられないとお悩みの方や、節電を検討されている…という方は是非お試しください。
外壁の塗装工事に移ります。サイディング外壁には日本ペイントのパーフェクトシリーズを使用していきます。まずは下塗り、パーフェクトフィラーです。ここで下塗りにも聞き覚えのあるシーラー、プライマー、フィラーがあります。実際には他にもたくさんの下塗り塗料がありますが、一番馴染みのある3種類かと思います。シーラーは「塞ぐ」と意味もありますが、仕上げ塗料の前に塗ることで塗装面の吸い込みを抑えることが出来ます。プライマーは塗料の密着性を高めるものです。鉄用・プラスチック用など様々な種類がありますので適切な塗料を使用する必要があります。そして今回使用するフィラーは塗装面の凸凹、ひび割れを埋めて滑らかにする効果があります。モルタル外壁の細かいクラックやサイディングの細いヒビ程度は別補修をせずにフィラーで埋まりますので状態によって使用していきます。
下塗り完了後です。パーフェクトシリーズはどれも隠ぺい性に優れているため濃い色から淡い色への塗り替えも綺麗にこなします。微弾性フィラーですので細かなヒビ等は埋め中塗り作業に移っていきたいと思います。
中塗りにラジカル制御型ハイブリッド高耐候性塗料パーフェクトトップ、ND-146、111を使用します。ハイブリッド塗料はシリコン塗料とは違いますが、耐候性はシリコングレードを超える程です。ニーズに合わせ艶有から艶無しまで4段階に分け仕上がりをお選びいただく事が出来ます。塗装後は親水化技術により雨だれの汚れを防ぐことが出来ます。防藻・防カビ機能を持ちますがオプションで強力防カビにすることも出来ます。
中塗りの状況です。吹付仕上げのサイディングは下塗りで吸い込みは多少抑えられるものの、やはり塗料は予想よりも多く消耗しました!下塗りの隠ぺい性が高く下地を真っ白にしてくれたので中塗りからは綺麗な色で仕上がっています。水性塗料の為、シンナーのような臭いは一切なく、通常の生活をしながら塗り替えが行えます。
中塗りが乾燥してから最後の上塗りに入ります。中塗りでも大きくイメージが変わると思いますが、少し薄い印象を持ち心配になるかと思います。しかし、上塗りで色見本通りの色に仕上がりますのでご安心ください。
付帯部の塗装にもしっかり工程があります。洗浄後、ケレンし表面の塗膜を剥がしてから2回塗りを行います。雨樋、付帯部等はこげ茶で仕上げていきます。外壁の塗料がシリコン系に対し、付帯部の塗装にシリコン以下の塗料は使用しません。 メンテナンスのサイクルが変わってしまいますので外壁に合わせシリコン塗料で仕上げます。
ベランダのFRP防水は3回塗りでトップコートをしていきます。新築時にはポリエステル系トップコートが使われている場合が多いです。耐摩耗性・耐薬品性に優れているのでとても丈夫ですが、硬いために割れやすい、また重ね塗りをしても割れが悪化してしまうので、塗り替えには伸縮性の高いウレタン系トップコートで行います。耐久性は5年~10年位となります。
当然点検時に状態が悪ければトップコートでは対処できずFRP防水の再施工かウレタン防水をする必要が出てきますので一度しっかり確認が必要です。 洗浄後、下地処理、粉塵や油分の除去のためにアセトンで拭き、プライマーで塗膜の密着性を高めます。FRP防水用のトップコートで2回塗りをして終了です。
記事内に記載されている金額は2021年06月24日時点での費用となります。
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