【点検時の様子】 ご要望のあった屋根の調査を行います。
まずは屋根から点検を行います。上ってみてまず気になったのは屋根全体の苔です。苔の生えた部分は水捌けが悪くなるので屋根材にあまり良くありません。右写真をご覧ください。コロニアルの一部が剥がれています。辛うじて雪止めの所に残っていますが、これが落下して事故に繋がる危険も十分考えられます。 | |
屋根の谷部分には色褪せが見られます(左写真)。右写真の方でも棟板金と谷部分に色褪せが確認されました。色褪せた所は塗膜が殆ど剥がれているので、紫外線などの影響でますます傷みやすくなります。 | |
左写真は換気棟の様子です。経年によってくすんだ色になっています。この棟の端を見ると剥ぎ取られた様に損傷していました。お施主様のお話では強風によって一部が飛散したとのことでした。 | |
【足場の架設】 足場を架設しメッシュシートを設置します。
高所作業を安全に行うために足場を架設します。その後、建物を囲む様にメッシュシートを設置します。M様のお住まいには大きなアンテナ用の鉄塔がありますので、その辺も考えて足場やメッシュシートを設置します。 | |
【屋根カバー工法】 ハイブリッド屋根材のエコグラーニで屋根カバー工法を行います。
左写真は今回使用する屋根材「エコグラーニ」です。地上で見ると以外と大きいことに驚きますね! 右写真は屋根材の下に設置する防水紙です。これらを専用の荷揚げ用リフトを使って屋根に運びます | |
屋根カバー工法を行う上で不要な物を撤去します。左写真は棟板金を外している所です。右写真は元々換気棟が設置されていた箇所です。この穴によって屋内の熱を屋根から逃がすことができるのです。カバー工法は換気棟の設置も可能です。M様のご要望で以前と同様に換気棟を設置いたします。 | |
続いて防水紙を設置します。その時、軒先から設置していくことがポイントになります。仮に屋根材の下に雨水が入り込んでも、防水紙によって屋内への浸入を防ぐことが出来ます。設置の邪魔になる雪止め金具はディスクグラインダーで撤去します(左写真)。右写真は防水紙の設置が完了したところです。写真の右端に写っている防水紙の固定に使う電動工具です。この工具で「カッター針」を打ちつけて防水紙を固定します。 | |
防水紙の敷設後、エコグラーニを設置していきます。この屋根材は軽くて強度のあるジンカリウム鋼板を使用しています。表面は自然石粒仕上げとなっておりますので、和風、洋風どちらにも調和する屋根材です。 | |
続いて貫板と棟板金を設置します。左写真の黒い板金部分は換気棟です。これを設置したお客様から、「夏場の暑さが軽減した」との喜びの声をいただくことが多いです。熱中症対策にも換気棟はとてもお奨めです。右写真は棟板金の取り付けた所です。棟板金もエコグラーニ専用の物を使用します。 | |
棟板金の設置が終わりましたら屋根カバー工法は完了です。右写真で丸いビスが並んでいるのがお分かりいただけるでしょうか? エコグラーニはSUSビスで固定しているので、強風による飛散の心配もありません。強くて美しい屋根に大変身です! | |
【高圧洗浄】 塗装の前に高圧洗浄を行います。
こちらは屋根の高圧洗浄の様子です。左写真は洗浄前で、右写真が洗浄後です。茶色っぽい苔が右写真では綺麗に除去されているのがお分かりいただけるでしょう。 | |
左写真は軒天で、右写真は門壁の高圧洗浄です。150kgの高圧水流によって汚れはもちろんのこと、古くなって浮いた塗料なども洗い流します。 | |
【屋根塗装】 一階の屋根に塗装を行います。
塗装を行う前に、欠けてしまったコロニアルを補修します。まずは右写真の様に補修材をしっかり付けます。 | |
続いて割れの破片を接着させます(左写真)。余分な補修材をならして完了となります(右写真)。補修材の色と屋根材がマッチしていませんが、この後塗装をする事で目立たなくなります。 | |
いよいよ屋根塗装に入ります。下塗りにシーラーを塗布します。この様に劣化の見られる屋根材は塗料を良く吸い込みます。それによって起こる塗りムラや厚塗りを防ぐために、下塗りが必要になるのです。右写真は中塗りの様子です。今回はルーフマイルドSiを使用いたしました。 | |
中塗りと同じ塗料を使って上塗りを行います(左写真)。上塗りが終われば屋根塗装は完了となります(右写真)。くすんだ屋根に輝きが戻りましたね! | |
【目地の補修】 外壁塗装の前に目地の補修を行います。
写真は目地補修に使うコーキングをかき混ぜる「かくはん君」です。これを使うことで、短時間でシーリングの混合が可能です。左写真の様に受け部分が回転します。 | |
外壁の目地補修に入ります。まずは補修箇所付近の養生を行い、カッターで切れ目を入れます(左写真)。その後、古いコーキングを剥がしていきます(右写真)。 | |
剥がした箇所にコーキングを充填していきます。「かくはん君」を使ったコーキングは気泡が少ないので、経年による痩せや割れを起こしにくくします。最後に余分なコーキングをヘラでならし、養生を外して完了となります。 | |
【外壁塗装】 水系ファインシリコンを使って外壁塗装を行います。
まずは屋根塗装と同様に下塗りから行います(左写真)。続いて中塗りを行った後(右写真)、上塗りで仕上げます。この様に複数回、塗りを重ねて強く美しい塗膜を作り上げるのです。 | |
外壁塗装が完了しました。塗り上がりの真っ白な外壁は、見ていると清清しい気持ちになりますね! 外壁の保護機能も戻りましたので、これからも安心してお過ごしいただけるでしょう。 | |
【部分塗装】 軒天や破風板の塗装も行いました。
こちらは軒天の塗装です。外壁の色に合わせて軒天も白い塗料で塗装します。右写真が塗装後です。汚れが目立っていた軒天ですが、塗装を行えばこの様に綺麗な状態に戻すことが可能です。 | |
破風板も塗装します。しっかりと重ね塗りを行って強固な塗膜を作ります。破風板は風雨や紫外線から建物を守る働きがあります。それだけ過酷な環境下におかれた部分ですので、塗装で保護しておく必要があります。 | |
【完工後】
最初にお問い合わせをいただいた時は、屋根工事のご依頼でした。しかし点検を行ってみると屋根だけではなく、外壁もメンテナンスが必要な時期であることが分かりました。お住まいは経年によって全体的に傷みが進行します。ですので悪い箇所が見つかると、他の所にも不具合が見つかるケースが非常に多いのです。外壁のくすみや色褪せは単なる見た目の変化だけではありません。これは塗装のサインでもありますが、もしかすると他の部分も傷みが出始めているのかもしれません。ですのでちょっとでも気になることがありましたら、お住まいの点検を受けることをお奨めします。外壁塗装センターでは無料での調査を承っておりますので、お気軽にご連絡ください。 | |
点検時は苔が一面に生えた屋根でしたが、屋根カバー工法を行ったことで見違えるように綺麗になりました。屋根カバー工法は廃材が少ないという利点があります。また、アスベストを含んだスレートの場合は廃材処理費用もかさんできます。その様なお住まいの場合は特にお奨めの工法と言えるでしょう。外壁塗装センターではカバー工法の実績が多数ありますので、興味がある方はお気軽にお問い合わせください。 | |
記事内に記載されている金額は2021年06月24日時点での費用となります。
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