昨年の台風15号の影響でご自宅に被害が出てしまい、火災保険で修復をお考えになったのですが、火災保険査定が思っていたよりも少なく、考えていた工事が出来なくなったので、今回店舗のコーキングの劣化が気になっていたので、工事を変更しご自宅の方でなく店舗の工事費に回す事に致しました。
店舗を増築したそうですが築年数が約15年近く経ち、コーキングかひび割れてきており、劣化してきているなーと感じたそうです。塗料も所々剥がれて来てしまい、お店に来客される方に悪い印象が付いてしまうのではないかと感じたそうです。外壁の耐候年数が近く劣化して建材が悪くなる前に塗装をやり建物の腐蝕から守らないといけないと感じたそうです。
使用材料
日本ペイント パーフェクトトップ(ND-250、K39-50H)
日本ペイント 日本ペイントシリコンルーフ
お客様の住宅兼店舗のご自宅は昨年の台風15号の影響で屋上にある物置きが吹き飛ばされて、被害が出てしまいました。屋上は屋上防水になっていましたが、防水などに傷がついてしまい、雨漏りなどが気になるとの事で私達、街の屋根やさんにお問い合わせを頂きました。調査して観ると物置きが倒れたせいで、色々な所に大小の傷跡が残っていました。
今回の被害は台風によるものでしたので、火災保険を適用して申込みをしてお客様にのご負担を少しでも和らげる為に、見積もりを作成いたしましたが、保険業者さんの査定がとても低く、満足した保険金額には届かない物になってしまいました、屋根防水をしたかったのですが、保険査定が低かったことで、屋上の防水は諦めて出来る事をおやりになる方法を取ります。丁度ご自宅の他に店舗の外壁のコーキングが劣化してきているので、せっかく出た保険金を有効に使える工事に変更致しました。
店舗の様子です。築年数が浅い事も幸いし劣化は軽微なものでした。コーキングは建てた当初の物となっていましたので、直射日光を直接浴びてしまう事からヒビ割れ等がめだっていました。
メンテナンスを検討するきっかけとして、コーキングの劣化が一番初めに目についたそうです。ただコーキングだけの工事で仮設足場工事を設置するのであれば勿体ないとの事で、外壁塗装も検討したそうです。
住宅に増築した店舗自体は比較的新しく外壁も綺麗でしたが、店舗もしくは住宅が劣化してしまえば増築部分から雨漏りを起こし不具合をきたす恐れもあります。塗り替えをするのであれば今後しばらくはメンテナンスをしたくない、また住宅の塗装時には高耐久塗料を使用したという事で、次回の外壁塗装で同時に塗装が出来る様に今回は高耐久のラジカル制御型塗料で塗装をお勧めいたしました。
店舗ですのでお客様の出入りを気になさっておりました。仮設足場を長い間設置することが出来ない事から梅雨入り時期と重なっており工事工程管理に不安がありましたが、効率よく工事を進められるよう入念な準備を行いました。
塗装工事でまず初めに始める事は、既存外壁や屋根についている、汚れを落とす事から始まります。高圧洗浄機は一般の高圧洗浄機とは違い水圧がとても高くなっています。一般的に売られている高圧洗浄機も昔に比べると性能は良くなってきてはいますが、8~12Mpa(メガパスカル)です。界壁塗装専門業者が使用するものは最低でも15Mpa(メガパスカル)以上の物となり水圧はとても高いものとなっています。高機種で汚れを落とさないと劣化した塗料(チョーキング)やコケ等は綺麗に取り除くことが出来ないのです。(外壁塗装の事でしたらこちらまで)
お客様が初めにお気づきになったコーキングの撤去を致します。建物を建てた当時はコーキングは表面に浮き彫りになっています。通常のコーキングは直射日光などを直接受けてしまい、耐候年数などは6~8年と言われています。サイデングの塗料の耐候年数が10年以上なので、外壁塗料より早い段階で劣化してしまう物となっています。この様な事実を知っている方は専門職でも中々説明をする業者は少なく、実際にコーキングの切れ目から雨漏れの要因になる事も事実です。
コーキングの打ち変え工事を致しました。古くなると硬化したり、ひび割れ等が発生してしまう事があるので、外壁塗装をする時には必ず交換工事をお勧めする工事となります。比較的耐候年数が低い物ですので打ち直し工事は必衰です。外壁塗装では表面に塗装もする事から、初めに設置したコーキングよりも塗装後の方が直接直射日光を受けない事から、耐候年数は少々伸びますので、次回の外壁塗装をするまで持ちこたえてくれることでしょう。
いよいよ下地処理が終わり、表面の仕上げ工事二にかかります。今回ご提案した塗料は、日本ペイントのパーフェクトトップになります。直射日光による塗料の分解を通常の塗料より遅らせる事ができるラジカル制御技術が導入しているので、耐久性はシリコングレード以上の塗料になります。塗装する建材が窯業サイディングですので、一回目の塗装はパーフェクトサーフと言う下地塗料です。白い色をして艶がないので塗りのこしが無いように解りやすい塗料となっています。
今回表面の塗料はパーフェクトトップのND-250(クリーム系)と特注品で調合を掛けたK39-50H(緑系)色です。カタログで標準色は47色ありますが、鮮やかな緑系が無く、店舗ともなっている事から、外観イメージを崩したくないとのご要望でしたので、特注品で調合してもらいました。(日本ペイントパーフェクトトップ)
下地塗装が完成し十分乾いたので中間塗装となる中塗り塗装を始めます。今回の塗装では2色での異なる色分けがありますので、塗装工事としては一回で全てを塗ることが出来なかったり、ローラー塗装での塗料の跳ねなどに気お付けて塗装をしないといけないので、通常塗装より気を使って塗装を致します。
仕上げ塗装は最後の工程になります。私達、街の屋根やさんでの工事として、通常3回塗装が標準としています。メーカー等でも指示されている標準な塗装方法です。中塗りと同じ塗料ですので、塗装した色が同じで、塗り残しなどのミスが発生しやすい工程になります。塗料は若干乾燥すると色は変わりますが、ほとんど同じですのでミスのないように塗装して行きます。
3工程の塗装工事が完成いたしました。とても良く塗料が安定し邑なく塗装できています。ここでお客様によく言われる事があります。「塗料をもっと沢山塗り重ねられないの?」など言われますが、余り特殊な事がない限りお断りしています。
塗料は無理に重ねる回数が多くなればなるほど、本来の効果や効力を発揮できなくなる事が多いからです。各メーカーが造った塗料で適正な効果が現れる様に作ってあるからです。4・5回他業者より多く塗りますよと言われても、メーカー指定の一定量がありますので、聞こえは良いのですが塗料の量が通常の倍近く必要になってきます。薄めて塗装したり違う塗料を混ぜられたりとしない限り安く塗装はできません。こう言ったことを言う塗装屋さんは、逆に塗料の事をあまり知らない業者だと思って、疑った方が良いと思います。
屋根は瓦棒屋根トタン板になっています。まだ築15年位の物ですので、劣化は余り無い状態でしたので、塗装をするには丁度良い状態です。塗料が無くなり建材事態が悪くなって錆びが出てしまうと、塗装する前の工程でケレン処理があり、小さな穴が開いてしまう事がありますので、注意が必要になります。
屋根は瓦棒屋根になっていますが、建物の形状パラペットで外からは見る事が出来ない為、耐候性を重視したいとの事でした。選んだ塗料として、日本ペイントシリコンルーフを選択いたしました。優れた光沢と高い耐候性特徴で屋根用1液シリコン樹脂系塗料になります。(屋根塗装の事でしたらこちらまで)
まずは錆が発生しにくくなるよう錆止め塗料(1液ハイポンファインデクロ)を下塗りに使用します。金属素材は通常の塗装だけでも錆びにくくはなりますが、錆止め塗料が必須といっても良いでしょう。その後、シリコンルーフで丁寧に塗装していきます。
全ての塗装工程が終わりました。お客様の判断で店舗の劣化が始まる前に塗装することが出来ました。ほとんどの方は破損してしまったり、雨漏りなど不具合が生じてからメンテナンスをお考えになりますが、実はそれでは手遅れとなります。悪くなった建材に塗装をすれば表面上綺麗にはなりますが、あくまでも表面上だけですので、建材が悪くなる前に塗装工事をする事が理想です。(塗装では雨漏れは止められない)
店舗の美観は来客数にも関係します。綺麗なものほど目を引きお客様は良い気分で買い物等を楽しむことができますので、前向きに塗装メンテナンスを行うよう検討していきましょう。
記事内に記載されている金額は2020年06月26日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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