今年で築23年目になる藤沢市石川のお客様より、屋根と外壁のメンテナンスをお願いしたいとの事で、私達街の外壁塗装やさんにお問い合わせをいただき調査にお伺いいたしました。ちょうど10年目の時に一度塗装メンテナンスを行っているとの事でしたが、屋根はすでに藻や苔が広い範囲で繁殖しており、外壁は目地のコーキングの剥離現象が全面的に発生していました。また塗膜が経年劣化によって起こるチョーキング(白亜化)も出ていました。やはり前回の塗装からも13年経っていますので、外壁や屋根を保護する塗膜の性能もすっかり低下してしまっていました。
工事としては屋根、外壁塗装工事とシーリングの打ち替え工事をご提案し、工事のご依頼をいただきました。
まず屋根から点検を行います。化粧スレートは藻や苔などの繁殖によってすっかり変色してしまっています。化粧スレートは、元々防水性も防藻性もなく、紫外線に対しても耐性がないのですが、それを屋根専門の塗料によって補っています。しかしその塗膜が弱まった状態では紫外線や雨水の影響をモロに受けてしまう為、どうしても劣化が早まってしまいます。
棟板金に関してはまだ錆なども出ておらず反りなどの変形も見られませんでした。ただいくつか釘の浮きが見られました。状態は悪くないので棟板金の交換の必要なハイですが、つなぎ目のシーリングは打ち直したほうがいいでしょう。
続いて外壁を見てみましょう。お客様の外壁は窯業サイディングを使用しています。塗膜の状態を見るために直接外壁を触ってみます。指先に白い粉が付着しました。チョーキング現象(白亜化)が出ています。前回の塗装から14年経過していますので塗膜が劣化してきています。北側外壁を見てみますと、全体的にうっすらと緑色に変色してきています。これは塗膜が劣化した事で外壁に付着してしまった藻の色です。またところどころ塗膜が剥離してきています。
続いてサイディングボードのつなぎ目のシーリングを見てみます。シーリングも劣化してきていて、硬化してサイディングボードとの間に隙間ができています。このまま放置しますとさらに硬化していき、細かい亀裂が入りボロボロと外壁から剥離してきてしまいます。そうなる前に打ち替えが必要です。調査の結果、屋根、外壁、付帯部分の塗装工事と、外壁のシーリング打ち替え工事をご提案いたしました。
最初に安全のため仮設足場を設置します。最初に高圧洗浄を行い外壁、屋根の汚れを落としてきれいにしていきます。高圧洗浄はただきれいにするだけでなく、こびりついたカビや藻、苔などの付着物を水圧を調整しながら削ぎ落していきます。同時に古い塗膜も落としていきます。
高圧洗浄できれいにした後は、補修作業に入ります。棟板金のつなぎ目にシーリングを打ち込みます。先にマスキングを行い、板金の隙間にシーリングを充填します。乾いたところでマスキングを剥がします。
補修を終えたらいよいよ塗装です。塗装は下塗り、中塗り、上塗りの3回塗装いたします。
下塗りは下塗り専用塗料のシーラーで塗っていきます。使用する塗料は日本ペイントのサーモアイシーラーです。下塗りはスレート表面と仕上げ塗料の密着性を高める為、専用の塗料を使用します。ローラーで斑なく塗っていきます。
下塗りを終えた段階でタスペーサーを設置いたします。タスペーサーはスレートとスレートの間に、差し込む器具で、スレート材の間にあえて隙間を作るために使用します。このタスペーサーで作られた隙間から、屋根材の下に入ってしまった雨水を排出し、下地へ雨漏りするのを防ぎます。
下塗りの塗料が十分に乾いたのち、仕上げ用塗料を塗っていきます。
今回使用しているのは日本ペイントの
サーモアイSiです。カラーはクールディープグレーです。サーモアイSiは遮熱性の非常に高い塗料で、耐候性、耐久性に優れているばかりではなく、一般の塗料と比べて室温が上がりにくい効果があります。
仕上げ塗装は2回塗ります。一度だけの塗装では塗膜の耐久性が低くすぐに剥がれてしまいますので、重ね塗りして塗膜を厚くすることで塗料が持つ本来の性能を発揮しますので、しっかりと塗装をおこないます。
外壁目地のシーリングの打ち替えから行います。古いシーリングを撤去します。シーリングは経年劣化により硬化してひび割れを起こしているので、全て撤去していきます。きれいに剥がした後、両端マスキングテープで覆い、専用のプライマーを塗布します。その上でシーリング材を充填していきます。しっかりと充填したのち、丁寧にヘラで均していきます。打ち込んだシーリングが完全に乾く前に、マスキングテープを剥がし完了になります。シーリングが完全に乾燥するまでおよそ2日かかりますので、その間に塗装を行わない部分や色分けを行う部分にマスキング、養生を設置します。
外壁塗装に使用する塗料は、下塗りにパーフェクトサーフ、仕上げ塗装にパーフェクトトップを使用します。パーフェクトトップは耐用年数が長く微弾性性能が有り、ヘア・クラックなどに対して追従性があり、独自のラジカル制御によって紫外線から塗膜の劣化を抑制します。
まずは下塗り用のパーフェクトサーフを塗布します。外壁も屋根と同様に下塗り、中塗り、上塗りの計3回塗装を行います。
下塗り塗布完了後は、
パーフェクトトップによる仕上げ塗装になります。色はお客様とシミュレーションで決めたクリーム系で仕上げていきます。仕上げ塗装は2回行います。広い面をローラーで手早く塗装し、樋付近や破風など細かい部分を刷毛で丁寧に塗りこんでいきます。塗装工事は一工程ごとにしっかりと乾燥させ、塗膜の厚みを付けていきます。
屋根・外壁・付帯部の塗装完了後、慎重に最終確認を行います。塗り残し、塗装後の擦れなどチェックし、工事完了です。
最後はお客様にご確認いただき、工事竣工となります。屋根、外壁ともとても艶やかで美しく仕上がりました。イメージ通りの仕上がりにお客様も大変ご満足いただけました。
記事内に記載されている金額は2021年03月20日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
外壁塗装、
屋根塗装、
外壁・屋根塗装、
ベランダ防水の料金プランはそれぞれのリンクからご確認いただけます。