千代田区6番町にある事務所ビルで雨漏りが起きているかもしれないとご相談をいただきました。4階のエレベータ付近から雨水が伝っていることが確認できるようで、最上階にあたる5階のバルコニーが怪しいという事でしたので早速調査にお伺いしました。
調査を行ったバルコニーはメンテナンスを行っていないという事で防水層の劣化が疑われました。そこで今回は改修後に塗膜膨れ等も起こさないようウレタン塗膜防水工事(通気緩衝工法)で新たな防水層を形成することといたしました。
1987年築の5階建てビルです。今回雨漏りが起きていることに気付いたのは雨水の浸入が確認できたためです。気づいたら雨染みが出来ていた、気づいたらカビが発生していたというケースが雨漏りでは多いのですが、雨水の浸入が確認できればどこが雨漏りの原因であるのかを把握するのが簡単です。今回は上部から入り込んできていたみたいですので早速上階のバルコニーを確認致しました。
バルコニーは雨水が入り込んでしまうため、定期的な防水メンテナンスが欠かせません。見ると排水口部分に埃が蓄積された状態になっておりました。
鉢植えを型付け見てみると、バルコニーの立上り部分や床も防水層が傷んでいました。また排水口部分は金物が錆びています。
近くで見るとごみが詰まっており排水がしにくそうな状態でした。バルコニーや陸屋根は勾配がほとんどない為、少しでも雨水の流れを妨げるものがあれば防水層を傷め、雨漏りを起こす原因にもなりかねません。
今までメンテナンスも行っていないという事ですので、今回はウレタン塗膜防水工事を行います。この際、排水部分も傷んでいますので改修を行います。更に既に雨漏りを起こしているという事は下地の吸水も起きている可能性があるため、塗膜膨れを起こさないよう、絶縁工法(通気緩衝工法)で施工していきます。
まずは施工する箇所の清掃を行います。広範囲にわたる場合は高圧洗浄等で一気に流していきますが、今回はそれほど広くないスペースで且つ雨漏りを起こしている部分が配線に近い場所ですので、手作業での清掃を行いました。
床表面についている汚れを削りながら落とし、施工後に凹凸にならないよう綺麗に施工していきます。
その後雨漏りを起こしかねない部分の下地処理です。まずは立上りの目地やクラックにシーリング補修を行います。防水層を形成することで雨漏り自体は改善できますが、少しの劣化が今後せっかく作った防水層を傷めてしまいますので、下地補修は最も大事な工程と言えます。
その後プライマーを前面に塗布し、下地の密着性を高めます。
通常の防水工事であればここから早速防水層を形成していきます。しかし絶縁工法は下地と防水層を密着させない施工ですので、無数の穴が開いた通気緩衝シートを床面に張り付けていきます。シート同士は重ねず綺麗に敷きます。継ぎ目はテープでカバーし、シートの剥がれを防ぎます。
絶縁工法はこのシート部分に床面からあがる水蒸気を溜めて塗膜の膨れを防ぐ方法です。その水蒸気は脱気筒や脱気盤と呼ばれる装置から逃がしますので、このタイミングで脱気装置も取り付け、防水処理を行います。
その後はウレタン塗膜防水です。外壁や屋根に使用する塗料よりも弾性の高い塗料をまんべんなく塗布していきます。これを2度重ね塗りし厚めの防水層を形成していきます。外壁や屋根の塗料は髪の毛程の厚みで保護していますが、防水層は数㎜あると言われています。ただしこのままでは太陽光や紫外線、雨水に晒され続け防水層が傷んでしまいます。
そこで続いてはトップコートを塗布し表面保護を行います。トップコートは防水塗料よりも硬膜で防水層を保護するための塗料です。そのためトップコート自体には防水性が優れている等の機能はありませんが、歩行する場所には頼もしい役割を果たします。経年により表面がひび割れたと感じる方はトップコートが傷んできた証拠ですので、防水層が傷んでしまう前に補修しておきましょう。
ウレタン塗膜防水工事を終え、鉢植えも戻し工事完了です。滑らかな床に仕上がり清潔感も感じられます。今後雨が降ってもしっかり防水機能を果たし雨漏りを防いでくれます。私たち街の外壁塗装やさんでは塗装工事はもちろん、雨漏り補修等も承っております。雨漏りしている場合は塗装前にしっかり補修しておかないと、せっかくの工事も水の泡になりかねません。不安や雨漏りのお悩みを抱えていらっしゃる方はお気軽に私たち街の外壁塗装やさんへご相談ください。点検・お見積りは無料にて承っておりますのでご安心ください。
記事内に記載されている金額は2021年04月06日時点での費用となります。
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