
板橋区中台にお住まいのY様邸にて実施した鉄骨階段塗装工事の様子をご紹介いたします。
ご相談のきっかけは「自宅の鉄骨階段が傷んできたため、メンテナンスを検討している」とのお問い合わせをいただき、現地調査に伺ったことでした。
お話を伺うと、これまで数回のメンテナンスはされていたものの、前回の施工から約10年が経過しており、塗装の劣化や錆の発生を気にされているとのことでした。
実際に確認すると、鉄骨階段には塗膜のチョーキングや剥離、錆の進行などが見受けられました。
鉄部は外壁よりも劣化が早く、一般的に5~7年を目安にメンテナンスが推奨されます。
腐食が進行すれば耐久性の低下を招き、最悪の場合は階段の崩落といった重大な事故につながる恐れもあるため、定期的な点検と塗装が欠かせません。
調査結果をご報告し、鉄骨階段塗装工事をご提案したところ、ご検討の末に工事をお任せいただくこととなりました。
使用材料
クリーンマイルドウレタン(SR-423)

現地調査の様子をご紹介いたします。
こちらの建物は
築約40年の木造2階建てで、現在は1階・2階ともに住居として使用されていますが、以前は2階部分を賃貸物件として貸し出していた経緯があり、そのため建物外部には鉄骨階段が設置されています。
これまでにも
数回のメンテナンスを実施されてきたとのことですが、前回の施工から年数が経過し、劣化の症状が見られるようになったため、今回改めてご相談をいただきました。
鉄骨階段を確認したところ、
鉄部の塗装には色あせやチョーキングといった劣化症状が見受けられました。チョーキングとは、紫外線や熱の影響で塗料が劣化し、塗料中の顔料が表面に浮き出てチョークの粉のように付着する現象です。
この現象は塗膜の寿命を示すサインとされており、発生している場合はメンテナンスが必要となります。
鉄部は外壁に比べて劣化の進行が早いため、一般的に5~7年を目安に点検や塗装のメンテナンスを行うことが推奨されています。
色褪せに加えて、塗膜の剥がれも確認されました。
塗膜が剥がれて鉄部が露出しているため、錆の発生につながっています。現状では錆による腐食は軽度で、穴あきなどの深刻な症状は見られませんでしたが、このまま放置すれば錆が進行し、金属に穴が開いて耐久性が低下する恐れがあるため、注意が必要です。

階段の踏み板や廊下の床面にも防水塗装が施されていましたが、全体的に色あせが進み、経年劣化の症状が確認されました。
また、チョーキングも発生しており、撥水性や防水性が低下している状態です。
塗装が劣化すると下地を保護できなくなり、基材そのものを傷める原因となってしまいます。
調査結果をご報告したうえで鉄骨階段塗装工事をご提案したところ、ご検討の末に工事をお任せいただくこととなりました。
なお、鉄骨階段塗装工事の費用は使用する材料や階段の規模・劣化状況によって異なるため、現地調査後にお見積りを作成しております。
まずは
下地処理から作業を開始します。
下地処理とは、その名の通り塗装を行う前に下地の状態を整える工程です。
この作業は「ケレン」とも呼ばれ、旧塗膜の除去や汚れの清掃を行い、塗料がしっかりと密着できる状態を作ります。下地処理を丁寧に行うことで、塗り替え後の塗料の耐久性にも大きく影響するため、塗装工事において非常に重要な作業といえます。
なお、下地の劣化具合や状況によって使用するケレン道具は異なるため、状態に応じた適切な道具を選定して施工します。

今回は鉄部の塗装工事となるため、
下塗りには錆止め塗料を使用します。
仕上げ塗料にエスケー化研のクリーンマイルドウレタンを採用するため、
下塗りには専用の錆止め塗料である「エスケー化研のマイルドザビガード」を使用しました。
この塗料は
錆の発生を抑える役割を持つだけでなく、下地と上塗り塗料の密着性を高める効果があります。さらに、乾燥時間が約3時間と短く、速乾性に優れているため、作業効率の向上にもつながります。
下塗りは劣化した下地を整え、塗料の密着性を高める役割があります。そのため、塗り残しが出ないよう注意しながら丁寧に作業を進めていきます。
既存の鉄部は茶色でしたが、下塗りは異なる色を使用するため、もし塗り残しがあった場合でも色の差によって確認しやすくなります。

中塗りと上塗りには、エスケー化研の「
クリーンマイルドウレタン」を使用しました。
クリーンマイルドウレタンは弱溶剤系の塗料で、シンナーを用いて希釈するタイプです。水性塗料に比べると多少、独特の臭いはありますが、密着性に優れており、さまざまな下地に対応できる点が特長です。
期待耐用年数はおよそ10~12年とされており、長期的に建物を保護することが可能です。
中塗り・上塗りの工程に進みます。
今回は下塗りを含めて計3回塗りで仕上げました。
3回塗りを行うことで塗膜の耐久性が高まり、仕上がりも均一でムラが出にくくなります。また、塗装を重ねる際には前の塗膜が十分に乾燥していることが重要です。
そのため、各工程の間には適切な乾燥時間を確保しながら作業を進めていきます。
床面塗装の工程です。
仕上げ材には関西パテ化工株式会社の「ダイトップ」を使用するため、下塗りには専用の
「ダイトップシーラーV」を採用しました。
鉄部と同様に、
下塗りは上塗り材との密着性を高める重要な役割を担っており、欠かすことのできない工程となります。
仕上げ材として使用する
「ダイトップ」は、被膜強度が高く、耐久性・耐候性・防水性に優れた露出防水層用の保護仕上げ塗料です。
防水層は表面の保護を定期的に行うことで劣化を抑え、より長持ちさせることができます。

すべての作業が無事に完了しました。
完了後にはお客様と最終確認を行い、仕上がりにご満足いただくことができました。外壁塗装や屋根塗装をはじめ、各種塗装工事を承っておりますので、メンテナンスをご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2025年09月24日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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