
新宿区揚場町にてテナントビルを所有されている
不動産管理会社様より、「ビルに設置されている鉄骨階段の塗装が劣化し、錆も目立ってきているためメンテナンスを検討している」とのご相談をいただいたことが、今回の工事のきっかけでした。
現地調査に伺うと、事前にお聞きしていた通り塗膜の剥がれが多く見られ、露出した鉄部には錆が進行している状況でした。
さらに、鉄骨階段と隣接する
ALC外壁も確認したところ、前回のメンテナンスから年数が経過していることもあり、チョーキングや色褪せなどの劣化が顕著に現れていました。
当初は鉄骨階段のみの塗装をご希望でしたが、施工にあたっては足場の設置が必要となるため、その有効活用として隣接する外壁の塗装も併せてご提案いたしました。
その結果、鉄骨階段塗装と外壁塗装を同時に実施する形で工事をお任せいただく運びとなりました。

今回メンテナンスのご相談をいただいた
建物は、鉄骨造5階建てのテナントビルです。
ご依頼の内容は、建物裏手に設置されている鉄骨階段の塗装が劣化し、錆が目立ってきているため補修・塗装を検討したいというものでした。
まずは鉄骨階段の状態を調査しました。
築42年が経過しており、これまでに数回のメンテナンスを行ってきたとのことですが、現状では
全体的にチョーキングや塗膜の剥がれといった劣化症状が確認されました。
チョーキングは塗装の寿命を示す代表的なサインであり、このような症状が現れた場合は塗り替えの目安となります。
さらに、
階段では塗膜が剥がれて鉄部が露出している箇所では錆が発生しており、このまま放置すれば腐食が進行し、階段の耐久性に悪影響を及ぼす恐れがありました。
お客様立会いのもと調査を進めていると、「外壁の塗装劣化や目地のひび割れも気になっている」とのお話をいただきましたので、鉄骨階段だけでなくALC外壁についても併せて調査を実施いたしました。
続いて行ったのは、ALC外壁の調査です。
鉄骨階段と同様に、前回のメンテナンスから相当な年数が経過していることもあり、
全体的に色褪せや艶引けといった劣化症状が確認されました。
塗装が劣化すると、本来の低汚染性や撥水性が失われ、外壁が汚れやすくなったり、苔の発生など様々な不具合を招く原因となります。
外壁の一部ではクラック(ひび割れ)の発生も確認されました。
外壁の防水性が低下すると、雨水を吸収して膨張し、乾燥時には収縮するという動きが生じます。
この繰り返しによる負荷に外壁が耐えきれなくなると、ひび割れが発生してしまうのです。
さらに、ALC外壁の継ぎ目に充填されているシーリングにもひび割れが見られ、早期のメンテナンスが望ましい状態でした。
外壁やシーリングのひび割れを放置すると、そこから雨水が侵入し、雨漏りや外壁材の吸水による劣化を引き起こすリスクがあります。
特にALCは吸水性の高い建材のため、塗膜やシーリングが傷むと水分を吸収しやすく、ひび割れや雨漏りの原因につながります。
調査結果をご報告し工事内容についてご相談を重ねたところ、当初は鉄骨階段塗装のみをご希望でしたが、施工には足場の仮設が必要になるため、その有効活用として隣接する外壁塗装もご提案しました。
その結果、鉄骨階段塗装と外壁塗装を併せて実施する形で工事をお任せいただくこととなりました。
なお、外壁塗装工事の費用は税込657,800円から承っております。
使用する塗料や施工面積により金額は異なりますので、詳しくは街の外壁塗装やさんまでお気軽にお問い合わせください。

外壁の高圧洗浄を行います。塗装前に長年蓄積した汚れや埃を丁寧に洗い流すことで、下地を清潔な状態に整えます。
しっかりと
洗浄を行うことで塗料の密着性が向上し、仕上がりや耐久性が大きく変わります。反対に、汚れが残ったまま塗装を施してしまうと下地との密着が不十分となり、塗膜の剥がれや早期劣化の原因となってしまいます。

高圧洗浄後、外壁が十分に乾燥したら目地のシーリング工事を行います。
使用するのはオート化学工業株式会社製の「オートンCP-1」です。こちらはALC外壁専用に開発されたシーリング材で、高い追従性を持ち、施工後の塗料との密着性にも優れています。
さらにノンブリードタイプのため、塗装後に
シーリング部分が汚染されにくく、
美観を長期間維持できるのが特長です。
まずは目地周りをマスキングテープで丁寧に養生します。
次に
シーリング材を充填する前段階として、シールプライマーを塗布します。
プライマーは接着剤のような役割を持ち、シーリング材と接着面との密着性を高めるため、充填前には欠かせない工程です。
プライマーの塗布が完了したらシーリング材を充填し、最後にヘラで表面を均して仕上げます。

シーリング作業が完了しました。
ALC外壁はご覧のように継ぎ目が多い構造となっており、この部分の防水処理が不十分だと雨水の浸入や紫外線による劣化を招きやすく、結果として建物全体の耐久性低下につながってしまいます。
そのため、継ぎ目部分のシーリングは特に重要であり、確実な施工が求められる箇所です。
こちらは下塗りの工程です。使用する下塗り材は「エスケー弾性プレミアムフィラー」で、幅広い下地に対応できる優れた材料です。フィラー・シーラー・中塗りの3つの機能を兼ね備えており、さらにひび割れ追従性があるため、ALCやモルタル外壁で多く使用されています。
下塗りは、下地と上塗り材の密着性を高める重要な役割を担っているため、外壁全体に塗り残しがないよう丁寧に塗布します。
また、塗布後は十分な乾燥時間を確保することが不可欠です。乾燥を待たずに次の工程へ進んでしまうと、塗料が持つ性能を十分に発揮できなくなるため、必ず規定の時間を守って作業を進めます。

中塗り・上塗りには「エスケープレミアム無機」を採用しました。
耐候性・低汚染性に優れ、
建物を長期にわたり保護し劣化を最小限に抑えることができる高性能塗料です。
外壁の色は、以前に塗装を行った別面と統一するため、19-90Bをお選びいただきました。
こちらは中塗りの工程です。外壁全体をローラーで丁寧に塗装していきますが、
本建物は電気配管が多く設置されているため、ローラーだけでは塗布できない箇所が多くありました。そのため、細部は刷毛を使用し、塗り残しが出ないよう注意しながら作業を進めました。
次に
上塗りの工程です。
中塗りの塗膜の上に、さらにもう一層仕上げ塗料を重ねていきます。
仕上げ塗料は
2回以上塗り重ねることが基本であり、この工程を確実に行うことで美観と耐久性が長持ちします。
塗装工事をご依頼される際には、塗装回数や作業工程を業者に確認したり、施工写真で記録を残してもらうことで、必要な回数の塗装がきちんと行われているか確認でき、より安心につながります。
付帯部塗装の工程です。
軒天には日本ペイントの「水性ケンエース」を使用しました。
水性塗料のため臭気が少なく、環境や居住者への負担が軽減される一方で、密着性・隠ぺい性に優れており内外装どちらにも使用できる万能塗料です。
さらに、つや消し仕上げとなるため、落ち着いた印象に仕上げることができます。

外壁塗装が無事完了しました。
工事終了時にはお客様に仕上がりをご確認いただき、問題がないことを確認してからお引き渡しとなります。
仕上がりについて「想像以上に綺麗になった」とご満足いただくことができました。
今回の工事には10年間の施工保証をお付けしており、初回点検は1年後、その後は隔年で定期点検にお伺いし、外壁の状態を確認させていただきます。
私たち「街の外壁塗装やさん」では、戸建住宅だけでなく、ビルやマンションの塗装工事も承っております。建物のメンテナンスをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2025年09月29日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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