
台東区西浅草で実施した外壁塗装工事の費用や施工の様子をご紹介します。
建物の所有者であるH様より、「築年数が経過したため外壁のメンテナンスを検討している。調査と見積もりをお願いしたい」とのご相談をいただき、現地にて調査を行いました。
対象の建物は鉄骨造3階建てで、外壁にはALCパネルが使用されていました。
外壁を確認したところ、築年数の経過によりシーリングの劣化が進み、ALCパネルの目地には多くのひび割れが見られました。
ALC外壁は、目地やクラックから雨水が侵入しやすく、雨漏りの原因となることがあるため、早めのメンテナンスが推奨される状態でした。
また、外壁の表面塗装にはチョーキングなど、塗膜の劣化症状も確認されました。
調査結果をご報告した後、H様には外壁塗装工事をご提案。ご検討の結果、工事をお任せいただく運びとなりました。
使用材料
エスケープレミアムシリコン(19-70C)

台東区西浅草に建物を所有されているH様より、「築年数が経過したため、外壁のメンテナンスを検討しています。調査とお見積りをお願いしたい」とご相談をいただき、現地調査に伺いました。
私たち「街の外壁塗装やさん」では、建物の現地調査からお見積りまで無料で承っております。
建物の状態でご心配なことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

こちらは現地調査の様子です。
建物の外壁にはALCパネルが使用されていました。
ALCパネルとは、珪石・セメント・生石灰・発泡剤(アルミ粉末)を主原料とし、高温高圧蒸気養生という独自の製法で作られる軽量気泡コンクリートの建材です。
軽量でありながら強度が高く、断熱性も備えているため、近代建築の外壁材として広く用いられています。
先ほどご紹介したALCパネルが使用されている建物の特徴として、外壁全体に格子状の継ぎ目が見られる点が挙げられます。
これは、規格寸法で製造されたパネルを組み合わせて施工しているため、多くの継ぎ目が生じる構造です。
建築時には、この継ぎ目に防水材であるシーリングが充填されます。
しかし、経年による劣化や建物の振動によってシーリングが剥がれたりひび割れたりすると、雨水が入り込む経路となり、雨漏りの原因になってしまいます。

外壁の表面塗膜は、経年による色あせやチョーキングなどの劣化症状が見られました。
チョーキングとは、塗料に含まれる成分が紫外線などの影響で劣化し、粉状になって塗膜の表面に現れる現象のことです。
チョーキングが発生している場合は、外壁メンテナンスを検討する目安の一つとなります。

笠木などの鉄部を確認したところ、塗装の剥がれやチョーキングといった劣化症状が見られました。
塗装が剥がれた箇所では鉄部が露出し、表面に錆が発生していました。
現段階では表面の錆にとどまっていますが、腐食が進むと鉄が薄くなり、穴が開いてしまう可能性があります。
鉄部に穴が開くと建物の耐久性が低下し、雨漏りの原因になるため注意が必要です。
調査結果をご報告した後、H様とご予算や耐久年数についてご相談し、ラジカル制御型シリコン塗料を使用した外壁塗装工事をご提案しました。
今回のお客様の工事費用は税込みで1,750,000円となりました。
施工範囲や使用する材料によって費用は変わる場合がありますので、詳しくはお問い合わせください。
今回の工事では、外壁に加えて防水層のトップコートも施工するため、外壁と防水面の洗浄作業を行います。
塗装前に付着している汚れをしっかり落とすことで、塗料の密着性を高めることができます。
汚れが残ったまま塗装を行うと、下地との密着が不十分になり、塗膜の剥がれにつながる恐れがあります。
こちらはシーリング作業の様子です。
ALC外壁のため、シーリングは打ち増しで対応します。
シーリングの打ち増しには、単に充填するだけでなくいくつかの工程がありますので、順を追ってご紹介します。
*「目地周りの養生→プライマー塗布→シーリング充填→表面仕上げ→養生撤去」

今回使用するシーリング材は、オート化学工業株式会社製の「オートンCP-1」です。
ALC外壁専用のシーリング材で、追従性に優れており、施工後の塗料との密着性も良好です。
さらにノンブリードタイプのため、塗装後に汚れが付く心配もほとんどありません。
まず、シーリングを施す目地周りをマスキングテープで養生します。
養生を行うことで、シーリングによる外壁の汚れを防ぐとともに、きれいなラインの仕上がりが実現できます。
塗装後は目立たない部分ですが、こうした細かな作業も仕上がりの美しさには欠かせません。
養生後は、シールプライマーを塗布します。
シールプライマーはシーリング材の接着剤のような役割を果たし、下地との密着性を高めます。
プライマーを塗らずにシーリングを充填してしまうと、接着面の剥がれやブリードの原因となるため、必ず行う重要な工程です。
プライマーを塗布し乾燥させた後、オートンCP-1を目地に充填し、仕上げ用のヘラで表面を整えます。
仕上げの際、シーリング材が目地の外側にはみ出すことがありますが、事前に養生を行っているため、周囲を汚さずにきれいに仕上げることができます。
表面を均したら養生を撤去し、シーリング作業は完了です。
こちらは下塗りの様子です。
塗装は全部で3工程あり、それぞれの工程で役割が異なります。
下塗りは、外壁と上塗り材の密着性を高める重要な工程です。
塗り残しがないよう、外壁全体にしっかり塗布します。
今回使用した「水性ソフトサーフSG」は微弾性の下塗り材で、旧塗膜の微細なひび割れをカバーし、耐久性の高い保護膜を形成します。
中塗り・上塗りには、エスケー化研の「エスケープレミアムシリコン」を使用しました。
この塗料はシリコン塗料でありながら、ラジカル制御技術により従来のシリコン塗料より耐久性が高く、価格はシリコン塗料と同等のため、コストパフォーマンスに優れた塗料です。
色は、既存の外壁に近い色をご希望されましたので、現地で色合わせを行い「19-70C」で塗装しました。
下塗りが十分に乾燥したことを確認した後、中塗りと上塗りを行います。
この工程では、上塗り塗料を2回に分けて重ね塗りします。
2回塗ることで、仕上がりのムラを防ぎ、美しい外観を実現できるほか、塗膜に厚みがつくため耐久性も向上します。
こちらは付帯部塗装の様子です。
笠木やベランダの手すりは鉄製のため、下塗りには「サビキラー」を使用しました。
この塗料は錆の転換材で、放置すると進行してしまう赤錆を黒錆に変えることで錆の進行を防ぎます。
錆の上から直接塗ることができるため、ケレン作業の手間やコストを削減できます。
また、鉄部の下塗りとしても使用できるため、錆が多く発生している箇所のメンテナンスに適しています。
鉄部の中塗り・上塗りには、エスケー化研の「クリーンマイルドウレタン」を使用しました。
この塗料は弱溶剤系で、シンナーで希釈して使用します。
水性塗料に比べると匂いはありますが、密着性が高く、さまざまな下地に適用できるのが特徴です。
耐用年数はおよそ10~12年とされています。

外壁塗装と付帯部塗装が無事に完了しました。
工事完了後はご担当者様と一緒に仕上がりを確認し、問題がないことを確認してから施工完了となります。
今回の工事には、施工保証を7年間お付けしています。
初回点検は1年後に行い、その後は隔年で外壁の状態を確認する点検にお伺いしますので、施工後も安心してお任せいただけます。
記事内に記載されている金額は2025年10月06日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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