
新宿区揚場町のテナントビルを管理されている会社様から、「鉄骨階段の塗装が劣化して錆も目立つため、メンテナンスを考えている」とのご相談を受け、現地調査に伺いました。
鉄骨階段は非常時に使用されることを想定して設置されていることが多く、普段はあまり利用されないため、気づいた時には塗装や鉄材の劣化が進んでいることがあります。
そのため、いざという時に安全に使用できるよう、日頃から定期的な点検やメンテナンスが望まれます。
現地の鉄骨階段を確認すると、屋外設置のため雨風の影響を受けやすく、塗装の劣化や剥がれ、錆が全体的に見られました。
錆を放置すると腐食が進み、鉄材に穴が開いて耐久性が低下します。耐久性の低下は踏み板の落下などの事故につながる恐れがあるため、劣化が深刻化する前の塗装工事が重要です。
これらの状況を踏まえ、鉄骨階段の塗装工事をご提案し、ご検討の末、工事をお任せいただくことになりました。

現地調査の様子をご紹介します。
今回メンテナンス対象となるのは、5階建てテナントビルに設置された鉄骨階段です。
非常階段として設置されており普段は使用されていませんが、屋外にあるため塗装の劣化や錆が気になるとのご相談をいただきました。
非常階段は緊急時の利用を想定しているため、普段はあまり目にすることがなく、気づかないうちに劣化が進んでしまうことがあります。
そのため、定期的な点検とメンテナンスが重要です。
鉄骨階段を調査したところ、全体的に錆や塗装の剥がれが見受けられました。
以前にもメンテナンスを行っていましたが、施工から年月が経過していたため、気がついた頃には錆が目立つようになっていたそうです。
また、鉄骨の腐食による階段崩落の事故例もあることから、早急にメンテナンスを検討されていました。
塗装が劣化すると鉄が空気と反応して錆が発生します。
そのため、鉄部を長持ちさせ、安全に使用するには、定期的な塗装によるメンテナンスが必要です。
階段の裏側を確認したところ、塗装の傷みは比較的少ない印象でした。
日が当たりにくい場所なので紫外線による劣化は少ないのですが、床面に防水や長尺シートがある場合、隙間から雨水が入り込むと階段裏に塗装の剥がれや鉄部の腐食などの劣化症状が現れることがあります。
また、鉄部全体にはチョーキングが見られ、塗装の劣化が進行している状態でした。
チョーキングは塗装の寿命の目安とされ、このような症状が出ている場合はメンテナンスが必要なサインです。
お客様に現状をご説明し、メンテナンス方法をご相談したところ、耐久性を重視してフッ素塗料での塗装をご希望されました。
そのため、クリーンマイルドフッ素を使用した鉄骨階段の塗装工事をご提案し、ご検討の結果、工事をお任せいただく運びとなりました。
鉄骨階段塗装の費用は、階段の規模や現状の状態によって異なります。
現地調査後にお見積もりを作成しておりますので、詳細はそちらをご参照ください。
まず最初に行うのが下地処理(ケレン)です。
下地処理とは、塗装の前に鉄骨の表面を整える作業のことです。
「ケレン」とも呼ばれ、表面の汚れや古い塗膜を取り除く工程を指します。
ケレンを行うことで、塗料がしっかりと付着しやすい状態を作ることができます。
下地処理は塗装の耐久性にも関わる重要な工程です。
今回の作業では、皮スキや研磨パッドを使ってケレンを行いましたが、下地の状況によって使う道具は変わります。
下地処理が完了したので、塗装工程に移ります。
今回の鉄骨階段は全体的に錆が進行しており、ケレンだけでは完全に錆を落とせない部分がありました。
このような場合、下塗りの前に通常の錆止め塗料より強力な錆抑制剤を塗布することで、錆の進行を抑え、腐食を防ぎつつ塗装を長持ちさせることができます。
今回使用した補修用塗料は、エスケー化研の「サビフィックス」です。
錆面浸透型プライマーと呼ばれる塗料で、錆に浸透して表面を覆い、腐食性因子の浸透を防ぐ効果があります。
下塗りには、エスケー化研の「マイルドザビガード」を使用しました。
この塗料は錆止めの効果があり、錆の発生を防ぐとともに、下地と上塗り塗料の接着性を高めてくれます。
また、乾燥時間が約3時間と速乾性に優れており、作業効率を向上させることができます。
下塗りは、劣化した下地を整え、塗料がしっかり付着する状態を作る大切な工程です。
塗り残しがないよう丁寧に作業を進めることが重要で、下塗り後は十分に乾燥させる必要があります。
乾燥時間を守らずに施工を進めると、塗料の性能が十分に発揮されませんので、必ず指定時間を開けて作業を行います。

仕上げには、エスケー化研の「クリーンマイルドフッ素(N-87)」を使用しました。
この塗料はクリーンマイルドシリーズの中でも耐久性が高く、15~20年の長期耐用が期待できます。
クリーンマイルドフッ素は弱溶剤系の塗料で、シンナーで希釈して使用します。
水性塗料に比べて匂いはありますが、密着性に優れ、さまざまな下地に適した塗料です。
中塗りと上塗りの作業を行います。
塗装は下塗りを含めて3回塗りで施工しており、塗膜の耐久性を確保し、仕上がりのムラを防ぐ効果があります。
塗料を重ね塗りする際には、下の塗装がしっかり乾いていることが重要です。
そのため、各工程の間には乾燥時間を十分に設け、塗料の性能を最大限に引き出せる状態で作業を行いました。

全ての作業が完了しました。
作業後はお客様と最終確認を行い、仕上がりにもご満足いただくことができました。
「街の外壁塗装やさん」では、引き続き新型コロナウイルス感染対策を継続して実施しています。
外壁や屋根など、各所の塗装工事を承っておりますので、メンテナンスをお考えの際はお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2025年10月06日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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