
折板屋根の錆が気になって塗装を検討したようです。
使用材料
ニッペ ハイポン20デグロ エスケー クールタイトSi
水戸市元吉田町の自動車部品販売店「ワンダーランド」様より屋根塗装のご相談
今回は、水戸市元吉田町に店舗を構える自動車部品販売店「ワンダーランド」さんより、折板屋根(せっぱんやね)の塗装工事のご依頼をいただきました。
屋根の状態は錆(さび)がかなり進行しており、雨漏りも心配される状況。さらに、店舗の立地や周囲の駐車場状況を考慮しながら、安全かつ丁寧な施工計画を立てました。
この記事では、施工の流れや現場の工夫、仕上がりまでを詳しくご紹介しますので、同じようなお悩みをお持ちの方はぜひ参考にしてください。
お問い合わせのきっかけ
今回のお問い合わせは、当社ホームページをご覧になったワンダーランド様からのお電話がきっかけでした。
実はそのとき、たまたま近くを移動しており、すぐにご挨拶に伺うことができました。
すでに他社さんでお見積りも取られていたそうで、屋根面積などの数量はご存じとのこと。そこでお話の中で、「通常、折板屋根の塗装面積は平面面積の1.4倍で計算するんですよ」とお伝えすると、「その計算方法も聞いています」とのことでした。
すでにご検討中とのことでしたが、せっかくのご縁なので、私どものプランも提案させていただくことにしました。
折板屋根の状態は錆だらけ
現地で屋根の状況を確認したところ、折板屋根は全体にわたって錆が発生。特に、屋根の凸部分(山部分)は殆どが錆に侵食されていました。
折板屋根とは、波状に折り曲げた鋼板の屋根で、工場や倉庫、今回のような商業施設によく使われる構造です。金属製なので、定期的なメンテナンスを行わないと錆が発生し、最終的には雨漏りの原因になってしまいます。
今回の建物は総2階建てで、建物の東側に駐車場があり、営業中も車が出入りするため、慎重な作業計画が必要でした。
当社のご提案 4プランご用意し、今回は全て遮熱塗料プラン
調査結果をもとに、当社から以下のプランをご提案しました。
【プラン1】
- ケレン(下地調整・錆落とし): 電動工具不使用の3種ケレン
- 錆止め塗装: 強溶剤2液型エポキシ錆止め「日本ペイント ハイポン20デグロ」2回塗布
- 上塗り: 弱溶剤2液遮熱シリコン「エスケー化研 クールタイトSi」2回塗り
【プラン2(今回採用)】
- 錆止めを全体に1回塗布+錆のひどい凸部分のみ2回塗り
【その他のプラン】
今回 電動工具を使わない理由
通常はサンダー(電動グラインダー)を使って錆を落としますが、今回の現場は駐車場に車が常に停まっている状態。鉄粉が車に飛散して塗装面に焼き付くと大きなトラブルになります。
もちろん工事の賠償保険加入はしていますが、万が一を避けるため、**皮スキ(手作業の剥がし道具)マジックロン(ナイロン不織布製の研磨たわし)紙やすり(サンドペーパー)**を使い、すべて手作業で錆落としを行う方法を提案することにしました。
御見積書提出とご契約
御見積書を提出。
プラン内容・金額・施工方法を詳しくご説明したところ、社長様から「プラン2でお願いします」と正式にご発注をいただきました。
即決でのご契約、本当にありがとうございました!
工事開始 ケレン作業
まずは最も重要な錆落とし(ケレン)作業から。
今回はすべて手作業ですので、10日ほどかけて丁寧に行いました。
皮スキとサンドペーパーとマジックロンを使い、表面の浮き錆や塗膜をしっかり除去。錆をしっかり落とすことで、塗料の密着性が上がり、仕上がりの美しさと耐久性が大きく向上します。
今回一番活躍したのはサンドペーパー(紙ヤスリ)です。
高圧洗浄|汚れ・埃を完全除去
錆落としが終わった後は、高圧洗浄機を使って屋根全体を洗浄。
埃、旧塗膜の粉化した部分、油分をきれいに洗い流しました。
これを怠ると塗膜の剥がれの原因になるため、隅々まで丁寧に行います。
錆止め塗装|2回塗りでしっかり防錆
高圧洗浄後、十分乾燥させたのちに錆止め塗装を行いました。
今回は「日本ペイント ハイポン20デグロ」を使用。強溶剤2液型の高性能エポキシ系塗料で、屋外の金属下地に抜群の防錆効果を発揮します。
全体に1回塗りを行い、さらに錆のひどかった凸部分のみもう一度重ね塗り。錆びがひどい部分は合計2回塗りとすることで、耐久性を高めました。
ボルトキャップ取付|約1,100ヶを丁寧に
折板屋根の特徴であるボルト部分からの雨漏り防止のため、ボルトキャップを約1,100ヶ取り付け。
このキャップはウレタンシーリングを内部に注入して 劣化したゴムパッキンの代わりにボルト頭を保護し、雨水の浸入を防ぎます。手作業でひとつひとつ丁寧に取り付けました。
遮熱シリコン塗装 エスケー化研 クールタイトSI
最後の仕上げに、エスケー化研のクールタイトSiを2回塗り。
この塗料は、太陽光の赤外線を効率よく反射し、屋根表面の温度上昇を抑える遮熱効果があります。
特に鉄板屋根は夏場表面温度が60℃を超えることもあるため、遮熱塗料の効果は大きく、室内温度の上昇も抑えられるため、快適性と省エネ効果も期待できます。
工事完了・社長様のご確認
すべての工程が完了し、社長様と一緒に最終確認。塗装のムラ、塗り残し、飛散跡などもなく、美しく仕上がった屋根をご覧いただき「これなら安心だね!」と嬉しいお言葉をいただきました。
まとめ 今回の施工を通じて
今回の水戸市元吉田町 ワンダーランド様の折板屋根塗装工事では、現場環境に合わせた最適な施工方法の選択と、徹底した安全配慮が成功の鍵となりました。
遮熱塗料の効果もあり、今後の夏場の快適性も向上するはずです。
このように当社では、お客様ごとに最適なプランをご提案し、状況に合わせた施工方法を柔軟に対応いたします。
折板屋根の錆が気になる方、遮熱塗装をご検討の方は、ぜひ街の外壁塗装やさん水戸店へお気軽にご相談ください!
記事内に記載されている金額は2025年08月06日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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