富津市にお住まいのM様より雨樋が外れてしまったので補修をお願いしたいとのご連絡をいただきました。また、築年数25年ということですが、今まで一度もお住まいのメンテナンスをしていなかったこともあり、この機会に外壁塗装や屋根の漆喰工事を行っておきたいとのことです。お住まいは年数が経つと全体的に傷みが出てくるものです。今回しっかりと外装のリフォームを行い、この先も安心してお過ごしいただけるようにしたいと思います。
施工内容
外壁塗装 防水工事 部分塗装 雨樋工事 漆喰詰め直し
使用材料
ブライトンエラストコート(B-3003)
点検の様子
まずは外壁を見ていきます。お問合せの時に伺ったように、築年数がけっこう経っているので全体的に汚れの付着が目立っています。汚れているのは外壁に撥水効果がなくなってきていることで、汚れが付着しやすくなっていると考えられます。
換気扇フードも表面に錆が浮いています。このような箇所も今回の塗装で綺麗に塗り替えを行いますのでご安心ください。
お問合せのきっかけになった壊れた雨樋です。すでに雨樋は外れてしまっており、雨が降ると外れた箇所から雨水が流れ落ちているそうです。雨樋が壊れると、排水がスムーズにされず破風板や軒天が濡れやすくなり、劣化を早めることになります。
外れた雨樋はお住まいの隅に片づけてありました。
ちなみに、今回の雨樋の破損の原因は強風によるものですので、火災保険が適用されます。火災保険の申請はご自分でも可能ですが、弊社のようなプロにお任せいただいたほうがより確実です。
海から近いことから塩害によるものと思われる劣化が見られました。写真は雨戸ですが、部分的に白くなっている箇所がお分かりいただけると思います。この白いものは塩です。
こちらの写真は雨樋の取り付け金具です。塩分を含んだ空気によって金属部分の腐食が進んでしまっています。
屋根の漆喰も長年お手入れしていないことから剥がれてしまっている箇所が見られます。この状態が長く続くと中の土が露出したり、そこから雨水が入って雨漏りを引き起こすことになります。
漆喰が剥がれると棟自体の強度も弱くなります。特に中の土が出てくると、しまいには棟が崩れてしまうといったこともあります。
今回は漆喰の詰め直し工事もご提案させていただきました。
バルコニーは今のところ何か大きな問題はないそうですが、点検では床の汚れが目立っています。床の防水がダメになると、ここから雨漏りすることになるので、このタイミングで防水工事を行っておきましょう。
可愛いワンちゃんがお庭で遊んでいましたので、撮影させていただきました!
工事期間中はワンちゃんにも不便な思いをさせてしまうかもしれませんが、外装リフォームで綺麗になればきっと喜んでくれると思います!
カラーシミュレーション
こちらは薄いオレンジです。今のお住まいよりもとても明るいイメージになりますね。
濃いめのグレーです。シックで落ち着いた印象です。瓦葺きのお住まいともマッチしていますね。
薄い黄色のパターンです。比較的今のお住まいに近い色合いです。
クリーム色のようなパターンです。今回はこちらの色で外壁塗装をご依頼いただきました。
工事の様子
工事を行う上で必須ともいえるのが足場の架設です。足場を設置することで高所作業を安全に行うことができますし、何より作業スピードも早くなります。
足場があるとどうしても窓が開けにくくなってしまいますが、玄関などの人の出入りがある箇所はしっかり確保しておきます。
足場の架設が終わるとメッシュシートを設置します。メッシュシートがあることで、工事による塗料や汚れで周辺が汚れることを防ぎます。
養生とはビニールやブルーシートなどを使って塗装をしない箇所を汚さないように保護することです。
こちらの写真は瓦をビニールで養生しています。
サッシ付近なども塗装をしないので養生しておきます。
他にも工事で汚れないための配慮として、移動が可能な鉢植えなどは汚れないように場所を移動させていただくこともあります。
高圧洗浄とは、約15Mpaの高圧水流で汚れを洗い流す作業です。基本的に高圧洗浄は高い所から低いところへと順番に行いますので、まずは屋根から洗浄します。
続いて外壁です。高圧洗浄によって汚れだけでなく、古い塗膜なども一緒に洗い流します。この作業により塗装面に付いた異物を取り除き、塗料が下地に密着しやすい状態になります。
こちらはバルコニーの高圧洗浄の様子です。バルコニーの床は防水工事を行うので、事前に汚れなどを落としておく必要があります。
コンクリート部は経年によって苔が付着していました。ご自分で苔を掃除するにはブラシなどでこすり落とすしかありませんが、高圧洗浄を行えば簡単に苔を洗い流してくれます。
外壁塗装をする前に傷んだ箇所を補修しておきます。
こちらはバルコニー付近の手摺付近ですが、ご覧のように剥がれてしまっています。
剥がれた箇所を補修材で補修します。補修後は、この上から塗装を行いますので、補修の跡は殆ど目立たなくなるでしょう。
破風板の塗装の様子です。塗装がされていた木部も経年によってすっかり塗膜が剥がれてしまっています。このまま塗装をしても、古い塗膜が残っていることで塗料が密着しませんので、ケレンを行って古い塗膜を剥がし表面を整えます。
続いて塗装を行います。広い箇所は写真のようにローラーを使い、細かい所は刷毛で塗っていきます。
こちらは軒天の塗装です。塗装は下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りです。軒天はとても塗りにくい箇所ですし、塗料も垂れやすいのですが、そこは職人技で綺麗に仕上げます!
上塗りの様子です。軒天は高所なのでご自分で清掃することもほとんどないと思います。このような機会にしっかり綺麗にしておけば安心ですね。
破風板の塗装後です。塗膜が剥げた破風板も塗装をすればご覧のように綺麗になります。
軒天の塗装後です。塗装は見た目の変化だけでなく、塗膜による保護機能もあります。ですので定期的に塗り替えをしておけば、お住まいを長持ちさせることが可能です。
外壁塗装も破風や軒天のように数回の重ね塗りを行います。まずはシーラーを使った下塗りからです。
下塗りでシーラーを使う理由は、塗料と下地を強く密着させるためです。この工程をしないと数年で塗膜が剥がれてしまうなんてことになりますので、長持ちする塗装に仕上げるには必須の作業です。
続いて中塗りです。今回はエラストコートという塗料を使います。使用前に攪拌機を使ってしっかり攪拌させないと、ムラがでてしまいます。
エラストコートは弾性に優れているので、クラック発生なども防いでくれます。また、通気性も良いので膨れなどの心配もありません。
続いて仕上げとなる上塗りです。中塗りだけでは塗膜が薄いいたので下地の色が出てしまっている箇所がありますが、上塗りを行うことで色ムラのない仕上がりになります。
上塗りが完了しました。前のお住まいと比較してずいぶん印象が変わったと思いませんか?
塩害によって傷んでしまった雨戸を塗装で綺麗にします。まずはケレンを行い錆などを落とします。
ケレン後、下塗りに錆止めを塗布します(写真の赤い塗料が錆止めです)。
下塗り後はチョコの塗料を使って中塗り、上塗りを行います。凹凸のある形状の雨戸なので、効率よく塗装するために吹き付け塗装で行いました。
別の箇所の雨戸です。こちらは比較的フラットな形状なのでローラーと刷毛で塗装します。
写真は下塗りの錆止めを塗っているところです。
続いて中塗りです。細かい所は刷毛を使って塗装します。
広い面はローラーで一気に塗っていきます。上塗りまで行えば雨戸の塗装は完了です。
雨戸の塗装後になります。錆が出ていた雨戸ですが、塗装をしたことで輝きを取り戻しましたね!
下塗りに使用するのはフローン 塩ビシート防水面用プライマーです。
元々バルコニーの床はシート防水されていますが、このプライマーを使えばシート防水を撤去せずに上からトップコートを仕上げることができます。
下塗りが十分乾いた後、弾性トップを使ってさらに重ね塗りします。
防水工事完了です。
弾性トップは耐水性・防水性共に優れておりますので防水層の劣化を防いでくれます。
剥がれてた漆喰をまずはすべて撤去し清掃を行います。
漆喰を詰めて形を整えれば完了です。
漆喰は耐用年数が瓦程長くありませんので、定期的に漆喰詰め増し、詰め直しなどのメンテナンスをしていく必要があります。
鼻隠しなどの塗装が終わった後、雨樋の補修を行っていきます。まずは取り付ける位置を決めます。雨樋は傾斜がなければスムーズに排水されませんので、水糸を使って目印にします。
こちらが雨樋の取り付け用金具です。ご覧のような形だけでなく、雨樋の形状によって取り付け用金具の種類は様々です。
金具を取り付けたところです。この金具の上に雨樋を設置していきます。
雨樋の設置が完了しました。鼻隠しと同じ色の雨樋を使ったので、とてもマッチしていますね。
ワンちゃんのお住まいもサービスで塗装させていただきました!
壁はベージュで屋根は赤で塗装します。
しっかり重ね塗りを行います。
綺麗になったお住まい、きっと気に入ってくれるでしょう!
工事完了後
カラーシミュレーションを使って事前に色選びを行い、今までのお住まいとは違う色での外壁塗装になりました。また、使用した塗料「エラストコート」はマットな仕上がりになりますので、瓦屋根のお住まいともマッチしていますね! 壊れていた雨樋や傷んだ漆喰の補修も行っておりますので、これからは安心してお過ごしいただけます。
記事内に記載されている金額は2021年10月13日時点での費用となります。
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