大網白里市みずほ台にお住まいのM様より、外壁のメンテナンスのご相談を承りました。お客様のお住まいは今年で築16年になるお住まいで、本格的なメンテンナンスは今回初めてとの事でした。ここ数年で急に外壁の汚れが気になるようになってきたとの事で、そろそろ塗装メンテナンスの時期がきたのかな、と感じたそうです。築10年以上になってきますと、見た目では分からない、下地部分の劣化が進行し、気が付いた時には大掛かりな工事が必要になってしまう事もあります。工事費用がどのくらいかかってしまうのかわからず、不安でいっぱいかと思いますが、なるべく早いうちに一度点検されることをおすすめします。今回のお客様もどのくらいかかるのかわからないとの事で、費用の面でご不安があったそうですが、ご予算の範囲で可能な工事のご提案をさせていただき、こうと思います。
使用材料
パーフェクトトップ(ND-461、ND-218)
外壁の状態を見てみます。お客様の外壁はALC外壁でした。ALC外壁は軽量気泡コンクリートの事で、耐火性・防火性・強度等、非常に高い水準で作られた外壁材です。耐久性もおよそ50年にも及び、モルタルやサイディングと比較しても高い耐久性を持つ事が特徴です。このため戸建て住宅以外にも商業ビルなどの大型建築物にも使用されています。また通常のコンクリートの約1/4の重さで非常に軽量に作られていますので、地震にも強いのが特徴です。
ALCボード自体は非常に耐久性が高い素材ですが、ボードの間を埋めるシーリングはやはり10年前後で劣化してきます。ですので定期的にシーリングの打ち替え工事を行わないといけません。お客様のシーリングもやはり劣化してきており、目地表面にひび割れが多く発生しています。このまま長い事放置いたしますと、亀裂から雨水を吸収してしまい、気温により膨張・伸縮を繰り返すことにより、ALCボード自体の劣化を招いてしまいます。
表面の塗膜も劣化してきているようです。直接外壁を触って確認してみますと、やはり手には白く粉状のものが付着しました。これはチョーキング現象といい、塗膜が経年劣化により粉化してしまい手などに付着する現象です。これが現れますと塗り替えの時期と言えます。塗膜の劣化により北側外壁には藻が繁殖してきており、緑色に変色してきています。お客様が気にされていたのもこうした藻の繁殖によるものでした。こちらは高圧洗浄できれいに落とすことが可能です。
お客様には点検中に撮影した写真をご覧いただきながら、工事のご提案をさせていただきました。下地材の状態を含めて確認し、外壁塗装工事を行うことになりました。
最初に作業の安全のため足場架設し、塗装しない箇所を汚さないようメッシュシートやビニールシートをかけていきます。
まずは外壁表面に付着している汚れや、カビや苔、そして前回の塗装塗膜を高圧洗浄で一気に洗い流していきます。高出力で噴射しますので古い塗膜も洗い落とせますが、部位によっては水圧で傷めてしまうため、圧力の調整が不可欠です。
洗浄を終えたら、シーリングの打ち替えです。全ての古いシーリングを撤去し、専用の下地材を塗布した後、シーリング材を充填していきます。シーリングを充填した後、乾く前にヘラで均します。外壁の仕上げにに直接影響しますので丁寧に処理していきます。その後シーリングが完全に乾く前、マスキングテープを剥がしていきます。
いよいよ外壁の塗装です。塗らない部分、違う色を塗る部分に塗料がかからないように養生を施します。
今回塗装に使用する塗料は、下塗りに日本ペイントのパーフェクトサーフ、仕上げ塗装に日本ペイントのパーフェクトトップを使用します。
塗装は屋根と同様、下塗り、中塗り、上塗りの計3回塗装を行います。都度都度きちんと乾燥させて、上から重ね塗りを行っていきます。
まずは下塗り用のパーフェクトサーフを塗っていきます。やや毛足の長いローラーを使って手早く塗装していきます。細部は刷毛を使用して丁寧に塗っていきます。
下塗り塗布完了後は、パーフェクトトップを使用して2回の仕上げ塗装を行います。下地と同様ローラーと刷毛を使い分けて丁寧に塗っていきます。
一工程ごとにしっかりと乾燥させ、塗膜の厚みを付けていきます。厚みを付けるために一回の塗装で濃度の高い塗料を調合して塗膜を作るのではなく、適量に調剤した塗料を適切な回数で重ね塗りすることが大切です。
同時に付帯部分も塗っていきます。天戸などの金属素材の場合は事前にケレン作業を行い、仕上げ塗料が付着しやすいように下地を作っておきます。その上で塗装していきます。細部は刷毛を使用し塗り残しのないよう注意しながら塗っていきます。
これで屋根・外壁の塗装工事、およびシーリングの打ち替え工事が完了いたしました。複数スタッフにより最終確認を行い、塗装後の塗り残しや色ムラなどをチェック・補修し、工事完了、最後はお客様にご確認いただき、工事竣工となります。
外壁塗装工事の竣工です。重ね塗りをしたおかげで塗膜に充分な厚みが出たため、光沢が増しているのが分かります。以前の色よりも明るい色を選ばれたため、とても爽やかな仕上がりになりました。工事後、お客様より「とても綺麗になった上にイメージ通りの色に仕上がり、とても良かったです」と嬉しいお言葉を頂きました。私達街の外壁塗装やさんでは、美観を維持する為にも、定期的に点検・メンテナンスをおすすめします。
記事内に記載されている金額は2021年10月13日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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