最初は玄関の柱がひび割れているので、そこだけ補修したいとのことでした。しかし現場調査を行ったところ、外壁の状態があまり良くなかったので正直にお伝えしました。予算のこともあり、他社とも比較して悩んでおられましたが、弊社担当が、ご主人が用意した質問事項に対し一つひとつ丁寧に説明したところ、納得して弊社に決めてくださいました。
施工内容
外壁塗装 防水工事 シーリング打ち替え 工事全般 足場工事 現場調査・点検 木部塗装
使用材料
エピテックフィラー,リファインMF-IR(ミッドビスケット,パイオニア),アステックプラスSW,ガードラック
伊那市にて、損傷の激しかったALCの外壁と、ベランダ防水、木部塗装など、住宅全般のメンテナンス工事を行いました。
最初は施主様も気にしていなかったところも、点検して気付いて頂くことができました。
普段、生活していて家全体をゆっくり眺めてみるなんてことはないかもしれませんが、家に入る前に、ちょっと我が家を眺めて見てみてください!
まず、施主様が気にされていた玄関の柱の状況です。
まるでわざと白い筋を入れてあるかのように、すっかりひび割れ爆裂を起こしています。
ALCの内部の鉄筋が腐食し、膨張して起こる現象ですので、水分が内部に入り込んでしまっていると考えられます。
一歩離れて全体を見てみると、ぱっと見でも黒ずんでいるのがわかります。
ぐるっと一周してみると、
コケやカビの付着も確認できました。
外壁の表面塗装の劣化が進み、防水機能が衰えてしまっているのではないかと考えられます。
そもそもALCは軽量気泡コンクリートといって、特殊なコンクリートの一種なので外壁そのものには防水機能がありません。
ですので塗装による防水処理が不可欠で、定期的なメンテナンスが必要です。
ALCの外壁は、適切なメンテナンスを続けることによって、60年以上の寿命があると言われています。
雨樋には杉の葉が詰まっていて、うまく
排水できていないと思われます。
オーバーフローが生じて外壁をつたってしまい、杉の葉と一緒に雨水も雨押え板金の中に入り込んでしまっているかもしれません。
こうした所から外壁の内部に水が浸入してしまったのではないかと考えられます。
その他にも、玄関の上の木部やベランダも傷みが見られました。
今回は玄関の柱の補修とともに、外壁塗装や水切り板金など付帯部も含めて補修と工事をすることになりました。
また、ベランダは最初はやらなくても良いかな~とのことでしたが、工事が進むにつれてやはり一緒にきれいにしたいとのことで、一緒にトップコート塗装をすることになりました。
工事の前に、足場屋さんと事前に打ち合わせを行い、足場用の図面を作成します。
そして当日はその図面に従い、必要な部材を必要な場所に配置し、てきぱきと効率よく組み立てていきます。
足場ができて職人の安全が確保されたら、次は洗浄作業に入ります。
古い塗膜や苔・カビなどを高圧洗浄で入念に洗い流します。
汚れが残っていると、どんなに良い塗料を使っても不具合が生じる恐れがあるので、洗浄も大切な工程の一つです。
洗浄後、塗装の前にベランダのコーナー役物を交換します。
下地の状態から、ベランダと瓦の取り合いの部分から雨水が入り込んでいたことが伺えます。
傷んでいた部分は全て撤去し、下地も防水シートも作り直します。
ベランダと瓦の隙間は板金職人が補修しました。
ALCコーナー役物を取付けます。
ビスで固定し、コーキング処理を行って塗装します。
劣化した古いコーキングをカッターを使って丁寧に取り除きます。
目地を掃除して、プライマーを塗布します。
新たなコーキング材を充填します。
充填したコーキングをヘラでならして完成です。
コーキング材は外壁よりも先に劣化してしまう場合が多いです。
しかしコーキングが劣化して割れたり隙間ができてしまうと、雨水を建物内部に呼び込む可能性が高まってしまいます。
最近では、高耐候な塗料が出ているのと同じように、コーキング材も高耐久なものがありますので、メンテナンスをご検討の方は是非業者さんに聞いてみてくださいね。
塗装に入る前の工程がまだあります。
塗装しない場所、塗料が付着してはいけない場所を専用のビニールで覆う「養生」という工程です。
このときのマスキングテープと外壁の境目がそのまま仕上がりのラインになるので、この工程も手が抜けません。
さて、いよいよ塗装の工程に入ります。
通常、外壁や屋根の塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3工程で仕上げていきます。
今回使用した下塗り材ですが、アステックペイント社の「
エピテックフィラーAEⅡ」というものです。
エポキシ系の
微弾性フィラーで、フィラーの下地表面調整とシーラーの付着性・吸い込み抑制という特徴を兼ね備えた塗料です。
粘度が高いく、乾燥後は柔らかい塗膜になるので建物の動きやヘアークラックへの追従が期待できます。
中塗りと上塗りは同じ上塗り材を使います。
アステックペイント社の超低汚染リファインシリーズ「MF-IR」という無機フッ素塗料を使用しました。
また「アステックプラスSW」という防カビ防藻材も添加しています。
上塗材自体にも防カビ・防藻性能が含まれていますが、湿気が多くカビの繁殖が顕著な面などには添加して塗装することをお勧めしています。
薄いベイジュ系は「ミッドビスケット」、濃い色は「パイオニア」という色で、茶系の同系色でまとめています。
塗装後は、補修した跡がきれいに分からなくなっています!
破風板や鼻隠しは、雨風や万が一の火災から家を守るという大切な役割があります。
外壁や屋根の塗装工事の際には是非、一緒にメンテナンスをしてほしい所です!
玄関上の目立つ場所にある柱や梁も、きれいに塗装しました。
木材は一見とてもおしゃれな部材ですが、生きた素材ですので、丁寧なメンテナンスが必要となります。
木部の塗料にもいろいろありますので、やはり専門の業者さんにお尋ねください。
雨樋や水切も塗装しています。
こうした付帯部はすべて濃い色合いで塗装しており、仕上がった時のアクセントになります。
メンテナンスを行う際に、是非トータルコーディネートしてみてください(^^♪
防水層の一番上に塗装されているものを「
トップコート」と言います。
防水層を保護する役割があり、やはり定期的なメンテナンスをしてほしい場所です。
外壁の劣化症状と同じで、色褪せやチョーキング現象、ヒビ割れや剥がれなどといった症状が出ていたら、早めにメンテナンスをしてくださいね!
まず、下地処理を行います。
洗浄後にケレン作業を行い、その後アセトンという溶剤を用いてベランダの油分を拭き取ります。
プライマーで下塗りをします。
適切な乾燥時間を設けて、トップコート塗装をしていきます。
トップコートは下塗り後に2回塗装して仕上げます。
状態が酷くなってしまうとトップコートだけではなく、防水工事が必要となってしまうので、できれば5年を目安にしてベランダの状態を確認してみてください。
以上ですべて完成です!
破風や雨樋、木部などがベランダと共にすてきなアクセントになっています。
施主様が気にされていた玄関の柱もきれいになりました。
雨樋の詰まりも解消され、施主様に喜んでいただくことができました。
不必要な工事はする必要はありませんが、早目のメンテナンスをするに超したことはありません。
人間の体と一緒で、やはり早期発見早期対応が断然お勧めです!
大工事が必要になる前に、気になっている個所があれば是非!点検だけでも!信用できる業者さんにお願いしてくださいね。
もちろん、弊社でも承っております!
街の外壁塗装やさん飯田・伊那店ではお客様のご要望やニーズに合わせて一緒に考え、お客様にあった最善の提案をさせていただいております。
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