ベランダの外壁が傷んでいた
チョーキングが目立ってきた
使用材料
塗装
関西ペイント
RSシルバーグロスSi
サイディング
KMEW株式会社
はる一番 優波柄 ミルクブラウン
諏訪郡下諏訪町で外壁塗装と金属サイディングの部分張り工事を行いました。外壁材は窯業系サイディングで、ベランダと同じ幅に1周帯状に色の違うデザインの家です。上下の外壁は塗装でメンテナンスが可能でしたが、帯の部分は凍害で損傷していて、外壁の中にコケが生えているような状態です。塗装での補修は難しかったので、この帯の部分は金属サイディングを重ね張りしました。
まずは強力なガソリンエンジンの高圧洗浄機で、長年積もった砂ぼこりやチョーキングで浮き出た粉状の汚れ、鳥や虫が汚したものなどを洗い流します。このくらいの規模の家だと3~4時間かけて丁寧に洗浄します。
窓や玄関ドア、給湯器、灯油タンクなど塗料がついてはいけないところや、あとで塗装はしますが塗料や色を替えて塗るところなどをビニールの端にガムテープがついているマスカーというものを使って覆います。塗っていいところしか露出していない状態になるので手早く安心して塗ることができるうえ、出来栄えを左右する作業です。塗装が終われば剥がしてしまう形に残らない作業ですが、大切な工程です。
いよいよ塗料を塗っていきます。ほとんどの場合、外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りを行います。
まずは下塗りです。関西ペイントのRSサーフという下塗り材を使用しました。塗った塗膜に弾力性があるので、外壁の微妙な動きに追随してくれて、塗膜の細かなひび割れを軽減してくれます。
2工程目の中塗りです。下塗りが十分乾いてから塗装します。下塗りが乾かないうちに中塗りを塗ると、下塗りから蒸発した水分が出口がなくなり、風船のうように中塗りの塗膜を膨らましてしまいます。単純ですが重要なポイントです。
最後の3工程目、上塗りです。中塗りと上塗りは同じ塗料を使います。今回は関西ペイントのRSシルバーグロスSiという高耐久シリコン樹脂塗料を使用しました。紫外線が当たることで塗膜内に発生するラジカルという塗膜劣化物質の発生を抑える効果がある塗料です。同様に中塗りを十分乾かしてから上塗りを入れます。
外壁以外にも塗装するとこがあります。
こちらは霧除けの塗装です。霧除けとは窓の上にある小さな屋根のことで、ひさしとも言います。金属屋根と同じなので塗料は屋根用の関西ペイントシリコンルーフを使用しました。
笠木の塗装です。笠木とはベランダの壁の天板の部分で、この家はアルミ製だったのでひと工夫必要でした。アルミはそのまま塗るとすぐに剥がれてしまうので、アルミにも密着する染めQテクノロジィ株式会社の万能型下塗り材のミッチャクロンを塗って、シリコンルーフのホワイトを重ね塗りしました。
雨樋も塗ります。金属製の雨樋であれば工夫なく塗っても大丈夫ですが、樹脂製の雨樋だったので、こちらもミッチャクロンを入れてシリコンルーフのホワイトで仕上げました。
このほかにも軒裏天井や樹脂製の換気ガラリなど、窓、玄関ドア、基礎以外は見えるところほとんどを塗りました。
サイディングの部分張りに移ります。ベランダ外壁から幅1mの帯状に建物1周まわっているデザインで、この帯の損傷が激しく塗装での補修が難しかったので、金属サイディングの重ね張りでの補修にしました。
まずは下地の取り付けです。通常は15mm厚の胴縁という樹脂製の角材を使いますが、胴縁15mm、サイディング本地16mm、3cm以上出てしまうと出っ張りすぎなので、下地は5mm厚のスペーサーを使用しました。455mm間隔で1周取り付けていきます。
金属サイディング本体の取り付けです。帯の幅は100cm、サイディング本体の幅は約40cmなので2枚半づつ取り付けます。糸を張って水平を見ながら下地にビス止めしていきます。
外壁に何もなければ簡単なのですがそうもいきません。給排水の配管や窓が絡むと加工しなくてはなりません。特に写真のような複雑な形状のところは厄介です。でも弊社の諸君印はいとも簡単に処理してくれました。
段ボールを型紙にして、その型に合わせてサイディングをカットします。
カットしたサイディングを合わせると、ピッタリ!職人の腕の見せ所でした。接続部分はシーリングで防水処理をしました。
二人で作業して1週間でサイディングが張り終わりました。今回使用したサイディングはKMEW株式会社の金属サイディング、はる一番です。柄は個人的に好きな優波柄、色はミルクブラウンです。
ベランダ外壁の破損は、笠木の接続部分のシーリングが切れたり剥がれたりでそこから水が入り、冬場に凍結して外壁内部から破壊する爆裂でした。外側はサイディングできれいになりましたが、水の侵入を止めなければいけません。
笠木の考えられるすべてのシーリングを打ち替えました。マスキングテープを貼って養生をしてから(左写真)シーリングを打ちます。これで笠木からの水の侵入も防げます。
外壁の工事が終わりました。新築のような佇まいになり、お施主様も大変喜んでいただきました。職人にもお褒めのお言葉をいただいています。
記事内に記載されている金額は2021年01月15日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
外壁塗装、
屋根塗装、
外壁・屋根塗装、
ベランダ防水の料金プランはそれぞれのリンクからご確認いただけます。