既存のタイルが強風により剥がれて落ちてきてしまうということで、対策を考えて欲しいということでした。また、シロアリが出たことがあるということで、一緒に工事を行いたいということでした。実際に現地を確認したところ、タイルは全て簡単に落ちてしまう状況でしたので、板金にて加工形としました。シロアリについては雨水の浸入しやすいバルコニー周辺の被害が大きく、飾りで家全体を囲っている木材にシロアリの被害の痕跡が確認できました。今回はシロアリ被害の大きさを鑑み、再度のシロアリ被害を防ぐためにアルミ製のバルコニーを新たに新設する形としました。外壁の塗装に関しましては新たに施工したサイディング部分のみの塗装を行い、その他の部分については将来的に考えるということで進めさせて頂きました。
ビフォーアフター
工事基本情報
バルコニーの中からの写真です。落下防止の手すりを木製で作ってあります。柱の周りを緑色の板金で囲うことによって雨仕舞いをしていますが、この構造だと必ず中に雨水が浸入してしまいます。上から落下してきたタイルもバルコニー内に落ちています。
シロアリ被害があるということで、現地調査時にバルコニー下部を開口しています。写真だとわかりにくいですが、かなりのシロアリ被害の状況が確認できました。
2階の勝手口までの階段です。アルミ製の階段は問題ありませんが、2階踊り場部分の表面がモルタルにて施工してあるため、内部に雨水が浸入しています。側面の飾りの木材にもシロアリ被害が見られるので撤去していきます。
2F踊り場の下部には雨水の浸入による腐食から穴が空いています。内部もボロボロの状態でした。
柱の根元が腐食しているのが確認できます。
柱も全て取った状態です。胴縁までシロアリに食べられています。かなり長期間住み続けているようですね。
土台や壁面もシロアリの被害が出ています。かなり被害が大きいですね。ここから柱も全て撤去し、防蟻処理を施していきます。
防蟻工事後、防水シートを施工し、無塗装のサイディングを施工していきます。既設と同じタイプのサイディングを見つけて施工させて頂きました。
右側も同様です。
今回は新規で施工した部分については、既存の色に合わせて塗装していきます。塗装の色見本帳で既存の外壁と色合わせをします。
塗装後の写真です。外壁は光の当たり具合で色あせの速度が変わってきます。今回は窓より上の色に合わせて塗りました。元々のバルコニーよりも下の部分は、ずっと日陰でしたので濃い色のままになっています。
元々のタイル部分は上から下地を作り、防水シートで覆ってあります。この上から板金で囲っていきます。
板金を施工した状態です。これで台風の度にタイルが飛んでいってしまう心配はなくなりました！
最後にバルコニーを取りつけて完成です。アルミ製のバルコニーですのでシロアリに食べられる心配も無いので安心です！
今回はバルコニーの形が特殊でしたので、サンアイ岡本というサッシメーカーさんのバルコニーにて施工しています。LIXIL等のメーカー規格品では対応できない場合に選定しています。リフォームでは現場対応が求められることが現場に合わせてオーダーできるサンアイ岡本さんの製品は重宝させて頂いています。
今回防蟻処理を行いましたので、5年間は安心ですが、それ以降は薬の効果が切れてしまいますので、定期的な防蟻処理が必要です。
今回の工事はシロアリ被害を発見してからの急遽の工事でしたので、全体の外壁塗装まで行うことはしませんでした。しかし、外壁のシリコンの劣化による雨水の侵入や、外装の劣化によるひびからの雨水の侵入による腐食やシロアリ被害の誘発は、残念ながら家の寿命を縮める結果に繋がってしまいます。
家はメンテナンスを定期的に行うことで、長く安心して過ごして頂くことが可能です。気になることがありましたら、街の外壁塗装やさん西三河店に何でもご相談くださいませ(^^)
記事内に記載されている金額は2021年09月26日時点での費用となります。
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