品川区豊町のお客様よりご依頼をいただきました。外壁に生じたクラックを直したいとのことです。早速点検に伺ってみると、お住まいのモルタル外壁にクラックを補修したであろう跡が黒い線となって目立っています。詳しくみていきましょう。
外壁には黒い線状にクラックを補修した跡が目立っていますが、お伺いしてみると、5年前にクラックを補修した時のものだそうです。クラックを埋めるためのシーリングが劣化して黒ずんでしまいこのように目立っているようですね。よくみてみるとクラックが再発してさらに新たなひび割れもできているようです。一度古いシーリングを剥がし、VカットやUカットでクラック部分を整えてから新たにシーリングとモルタルで補修していく必要があるでしょう。
また、こちらの箇所以外を見てみると、窓のサッシ周りにも開口クラックが発生しているようです。こちらのクラックもなかなか大きくひび割れていますので補修したほうが良いでしょう。
外壁のクラックの他にもう一点気になる点がありました。こちらの玄関ドアについている白い汚れです。玄関部分だけタイル張りの外壁になっていますが、そのタイル部分から白い汚れが垂れているようです。このようなタイルから発生する白い汚れを白華現象（エフロレッセンス）といいます。タイル中のコンクリートから溶け出した水酸化カルシウムが、空気中の二酸化炭素に反応して炭酸カルシウムとなることで白い汚れになってしまうんです。この白い汚れは水洗いで落とせますが、タイルが雨水に晒される間は再び起きてしまうでしょう。玄関は人の目につく場所ですからこちらも綺麗にしておきたいところです。クリア塗装でタイルの吸水を抑制したり、透湿性防水材を塗布する防水加工などで対策すると良いでしょう。
記事内に記載されている金額は2023年06月07日時点での費用となります。
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