今回は港区南麻布にあるアパートの点検に伺いました。お客様曰く、「築10年でタイル外壁の劣化が気になるのでメンテナンスが必要かどうか見てほしい」とのことです。早速点検の様子を見ていきましょう!
タイル外壁の目地部分のシーリングに劣化が目立ちます
まず点検に伺って一番に気になったのが、外壁の目地や各部取り合いとのシーリングの劣化でした。タイル外壁に用いられるタイルは土や石、砂といった無機物が原材料の外壁材です。そのため耐用年数が長く、40年以上はもつと言われています。そのため、目立って色褪せやひび割れといった劣化症状が起きているということはないようですが、築10年が経ち、外壁を構成するシーリング部分は劣化が進んでしまっているようです。
いくら高耐久のタイル外壁とはいえ、劣化したシーリングの隙間から雨水が入れば、その劣化を促進させてしまいます。雨漏りはもちろん、最悪タイルが剥がれてしまったりなんてことも考えられますから、「タイル外壁はメンテナンスフリー」という言葉に踊らされずに、シーリング部分を中心にしっかりとメンテナンスをすることが大切なんです!
タイル外壁に塗装は必要?
今回の点検ではシーリングのメンテナンスのみご提案いたしました。一般的に外壁のメンテナンスというと塗装工事が思い浮かびますが、タイル外壁は塗装工事が不要です。それゆえにメンテナンスフリーなんて言われて誤解が生じてしまうのですが、先ほども説明したように、タイル外壁の耐用年数は40年以上なので、それよりも耐用年数が短い塗料でのメンテナンスは意味がないんです。もしタイル外壁のお住まいで、「外壁に汚れが目立っているから塗装をお勧めします!」などという訪問業者が来たら要注意です!
しかし、タイル部分以外の雨樋や窓枠、といった付帯部分は塗装によって錆を防ぐことができますから、汚れやすくなった、錆が目立つといった場合は塗装によるメンテナンスが必要になります。
クリア塗装をする際は慎重に!
塗装によるメンテナンスは意味がないのですが、艶を出したいという場合はクリア塗装をすることはできます。クリア塗装は透明な塗料を塗るので、タイル外壁の色合いを変えることなく外壁に艶を出すことができます。しかし、他の塗料と同様に耐用年数はタイル外壁よりも短いので、それ以外の効果は期待できません。タイル外壁専用のクリア塗料というのもあるのですが、結果的に繰り返し塗装することが必要になってしまうので、クリア塗装を検討の際は十分に検討した方が良いでしょう。
記事内に記載されている金額は2023年10月27日時点での費用となります。
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