
直張り工法とは?サイディング施工の落とし穴
外壁リフォームや新築時によく採用されていた「直張り工法」は、サイディングボードを直接下地に打ち付ける工法です。
胴縁(どうぶち)などの通気層を設けないため、施工コストを抑えられるメリットがある一方で、内部に湿気が溜まりやすく、通気性が極端に悪いというデメリットが存在します。
その結果、長年の使用により下地の腐食・カビ・シロアリ被害が発生しやすい環境になってしまうのです。
表面から見える劣化の兆候|塗膜の剥がれと浮き

町田市玉川学園で行った現地調査では、直張り工法で施工されたサイディングに塗膜の大規模な剥がれや浮きが確認されました。
表面がボロボロと剥がれ落ちる様子から、下地の湿気の蓄積や水分の滞留が長年続いていたと推測できます。
このような劣化は、塗り替えだけでは解決できない深刻な構造問題を抱えている可能性が高いです。
解体してみると…下地がボロボロ!腐食が進行

外壁を一部解体して内部を確認すると、下地木材の著しい腐食が発覚。
長期間にわたり外部からの水分が逃げ場を失い、木材が含水・腐朽してしまった状態です。
サイディングの裏側はカビだらけで、構造的な強度も低下しており、放置すれば建物全体の寿命を縮める要因となります。
シロアリ発生!通気不足による湿気が原因

さらに、腐食の進んだ箇所にはシロアリの食害跡が複数見つかりました。
これは、直張り工法により通気が取れなかったため、常に湿った環境が保たれ、シロアリの格好の住処となっていたことが原因です。
シロアリ被害は見た目ではわかりづらく、発見が遅れるほど被害が拡大します。
腐食した下地を新しい木材へ全面交換

今回の工事では、腐食・シロアリ被害が広がっていた下地を全て新しい木材へ交換。
さらに、今回は胴縁を入れた通気工法へ変更し、内部に湿気が溜まらない構造へとアップグレードしました。
これにより、今後の腐食やカビの再発を未然に防止できるようになります。
直張り工法の家にお住まいの方へ|こんな症状は要注意!
町田市玉川学園のこの事例は、直張り工法のリスクが顕在化した典型例です。
お住まいが直張り工法かどうかの判断材料として、以下のような症状が見られた場合には注意が必要です。
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・外壁塗装が何度も剥がれる
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・サイディングが浮いているように見える
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・室内側がカビ臭い、湿気がこもる
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・建物の築年数が20年以上経過している
このような症状がある場合、単なる再塗装では対処できず、下地からの修繕が必要となることも少なくありません。
街の外壁塗装やさんが選ばれる理由
私たち街の外壁塗装やさんは、直張り工法における劣化診断・修繕の実績が豊富です。
外壁塗装のプロとして、下地の状態を正確に診断し、必要な補修範囲をご説明したうえで、適切な対策をご提案します。
町田市玉川学園をはじめとする地域での対応実績も多く、現地調査やお見積りは無料で承っております(^O^)/
記事内に記載されている金額は2025年08月27日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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