「来年で築25年になるのですが、かなり屋根が汚れてきたので塗装メンテナンスをお願いしたい」というご依頼をいただきましたのは、杉並区天沼にお住まいのお客様からです。今まで一度も塗装メンテナンスを行ったことがなかったという事で、屋根の他にも軒天の傷みが激しく、補修にどのくらいかかるのか知りたい、との事でしたので、さっそく調査に伺いました。私達街の外壁塗装やさんでは現在新型コロナウイルス対策としてマスク着用を義務づけています。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
築24年経過、広範囲に苔が繁殖
それでは実際に屋根に上って調査してみます。屋根は化粧スレートを使用しています。化粧スレートはセメントをベースとして繊維を混ぜて作られた屋根材です。元々がセメントベースですので熱には強いのですが防水性が備わっていません。雨水などから守るためには塗装が必要です。ですがその塗装塗膜はおよそ8年から10年で寿命となります。お客様のスレート屋根の場合ですと、すでに24年が経過していますので、塗装の寿命から数えても15年前後経過した状態です。やはり塗膜が劣化して10年以上経過していますので、カビや藻や苔などが全面的に繁殖してしまっている状態です。見た目の悪さの原因がこの苔の繁殖によるものです。苔が広く繁殖してしまいますと、美観だけでなく、苔が水分を含んでスレート自体の劣化を進行させてしまい、ひび割れや歪みなどの変形の原因にもなりします。
軒天はベニヤ版が剥がれてきていました
軒の方を見てみますと、こちらも塗装塗膜が劣化して長い時間が経過していますので、軒天に使用されているベニヤ板が劣化して剥がれてきています。軒天は屋根の中への雨水の浸入を防いだり強風の吹込みを防いだりと、屋根を守ってくれる大事な建材です。使用されているベニヤ材の場合、どうしても年数が経過すると、合板の接着剤が劣化し剥がれてしまい、反ったり捲れてしまったりします。
お客様には撮影した写真をご覧いただきながら、屋根の状況をご説明いたしました。
今年で24年ということもあり、高圧洗浄とスレートの塗装工事、そして軒天のケイカル版を使用した交換補修工事をご提案いたしました。おすすめする塗料といたしましては、傷んだスレートに最適な下地材のベスコロフィラーと、優れた耐候性で人気のファインパーフェクトベストによる仕上げ塗装をおすすめいたしました。
記事内に記載されている金額は2020年05月29日時点での費用となります。
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