つくば市にある築12年のアーネストワン社の戸建ての住宅の現場調査に伺いました!
前回の記事では、雨漏りが疑われる室内の水漏れの調査の様子についてお届けしました。
今回の記事では、屋根や外壁などの外装の状態について確認していきます。
屋根の状態です。
アーネストワン社が施主さまにお渡しした図面上には換気棟が設置されていることになっていましたが、実際は普通の板金棟が設置されています。
屋根材はコロニアル材という軽量スレート瓦が使用されています。
非常に軽量かつ安価で、陶器瓦に変わり30年近く前から普及しています。
しかし、陶器瓦のような耐久性はなく、10年ごとに塗装を行いメンテナンスをする必要があります。
今回の現場も表面が色あせてきてしまっています。
コロニアル材の屋根が浮き上がってしまいます。
これは屋根全体を押さえる棟板金を止める釘が風の力や下地の劣化で緩んでしまっているために起きています。
釘が緩んだままになっていると、台風などの強風で屋根材が剥がれて飛んでいってしまいかねません。
家屋の雨漏りの他に、飛来物による二次被害を食い止めるために補修が必要です。
外壁の様子です。
窯業系サイディングと呼ばれる外壁材が使用されていました。
塗り壁に変わり、90年代のはじめ頃から普及した建材で、地震に強い性質があります。
ただ、表面の色柄や防水機能は塗装によってつけられているので、塗膜が紫外線などで劣化してしまうので、屋根同様10年ごとのメンテナンスが必要です。
外壁をサーモグラフィーで撮影した様子です。
外壁内部の温度を調べることができます。
青色になるような温度の低い場所には結露が起こっていることがわかります。
結露がある場合は、外壁塗装に使う塗料に透湿性(湿気を外に逃がす性質)のあるものを使わなくてはいけません。
湿気がたまりすぎると、外壁内の湿気が寒暖差で膨張と収縮を繰り返し、ヒビなどの大きなトラブルを引き起こすかもしれないのです!
外壁の表面です。
紫外線や風雨の影響で塗膜が傷んでいます。
大きなひび割れなどはないですが、外壁塗装で表面を保護していきます。
軒天(のきてん)の状態です。
遠目に見上げても黒ずみがよくわかります。
軒天は、外壁より外側にせり出した屋根の裏(真下)にある天井のことを指します。
屋根が日除けになり、直射日光が当たりにくい場所になっているので湿気がたまりやすい場所です。
湿気のせいでカビが発生し、軒天が腐食すると屋根全体も腐ってしまい、雨漏りの原因にもつながるので注意が必要です。
外壁と同じようにサーモグラフィーで撮影しました。
軒天が真っ青になっており、温度が低くなっていることがわかります。
湿気が溜まっている証拠なので、腐食対策に防カビ塗料での塗り替えが必要です。
ベランダの様子です。
防水層に重大な劣化はないですが、表面のメンテナンスを行ない、雨漏りに強いベランダを保っていけるようにしましょう。
記事内に記載されている金額は2020年08月07日時点での費用となります。
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