こんにちは。街の外壁塗装やさん大阪平野店の有持です。
本日は八尾市太子堂のN様邸にて、屋根塗装の全工程を行いました。
N様邸の屋根はモニエル瓦(ヨーロッパ発祥のセメント系洋瓦のこと)が使われています。
独特の丸みのある形状が美しい瓦ですが、年月とともに表面の塗膜が劣化しやすいという特徴もあります。
今回は下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りで丁寧に仕上げました。
工程ごとに写真を撮影しましたので、順を追ってご紹介します。
八尾市で気になる屋根の劣化サイン

施工前の瓦の表面をクローズアップした写真です。
全体的に白っぽい粉が吹いているのが分かりますか?
これはモニエル瓦に含まれるカルシウム成分が表面に染み出してくる現象で、塗膜(ペンキの保護層のこと)劣化のサインです。
瓦本来の赤茶色がほとんど見えなくなるほど、白い粉が広がっていました。
この状態を放置すると、防水性能がさらに低下し、雨水が瓦の内部に浸透しやすくなります。
瓦の下地や野地板(屋根の下に張られた板のこと)が傷み、最悪の場合は雨漏りにつながるリスクがあるんですよね。

棟瓦(屋根の頂上に積まれた丸い瓦のこと)の周辺を撮影した写真です。
ビスの留め跡の周囲に黒いシミが広がっているのが見えます。
ビスの金属部分が雨水で錆び、その錆水が流れた跡です。
棟瓦は屋根の中でも最も風雨にさらされる部分なので、劣化が進みやすい場所でもあります。
棟瓦全体にも白い粉状の析出物が均一に広がっており、塗膜の保護機能がほぼ失われていると判断しました。
今回の塗装でしっかり保護することで、瓦の寿命を延ばすことができますよ。
下塗り:密着力を高める第一歩
屋根塗装は「下塗り→中塗り→上塗り」の3工程で行います。
3回塗ることで塗膜に厚みが生まれ、防水性と耐久性が大きく上がります。
まずは1回目の工程、「下塗り」からご紹介します。

棟瓦にローラーで下塗り材を塗布している様子です。
職人がローラーを瓦の曲面に沿わせながら、丁寧に塗り込んでいるのが分かりますか?
下塗り材の役割は、瓦の表面と中塗り・上塗りの塗料をしっかりとくっつけること(密着させること)です。
この工程を省いたり、薄く塗ったりすると、後から塗った塗料が剥がれやすくなってしまいます。
モニエル瓦は表面に凹凸が多いため、塗料が均一に乗るよう丁寧に刷り込むことが重要です。
職人はこの段階で、塗料の浸み込み具合を確認しながら塗布量を調整しています。

下塗りが完了した状態の屋根全景です。
施工前の赤茶色だった瓦が、真っ白に変わっているのが一目で分かります。
瓦の凹凸の隅々まで白い下塗り材がしっかりと入り込んでいます。
塗り残しがあると、その部分から中塗り・上塗りが剥がれてしまうため、丁寧な塗布が欠かせません。
屋根全体に均一に下塗りが入っていることを確認して、次の工程に進みます。
地味に見えるかもしれませんが、この下塗りが仕上がりの耐久性を左右する重要な工程なんですよ。
中塗り・上塗りで色と防水性を取り戻す

中塗りを施工中の様子です。
上半分がすでに濃いブラウンの中塗りが入っており、下半分はまだ白い下塗りの状態です。
一枚の写真で「塗る前」と「塗った後」の変化が一目で確認できますね。
白から深みのあるブラウンへと大きく表情が変わるのが、この工程の見どころです。
中塗りで使用した塗料は「シャネツテックⅡsi-JY」(遮熱機能付きのシリコン系塗料)です。
太陽の熱を反射する成分が含まれており、夏場の室内温度の上昇を抑える効果が期待できます。

続いて上塗りの施工中の様子です。
左上のエリアはすでに上塗りが完了し、右下エリアはまだ中塗りの状態が残っています。
中塗りと上塗りは同じ色の塗料を使いますが、2回重ねることで塗膜に厚みが生まれます。
厚みのある塗膜は雨水や紫外線に対してより高い耐性を持ち、長持ちする仕上がりにつながります。
上塗りは仕上げの工程だからこそ、塗料の塗り方・塗膜の厚みの均一さを特に丁寧に確認しながら進めます。
N様邸では、棟瓦の曲面や瓦同士のすき間なども丁寧に塗り込みました。





施工前は色あせと白い粉状の劣化で、本来の色がほとんど残っていない状態でした。
下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りで仕上げた結果、ツヤのある濃いブラウンが屋根全体に甦りました。
色が戻っただけでなく、防水性・遮熱性も新たに備わっています。
これでN様も安心して長く過ごしていただけると思うと、うれしいですね。
仕上がりを近くで確認してみると

上塗り完了後の棟瓦周辺を撮影した写真です。
施工前に黒いシミや白い粉が目立っていた棟瓦が、深みのあるブラウンに生まれ変わっています。
棟瓦の丸みのある曲面にも、塗料がムラなく均一に乗っているのが分かりますか?
ローラーだけでは塗りにくい凹んだ部分も、刷毛(はけ)を使って丁寧に塗料を押し込んでいます。
見た目の美しさと同時に、ビス周辺の防水性もしっかりと確保できました。
細部まで手を抜かないことが、長期的な耐久性につながります。

棟瓦を真上から撮影したクローズアップです。
瓦の凹凸の溝の部分まで、塗料がしっかりと行き渡っているのが確認できます。
塗料が均一に入り込んでいることで、すき間からの雨水の侵入を防ぐことができます。
引きの写真では分かりにくい「細部の仕上がり」も、こうして近くで見るとよく分かりますね。
施工前に白い粉が吹いていたのが嘘のようなツヤのある仕上がりです。
ありがたいことに、N様にもこの仕上がりをご確認いただき、ご安心いただけたと思います。
よくあるご質問
- モニエル瓦の屋根は塗装できますか?注意点はありますか?
- はい、モニエル瓦は塗装できます。ただし、一般的なスレート瓦(平らな薄い瓦のこと)とは異なる点があるため、適切な下塗り材の選定が重要です。 モニエル瓦の表面には「スラリー層」と呼ばれる薄い膜があります。この層が塗料の密着を妨げることがあるため、スラリー層を除去または固定できる専用の下塗り材を使うことが必要です。 下塗り材の選定を誤ると、仕上がり後に塗膜が剥がれてしまうことがあります。 施工前に瓦の素材をしっかり確認した上で、適切な材料を選ぶことが大切です。
- 屋根塗装は何年おきにすればよいですか?
- 一般的には10年を目安にすることが多いですが、使用する塗料の種類や屋根材の状態によって異なります。 今回使用した「シャネツテックⅡsi-JY」はシリコン系の塗料で、耐久性の目安はおよそ10〜15年程度と言われています。 ただし、「年数が来たから塗る」のではなく、「色あせ・白い粉・コケの発生」といった劣化サインが出てきたら早めにご相談いただくことをおすすめします。 早めに対処することで補修範囲が小さく済み、費用を抑えられることが多いです。
今回のまとめと次回の予定
本日は八尾市太子堂のN様邸にて、モニエル瓦の屋根塗装を行いました。
白い粉状の劣化と色あせが進んでいた瓦が、遮熱シリコン塗料「シャネツテックⅡsi-JY」の3回塗りで、ツヤのある濃いブラウンに生まれ変わりました。
屋根の塗装は高所作業になるため、普段お客様にはなかなか見ていただけない部分です。
こうして写真でご紹介することで、「ちゃんとやってくれているんだ」と安心していただけたら、私たちもうれしいです。
次回は付帯部(雨樋や破風板など、外壁・屋根以外の細かい部分のこと)の塗装を予定しています。
引き続き丁寧に進めてまいります。
「うちの屋根も似たような状態かもしれない」とお感じの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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