
新宿区高田馬場にお住まいのA様より、「築20年ほど経過し、最近訪問業者から屋根について度々指摘を受けている。これまで一度もメンテナンスをしていないため、必要な状態だと思うので調査と見積りをお願いしたい」とのご依頼をいただき、現地調査に伺いました。
建物は3階建てで、立地環境や形状の関係から屋根に直接上ることが難しかったため、ドローンを使用して屋根全体の状況を確認いたしました。
調査の結果、スレート屋根には全面的に苔や藻の発生が目立ち、さらに汚れの付着も多く、美観が損なわれている状態でした。
スレート屋根の塗膜が劣化すると、本来塗料が持つ低汚染性・防カビ防藻性・撥水性が低下し、苔や藻の繁殖や汚れの付着が進行しやすくなります。
なお、屋根材本体や棟板金については深刻な破損や重大な不具合は確認されませんでしたので、その点はご安心いただける状況でした。
調査結果をご報告し、屋根塗装工事によるメンテナンスをご提案したところ、重要性をご理解いただき、このたび工事をお任せいただくこととなりました。
使用材料
エスケープレミアム無機ルーフ(RC-117)

新宿区高田馬場にお住まいのA様より、「築20年ほど経過した建物で、最近訪問業者から屋根について度々指摘を受けている。これまで一度もメンテナンスをしていないため、必要な状態だと思うので調査と見積りをお願いしたい」とのご相談をいただき、現地調査にお伺いしました。
私たち「街の外壁塗装やさん」では、建物の調査からお見積りの作成・ご提出まで、すべて無料で対応しております。
建物に関するご不安やご質問がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

現地調査の様子をご紹介いたします。
今回メンテナンスを検討されているのは、木造3階建ての住宅です。
3階建ての建物は軒先まで脚立が届かないため、調査を行う際には3階のベランダから脚立を使って昇降するのが一般的です。
ただし、3階にベランダがない場合や、ベランダに屋根が付いていて昇降が困難な場合には、ドローンを使用して調査を実施します。
また、屋根の勾配が急で登ることができない場合も、安全面を考慮しドローンによる確認を行います。
この建物で使用されている屋根材はスレートです。
スレートとは、セメントを主成分とした平板に塗装を施した屋根材で、表面の塗膜はおよそ7~10年で劣化してしまうため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
屋根の表面を確認すると、紫外線や雨風による影響で塗膜が色あせ、苔や汚れの付着が広範囲に見られました。
色あせは塗料の劣化を示すサインであり、撥水性や低汚染性といった本来の性能が低下している状態です。
塗膜が劣化すると撥水効果が弱まり、苔の繁殖や汚れの付着が進み、屋根全体の美観を損なってしまいます。
さらに、一部のスレートにはひび割れ(クラック)も確認されました。
ひび割れ(クラック)が入るとその部分から水分を吸収し、屋根材の劣化を加速させる恐れがあります。
そのため、早めの補修・塗装など適切な対策が必要となります。
続いて、訪問業者からも度々指摘を受けていた
棟板金の調査を実施しました。
棟板金とは、屋根の面と面が交わる「棟」の部分に取り付けられている板金のことで、屋根材だけでは隙間を完全に塞ぐことができないため、雨水の浸入を防ぐ役割を担っています。
確認の結果、スレート屋根との取り合い部分に大きな隙間や釘抜けは見られず、特に問題のない状態でした。
なお、棟板金の釘が抜けて固定力が弱まると、強風によって板金が飛散し、周囲の建物や人に被害を及ぼす危険があります。
そのため、定期的な点検を行い、状況に応じて適切なメンテナンスを実施することが重要です。
屋根塗装工事をご提案致しました!
調査結果をご報告した際、A様より「塗装によるメンテナンスを希望したい」とのご要望をいただきましたので、屋根塗装工事をご提案させていただきました。
今回のお客様の工事費用は税込750,000円で承っております。
なお、工事金額は建物の規模や施工範囲、使用する塗料の種類によって変動いたします。
詳しくは「街の屋根やさん」までお気軽にお問い合わせください。
屋根工事の施工の様子です。
まずは高圧洗浄を行い、塗装に適した下地を整えていきます。
高圧洗浄によってスレート表面に付着した汚れや苔、さらに劣化した旧塗膜を除去します。
旧塗膜がすべて剥がれるわけではありませんが、密着力が低下している部分については取り除くことが可能です。
屋根塗装は既存の塗膜の上に新しい塗料を重ねるため、下地処理を丁寧に行わなければ塗装の早期剥離といったトラブルに直結します。
そのため、この高圧洗浄は非常に重要な工程となります。
今回の屋根塗装で使用する下塗り材は、エスケー化研の「マイルドシーラーEPO」です。
下塗りは、屋根材と新しい塗膜との密着性を高め、塗膜の剥離を防ぐ役割を持っています。
そのため、塗り残しのないよう丁寧に作業を進めていきます。
また、上塗りに使用する塗料の種類によって下塗り材も異なるため、適切な材料を選定することが重要となります。
下塗り作業の後には、タスペーサーを設置します。
タスペーサーとは、スレート屋根専用の縁切り部材です。
屋根塗装の際に縁切りを行わないと、屋根材の重なり部分が塗料で密着してしまい、排水のための隙間が塞がれてしまいます。
その結果、屋根材の裏側に湿気や雨水が溜まり、逃げ場を失った水分が雨漏りの原因となる恐れがあります。
屋根の耐久性と安全性を確保するため、縁切りは必ず行う必要があります。

上塗りには、エスケー化研の「エスケープレミアム無機ルーフ」を使用します。
無機系塗料のため耐久性・耐候性に優れ、長期間にわたり屋根を保護します。
色については、A様と相談の上、既存の屋根に近い色をご希望されたため、カタログの色番号RC-117をお選びいただきました。
中塗り・上塗りの施工の様子です。
この工程では、仕上げ用の塗料を使用して塗装を行います。
塗料を一度だけ塗ろうとすると、屋根材への吸い込みにより色ムラが発生する可能性があるため、仕上げは中塗りと上塗りの2回に分けて丁寧に行います。

屋根塗装工事が無事に完了いたしました。
工事完了後には、お客様立ち合いのもと、ドローンを用いて仕上がりの確認を行いました。問題がないことを確認次第、施工完了となります。
今回のお客様の工事には、7年間の施工保証をお付けしております。
初回点検は工事完了から1年後に実施し、その後は隔年で点検にお伺いして屋根の状態を確認いたします。
施工後も安心してお過ごしいただけます。
記事内に記載されている金額は2025年10月06日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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