
足立区鹿浜にお住まいのT様邸にて、外壁塗装工事を実施いたしましたので、その施工の様子をご紹介します。
今回の工事は、「築12年を迎えるため外壁のメンテナンスを検討している。日当たりの良い箇所ではシーリングの劣化も気になるので、調査と見積もりをお願いしたい」というご相談を受け、現地調査にお伺いしたことがきっかけです。
調査の結果、外壁は築10年を過ぎたとはいえ、色あせやチョーキングなどの目立った塗装劣化は見られませんでした。
しかし、一部の表面塗膜の剥がれやひび割れが確認され、放置するとサイディング材を傷める恐れがありました。
外壁材は塗膜によって表面を保護しているため、塗装の劣化をそのままにしておくと外壁自体の劣化が進み、修繕費用も高額になる可能性があります。
さらに、シーリング材も経年による柔軟性の低下が見られ、築年数を考慮するとメンテナンスが推奨される状態でした。
調査結果をご報告し、外壁塗装工事のご提案を差し上げたところ、T様にはメンテナンスの重要性をご理解いただき、工事をお任せいただく運びとなりました。
使用材料
エスケープレミアム無機ルーフ(SR-414、SR-402)

足立区鹿浜にお住まいのT様より、「築12年を迎えるため外壁のメンテナンスを検討しています。
日当たりの良い部分ではシーリングの劣化も気になるので、調査とお見積りをお願いしたい」とのお問い合わせをいただき、現地調査にお伺いしました。私たち「街の外壁塗装やさん」では、建物の調査からお見積り作成までを無料で承っております。
外壁や屋根のメンテナンスをご検討の際は、どうぞお気軽にご相談ください。

まずは外壁の調査を行いました。
T様邸で使用されている外壁材は、窯業系サイディングです。
窯業系サイディングとは、セメントや繊維質、混和剤などを混ぜ合わせて作られた外壁材で、防火性や耐久性に優れた建材です。
戸建て住宅で広く使われていますが、吸水性が高いため、表面の塗装やジョイント部のシーリングによる保護が欠かせません。
既存の外壁の塗膜状態を確認したところ、築年数が比較的浅いためチョーキングは軽度でしたが、紫外線の影響を受けて経年劣化は進行している状態でした。
チョーキングとは、外壁を保護する塗膜が劣化することで起こる現象です。
紫外線などのダメージにより塗装が劣化すると、塗料に含まれる顔料が分離し、塗膜表面に粉のように現れます。
この症状が見られる場合は、メンテナンスのサインといえますので、塗装工事の検討をおすすめします。
さらに、右の写真のように外壁の一部では塗膜の剥がれやひび割れが確認されました。
これらの症状を放置すると、外壁が水分を吸収し、さらに劣化が進む原因となります。

外壁調査で特に確認しておきたいポイントのひとつが、サイディング同士の間に充填されている目地のシーリングです。
外壁材同士がぶつかって破損するのを防ぐため、目地という隙間を設けてシーリングを充填しています。
しかし、シーリングが劣化すると柔軟性が失われ、肉痩せが進むことでサイディングとの接着面が剥がれ、隙間が生じてしまいます。
こうした隙間から雨水が浸入すると、目地の下に開口部がある場合には雨漏りにつながる可能性があります。
基礎の水切り板金や破風板など、付帯部の状態も確認いたしました。
付帯部全体で色あせが見られ、特に日当たりの良い破風板ではチョーキングが顕著に現れていました。
色あせやチョーキングは塗料の劣化を示すサインで、このような症状がある場合はメンテナンスの目安となります。
塗料が劣化すると撥水性や防水性が低下し、下地の保護性能も失われてしまいます。
そのため、塗装の劣化が進む前に適切なメンテナンスを行うことが重要です。
上記の調査結果をご報告したうえで、T様には屋根・外壁塗装工事のご提案をさせていただきました。
高耐久の塗料をご希望でしたので、屋根・外壁ともに無機系塗料での施工プランをご提示し、ご検討の末、工事をお任せいただく運びとなりました。
今回のお客様の外壁塗装工事の費用は、税込み1,150,000円で承りました。
施工範囲や使用する材料によって費用は異なりますので、詳細はお気軽にお問い合わせください。

こちらは外壁塗装工事の様子です。
まずは高圧洗浄による下地処理を行います。
高圧洗浄では、外壁表面に付着した汚れや古い塗膜の除去を行います。
すべての旧塗膜が剥がれるわけではありませんが、密着が弱くなっている部分は取り除くことが可能です。
外壁塗装は既存の塗膜の上に新しい塗料を重ねて施工するため、この下地処理が不十分だと塗装がすぐに剥がれるなどのトラブルにつながります。
そのため、高圧洗浄は非常に重要な工程となります。

今回使用する下塗り材は、エスケー化研製の「水性ハイブリッドシーラー」です。
通常、窯業系サイディングの下塗りには「水性ソフトサーフSG」や「水性SDサーフエポプレミアム」を使用することが多いですが、今回のサイディングは光触媒コートが施されていたため、通常の下塗り材では付着性が十分に発揮されない可能性がありました。
そこで、密着性に優れた水性ハイブリッドシーラーを下塗り材として採用しました。
こちらは下塗りの施工の様子です。
下塗りは、外壁と上塗り材との密着性を高める重要な役割を持っています。
そのため、塗り残しがないよう外壁全体に丁寧に塗布します。
下塗りを塗布した後は、十分に乾燥させる時間を設ける必要があります。
乾燥時間を守らずに次の工程に進めてしまうと、塗料本来の性能が十分に発揮されません。
そのため、必ず適切な時間をおいて作業を行います。
今回使用する塗料は、エスケー化研の「エスケープレミアム無機マイルド」です。
ハイブリッド技術により、無機成分の優れた硬さと、有機樹脂の柔軟性を併せ持つ塗膜を形成します。
エスケープレミアム無機には、水性塗料と溶剤塗料の2種類があり、施工箇所や用途に応じて使い分けることが可能です。
色は、既存の外壁が2トーン仕上げだったため、元のイメージに近いSR-414(茶色)とSR-402(ベージュ)をお選びいただきました。
中塗り・上塗りの施工の作業風景です。
今回の外壁塗装は2トーンカラーで仕上げるため、まずSR-414(茶色)から塗装を行いました。
この工程では、上塗り塗料を2回重ね塗りします。
2回塗ることで仕上がりのムラを防ぎ、美しい仕上がりになるだけでなく、塗膜に厚みが増すため耐久性も向上します。
SR-414(茶色)の塗装が完了した後、塗り分け部分の養生を行い、SR-402(ベージュ)の塗装に移ります。
こちらも2回塗りを行い、ムラが出ないよう丁寧に仕上げています。
複数の色(2色以上)で外壁を仕上げる場合は、塗り分け部分の養生作業が必要となるため、単色塗装よりも施工にかかる日数が多くなります。
外壁塗装が完了した後、付帯部分の塗装を行いました。
付帯部には、外壁と同じ「エスケープレミアム無機マイルド(SR-414)」を使用しています。
こちらの塗料は溶剤系のため、外壁だけでなく雨樋や破風板などの付帯部分にも適しています。
今回の工事では、使用する材料の関係上、シーリングは後打ちで施工します。
シーリング材には、長期耐久型の高品質シーリング材「オートンイクシード」を使用します。
色は、それぞれの塗料に合わせて、SR-414に近い「ビートルブラウン」、SR-402に近い「メローブラウン」を選定しました。
シーリング作業の様子です。
窯業系サイディングの目地は打ち替え施工を行うため、まず既存のシーリングを撤去します。
サイディングの目地は「ワーキングジョイント」と呼ばれ、建物の動きに合わせて2面接着で施工されているため、撤去する際はカッターでサイディングとシーリングの接着面を切り離しながら取り除きます。
シーリング撤去後は、目地周りを養生し、シールプライマーを塗布します。
シールプライマーはシーリングと下地をしっかり接着させる役割を持つため、この工程を省くと接着面の剥離やブリードの原因となる重要な作業です。
プライマーを塗布した後は、30~60分ほど乾燥時間を設けてからシーリングの充填と仕上げ作業に進みます。
目地にシーリング材を充填した後は、専用のヘラで表面を整えることで、目地内部に隙間なくシーリング材を行き渡らせ、サイディングとの密着性を高めます。

外壁塗装工事が無事完了しました。
工事終了後はお客様にお立ち会いいただき、仕上がりを確認していただき、問題がなければ施工完了となります。
今回の工事には、10年間の施工保証をお付けしております。
初回の点検は1年後に行い、その後は隔年で外壁の状態を確認させていただきますので、施工後も安心してお過ごしいただけます。
記事内に記載されている金額は2025年10月06日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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