
葛飾区白鳥にて実施した外壁塗装工事の様子をご紹介いたします。
今回の工事のきっかけは、「倉庫として使用している建物の外壁から雨漏りが発生しているため修繕を検討している。調査とお見積りをお願いしたい」とのご相談をいただいたことでした。
現地調査を行ったところ、前回のメンテナンスから10年以上が経過しており、外壁全体に色褪せが見られました。
さらに、チョーキングなど塗膜劣化の症状も確認され、現状を踏まえると早めのメンテナンスが必要な状態でした。
また、鉄骨階段や庇屋根の塗装には一部で剥がれが生じ、素地が露出している箇所では錆の発生も確認されました。
錆は鉄を腐食させ耐久性を損なうため、適切な処置が欠かせません。
調査結果をご報告し、外壁塗装工事をご提案したところ、慎重にご検討いただいたうえで弊社に工事をお任せいただくこととなりました。
使用材料
エスケープレミアムシリコン(SR-165)

葛飾区白鳥に会社を構える法人様より、「倉庫として使用している建物の外壁から雨漏りが発生しており、修繕を検討しています。調査とお見積りをお願いしたい」とのご相談をいただき、現地調査へお伺いいたしました。
私たち街の外壁塗装やさんでは、建物の調査からお見積りの作成まで無料で承っております。
建物に関するお悩みがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
今回ご依頼いただいた建物は、資材倉庫として使用されている鉄骨造の建物で、外壁にはALCパネルが採用されていました。
10年ほど前に外壁メンテナンスを実施されていましたが、近年になって雨漏りが発生し、お困りの状況とのことでした。
現地調査を実施し、建物の状態を踏まえた最適なご提案をさせていただきます。

こちらは調査時の様子です。
まずは建物に使用されているALC外壁についてご紹介いたします。
ALC外壁とは、珪石・セメント・生石灰・アルミ粉末(発泡剤)を主原料とし、「高温高圧蒸気養生」という独自の製法で作られた軽量気泡コンクリート建材です。
軽量でありながら十分な強度を備え、さらに断熱性にも優れているため、近代建築に広く用いられています。
また、規格寸法に加工されたパネルを組み合わせて施工するため、写真のように格子状の継ぎ目が現れるのが特徴です。
塗装には色褪せやチョーキング等の劣化症状がみられました
既存の塗膜状態を確認いたしました。
調査時にはドローンで建物全景を撮影しましたが、庇屋根や外壁の塗装には全体的に色褪せが見られる状況でした。
さらに塗膜の表面を指で触れると粉状の物質が付着しました。
これはチョーキングと呼ばれる劣化現象で、紫外線などの影響によって塗料中の顔料が粉化し、表面に現れるものです。
このような症状は塗装劣化の代表的なサインであり、メンテナンスを検討すべき時期に差し掛かっていることを示しています。
ALC外壁を使用した建物では、特に雨漏りのリスクが高い箇所として、パネルの継ぎ目(目地)や外壁に生じるクラックが挙げられます。
実際に雨漏り調査を行う際も、ALC外壁の場合は目地やクラック部分から浸水するケースが多く確認されます。
今回の建物でも、目地や外壁に複数のクラックが発生しており、雨漏りのリスクが高い状態となっていました。
その中には、幅0.3mm以上・深さ0.5mm以上の「構造クラック」と呼ばれる深刻なひび割れも見られ、ここが雨漏りの主な原因箇所となっていました。

庇屋根や鉄骨階段などの鉄部では、塗装の剥がれによって下地の鉄が露出し、部分的に錆が発生している状況でした。
鉄部に錆が発生したまま放置すると腐食が進行し、徐々に金属が薄くなって最終的には穴があく恐れがあります。
その結果、部材の耐久性が著しく低下してしまうため、早めの対処が必要となります。
調査結果について担当の方へご報告し、外壁塗装工事のご提案を差し上げました。
今回のお客様の外壁塗装工事の費用は税別628,000円から承っておりますが、使用する塗料の種類や建物の面積によって金額は変動いたします。
詳細につきましては、お気軽にお問い合わせください。

外壁の洗浄作業を行いました。
塗装に入る前に、これまで外壁に付着した汚れやほこりをしっかりと洗い流していきます。
表面をきれいに整えることで、塗料の密着性が高まり、仕上がりの品質を長持ちさせることができます。
逆に、汚れが残った状態のまま塗装を行うと、下地との密着が不十分となり、塗膜の剥がれや早期の劣化につながってしまいます。
そのため、塗装前の洗浄はとても重要な工程です。

高圧洗浄を終えた後は、目地や開口部まわりにシーリング施工を行います。
今回使用するシーリング材は、オート化学工業株式会社製の「オートンCP-1」です。
オートンCP-1はALC外壁専用に開発されたシーリング材で、ひび割れに追従する柔軟性に優れ、施工後の塗料との密着性も良好です。
さらにノンブリードタイプのため、塗装後に汚れや変色が発生しにくいという特長があります。
こちらはシーリング作業の様子です。
まず、シーリングを施す目地周りをマスキングテープで養生します。
養生を行うことで、シーリング材が外壁に付着して汚れるのを防ぐだけでなく、施工後にきれいなラインを出すことができます。塗装後はあまり目立たない部分ではありますが、こうした細かな配慮が仕上がりの美しさにつながります。
養生が完了したら、シールプライマーを塗布します。
シールプライマーはシーリング材の接着を補助する役割を持ち、下地とシーリングの密着性を高めます。
プライマーを塗布せずにシーリングを充填すると、接着面の剥がれや塗料のブリードの原因になるため、欠かせない工程となります。
プライマー塗布後、十分に乾燥させた後でオートンCP-1を目地に充填し、仕上げ用のヘラで表面を整えます。仕上げの際にシーリング材が目地の外側にはみ出すことがありますが、事前に目地周りを養生しているため、周囲を汚すことなくきれいに仕上げることができます。
下塗り作業の様子です。
今回使用する下塗り材は「エスケー弾性プレミアムフィラー」です。
この下塗り材は、幅広い下地に対応可能で、フィラー・シーラー・中塗りの3つの機能を1つで兼ね備えている優れた材料です。
また、ひび割れに追従する性質があり、ALCやモルタル外壁で多く使用されています。
下塗りの主な役割は、下地と上塗り材との密着性を高めることです。
そのため、塗り残しがないよう外壁全体に丁寧に塗布します。
さらに、下塗り後は十分な乾燥時間を設けることが重要です。
乾燥時間を守らずに作業を進めると、塗料本来の性能が十分に発揮されませんので、必ず規定時間を置いて施工を行います。

中塗り・上塗りに使用する塗料は、エスケー化研の「エスケープレミアムシリコン」です。
この塗料はシリコン塗料ですが、ラジカル制御技術により従来のシリコン塗料より耐久性が高く、価格面ではシリコン塗料と同等のため、コストパフォーマンスに優れた塗料です。
今回はお客様にお選びいただき、色はSR-165で施工を行いました。
下塗りの乾燥を確認した後、
中塗り・上塗りの工程に進みます。この工程では、上塗り塗料を2回に分けて塗布します。
2回塗りを行うことで、仕上がりのムラを防ぎ、均一で美しい外観を実現できます。
また、塗膜に厚みが増すため、建物の耐久性も高まります。
外壁塗装が完了した後は、鉄部などの付帯部分の塗装に進みます。
まずは下地処理(ケレン)を行います。
下地処理とは、文字通り塗装を行う前に下地の状態を整える作業のことです。
下地処理は「ケレン」とも呼ばれ、下地の清掃や旧塗膜の剥離作業を指します。
ケレンを行うことで、下地の汚れや錆を取り除き、塗料がしっかり付着する状態を作ることができます。
下地処理を丁寧に行うことは、塗り直し後の塗料の耐久性にも直結する重要な工程です。
また、下地の状態に応じて使用する道具も変わるため、状況に合わせた道具選びを行いながら作業を進めます。
鉄部塗装の下塗りには、錆止め塗料を使用します。
今回は、上塗りにエスケー化研の「クリーンマイルドウレタン」を使用するため、専用の錆止め塗料である「マイルドザビガード」を下塗り材として選定しました。
この錆止め塗料は、鉄部の錆の発生を防ぐだけでなく、下地と上塗り塗料の密着性を高める役割もあります。
また、乾燥時間が約3時間と速乾性に優れているため、作業効率を向上させることも可能です。

鉄部の中塗り・上塗りには、エスケー化研の「クリーンマイルドウレタン」を使用します。
この塗料は弱溶剤系で、シンナーで希釈して使用するタイプです。
水性塗料に比べてやや匂いはありますが、密着性が高く、さまざまな下地に適用できる塗料です。
耐用年数はおおよそ10~12年とされています。
今回は、既存色に近い「45-30D」を選定して施工を行いました。
鉄部の塗装も外壁塗装と同様に、下塗りから上塗りまで3回塗りで施工しています。
各工程ごとに塗料の乾燥時間を十分に確保することが重要です。
乾燥時間を守らずに連続して作業を行うと、塗料本来の性能が十分に発揮されないため注意が必要です。

外壁塗装と鉄部塗装が無事に完了しました。
全体的に劣化が進み、見た目が損なわれていた建物でしたが、塗り直しを行うことで美観が回復し、きれいな仕上がりとなりました。
工事完了後は、ご担当者様と一緒に仕上がりを確認し、問題がないことを確認して施工完了となります。
今回の工事には7年間の施工保証をお付けしており、初回点検は1年後に実施。その後は隔年で点検にお伺いし、外壁の状態を確認いたしますので、施工後も安心してお過ごしいただけます。
記事内に記載されている金額は2025年10月06日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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