
渋谷区にある金属加工会社の外壁塗装工事の様子をご紹介いたします。
今回の工事のきっかけは、「豪雨時に事務所で雨漏りが発生したため、修繕を検討しており、調査とお見積りをお願いしたい」というご相談でした。
早速、現地調査にお伺いしました。
建物は3階建ての事務所で、雨漏りが発生していたのは2階の応接室のサッシ上部です。
3階にも同じ位置にサッシがありますが、3階では雨漏りは発生していませんでした。
雨漏りの発生箇所や状況から判断すると、外壁面が雨水の浸入口となっている可能性が高いと考えられました。
外壁を詳しく確認したところ、ALCパネルの目地に多くのひび割れが見られました。
雨漏りが発生した際には、強い雨風で壁面に雨が吹き付けられていたため、雨水が浸入する十分な可能性がありました。
また、外壁の表面塗装も劣化が進んでいる状態でした。
これらの状況を踏まえ、雨漏りの原因と建物の状態を考慮したうえで、外壁塗装工事をご提案。ご検討の結果、工事をお任せいただくこととなりました。
使用材料
エスケープレミアムシリコン(22-85C)

渋谷区の金属加工会社様より、「豪雨時に事務所内で雨漏りが発生したため、調査とお見積りをお願いしたい」とのご相談をいただき、現地調査にお伺いいたしました。
私たち「街の外壁塗装やさん」では、建物の現地調査からお見積りまでを無料で承っております。
建物に関してご心配な点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
今回雨漏りが発生したのは、2階の応接室として使用しているお部屋です。
先日の大雨の際、窓枠の上から雨水がポタポタと垂れてしまい、これまで雨漏りがなかった箇所であったため、急な出来事に大変お困りでした。

天井には点検口があり、そこから壁面を確認したところ、ALCパネルの継ぎ目付近に黒ずみが多く見受けられました。
雨漏りが発生している窓枠周辺は、壁面を開口して窓枠を設置している構造のため、建物内部に雨水が浸入すると、外壁の裏面を伝って窓枠上部から雨水が排出されることがよくあります。

今回の建物の外壁には、ALCパネルが使用されていました。
ALCパネルとは、珪石・セメント・生石灰・発泡剤(アルミ粉末)を主原料とし、高温高圧蒸気養生という独自の製法で作られた軽量気泡コンクリート建材です。
軽量でありながら強度が高く、断熱性も備えているため、近代建築の外壁材として広く用いられています。
先ほどご紹介したALCパネルが使用されている建物の特徴として、外壁全体に格子状の継ぎ目が見られる点が挙げられます。
これは、規格寸法で製造されたパネルを組み合わせて施工しているためで、どうしても継ぎ目が多く発生します。
建築時には、この継ぎ目部分にシーリング材と呼ばれる防水材が充填されます。
しかし、経年による劣化や建物の振動によりシーリングが剥がれたり割れたりすると、雨が吹き付けた際にその継ぎ目から雨水が浸入し、雨漏りの原因となってしまいます。

外壁の表面塗膜には、経年劣化により色あせやチョーキングといった劣化症状が見られました。
チョーキングとは、塗料に含まれる成分の一部が紫外線などによって劣化し、粉のようになって塗膜表面に現れる現象のことです。
チョーキングの発生は、外壁メンテナンスを検討する際のひとつの目安となります。
調査の結果、雨漏りの原因は外壁目地のひび割れから雨水が浸入したことによるものと判断いたしました。
調査報告をもとに、雨漏りの改善と外壁のメンテナンスを兼ねた外壁塗装工事をご提案したところ、ご検討の末、工事をお任せいただくこととなりました。
今回のお客様の外壁塗装工事の費用は3,890,000円(税込)で承りました。
施工範囲や使用する材料により金額は異なりますので、詳しくはお問い合わせください。

まず、外壁の洗浄作業を行います。
塗装前に外壁を洗浄することで、これまでに付着した汚れやほこりをしっかりと洗い流すことで、塗料の密着性を高めます。
もし汚れが残ったまま塗装を行うと、下地との密着が不十分になり、塗膜の剥がれにつながってしまうため、丁寧な洗浄が重要です。

今回使用するシーリング材は、オート化学工業株式会社製のオートンCP-1です。
ALC外壁専用のシーリング材で、追従性に優れ、施工後の塗料との密着性も良好です。
さらにノンブリードタイプのため、塗装後の汚れや変色の心配もほとんどありません。
こちらはシーリング作業の様子です。
まず、シーリングを施す目地周りをマスキングテープで養生します。
養生を行うことで、シーリングによる外壁の汚れを防ぐだけでなく、仕上がりのラインも美しくなります。
塗装後は目立たない部分ですが、こうした細かい気配りが仕上がりに大きく影響します。
養生後は、シールプライマーを塗布します。
シールプライマーは、シーリング材と下地の接着を高める役割を持つ接着剤のようなものです。
プライマーを塗らずにシーリングを充填すると、接着不良やブリードの原因となるため、欠かせない工程です。
プライマー塗布後、乾燥を確認してからオートンCP-1を充填し、仕上げ用のヘラで表面を整えます。
仕上げの際、目地の外側にシーリング材がはみ出すことがありますが、目地周りを事前に養生しているため、周囲を汚すことなく美しく仕上げることができます。
こちらは下塗り作業の様子です。
塗装は全部で3工程あり、それぞれ役割が異なります。
下塗りは、外壁と上塗り材との密着性を高める役割があるため、塗り残しがないよう外壁全体に塗布します。
今回使用した水性ソフトサーフSGは微弾性の下塗り材で、旧塗膜の微細なひび割れをカバーし、耐久性の高い保護膜を形成します。

中塗り・上塗りで使用する塗料は「エスケー化研のエスケープレミアムシリコン(22-85C)」です。
シリコン塗料でありながら、ラジカル制御が施されているため、従来のシリコン塗料より耐久性が高く、価格はシリコン塗料と同等です。
そのため、コストパフォーマンスに優れた塗料と言えます。
下塗りが乾燥したことを確認した後、中塗り・上塗りを行います。
この工程では、上塗り塗料を2回重ね塗りすることで、仕上がりのムラを防ぎ、均一で美しい外観に仕上げます。
また、塗膜に厚みが増すことで、耐久性も高まります。

外壁に付随する配管などの付帯部分の塗装も行います。
まずは、ケレン(下地処理)を行い、塗装が可能な状態に下地を整えます。
下地処理を怠ると、塗装の剥がれなどの不具合につながるため、丁寧に行うことが重要です。
鉄部の下塗りには、錆止め塗料を使用します。
仕上げの塗料には、エスケー化研のクリーンマイルドウレタンを使用するため、下塗りには同じくエスケー化研のマイルドザビガードを使用します。
この塗料は、錆の発生を防ぐ役割があるほか、下地と上塗り塗料との接着性を高める効果もあります。
また、乾燥時間が3時間と速乾性があるため、作業効率の向上にもつながります。

鉄部の中塗り・上塗りには、エスケー化研のクリーンマイルドウレタンを使用します。
クリーンマイルドウレタンは、弱溶剤系塗料で、シンナーで希釈して使用するタイプの塗料です。
水性塗料に比べやや匂いはありますが、密着性が高く、幅広い下地に適しています。
耐用年数は約10~12年とされています。
付帯部の塗装も、外壁塗装と同様に3回塗りで仕上げます。
下塗りから上塗りまでの各工程では、塗料の乾燥時間を十分に確保する必要があります。
そのため、連続して作業を行わないよう注意しながら施工します。

外壁塗装および付帯部塗装が完了しました。
工事完了後は、ご担当者様と仕上がりの確認を行い、問題がないことを確認して施工完了となります。
今回の工事には施工保証7年をお付けしております。
初回点検は1年後に実施し、その後は隔年で点検にお伺いし、外壁の状態を確認いたします。
施工後も安心してお任せいただけます。
記事内に記載されている金額は2025年10月06日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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