板橋区氷川町にお住まいのY様邸にて行った
外壁塗装工事の様子をご紹介致します。「築10年が経過して外壁塗装などのメンテナンスを検討しているので点検してほしい。」と、お問い合わせをいただき調査にお伺い致しました。
Y様邸の外壁は
サイディング外壁で調査を行うと塗装が劣化しており苔が発生していました。サイディングを手で触ると若干の
チョーキングが確認出来ました。サイディング外壁は塗膜で保護されており防水性や耐久性を保持しています。紫外線や風雨、塵埃等の外的影響を外壁は日々受けていますので経年により徐々に塗膜が剥がれてしまい、チョーキングが発生します。チョーキングは塗料が粉化する現象で、外壁を保護する塗膜が無くなってしまうため外壁材自体の劣化を早めてしまいます。
続いてサイディングとサイディングの繋ぎ目に充填されているシーリングのひび割れや剥離を発見しました。シーリングは雨水の浸入を防いだり、建物の揺れに合わせて外壁材等の破損を防ぐ緩衝材の役割を果たしていますので定期的なメンテナンスが必要になります。
Y様に調査のご報告をし、塗り替えのサインであるチョーキングが発生しておりシーリングもメンテナンス時期になる事をお伝えし、
外壁塗装工事と
シーリング打替え工事のご提案をしたところ工事のご依頼をいただきました。
外壁塗装工事にて使用する塗料は日本ペイント株式会社の
パーフェクトトップになります。パーフェクトトップはコストパフォーマンスに優れており、シリコン塗料とほぼ同価格で耐用年数はシリコン塗料以上フッ素未満と言われております。お手ごろな価格で長めの耐用年数をお考えの方にお薦めの塗料になります。色はY様のご希望により外壁本体部分はND-104をお選びいただき、バルコニー部分はND-013をお選びいただきました。
使用材料
日本ペイント パーフェクトトップ ND-104・ND-013
外壁の調査の様子です。外壁は
サイディングになります。サイディングを手で触ると若干の
チョーキングが確認出来ました。サイディング外壁は塗膜で保護されており、太陽光や紫外線、風雨や塵埃等の外的影響を受けて塗膜が剥がれてしまいます。塗膜が剥がれてきますと劣化症状として粉状になり、直接手で触ると手が外壁の色が付着します。この劣化症状をチョーキング現象と呼び、塗膜が剥がれてきている事を意味しますので塗り替えのサインになります。チョーキング現象は塗料の劣化が原因になり、塗料に含まれている合成樹脂が分解され粉状になった顔料が表面に浮き出てくるので手で触ると粉状のものが手に付着するのです。
サイディング外壁の塗膜が剥がれるとチョーキングが発生し防水性が低下してしまいます。防水性が低下すると雨水を吸収しやすくなりますので汚れが付着しやすくなります。また、水分を好む苔が発生してしまう原因になってしまいます。防水性の低下による汚れの付着や苔の発生は美観を損ねるだけではなく耐久性の低下に繋がります。
シーリングの調査の様子です。サイディング外壁は貼り合わせておりますのでサイディングとサイディングの繋ぎ目にはシーリングが充填されています。シーリングもサイディングと同様に紫外線や風雨等の外的影響により劣化してしまいますので徐々にひび割れ等の劣化症状が出てきます。シーリングは雨水の浸入を防いだり、建物の揺れに合わせて外壁材等の破損を防ぐ緩衝材の役割を果たしています。
シーリングが剥離している様子です。シーリングは紫外線や風雨、温度差の影響により劣化してしまい、柔軟性を保つための可塑剤が染みだしてきてしまいます。可塑剤が染みだして乾燥すると弾力性が無くなってしまいますのでひび割れたり剥離してしまうのです。
シーリングは雨水の浸入を防いだり、建物の揺れに合わせて外壁材等の破損を防ぐ緩衝材の役割を果たしていますので、ひび割れたり剥離してしまうと隙間から雨水が浸入してしまい
雨漏りに繋がります。また、緩衝材の役割が果たせなくなってしまうとサイディングが反ってしまったり、サイディング同士が接触してしまい破損してしまいます。
シーリングの劣化を放置してしまうとサイディングの張り替え工事が必要となる場合が御座いますので定期的に確認するよう心掛けましょう。
外壁の防水性の低下は耐久性の低下に繋がりひび割れ等の原因になります。また、シーリングの劣化もサイディングが反ってしまう原因や雨漏りの原因になりますので定期的にメンテナンスを行う事でお家の寿命を延ばす事に繋がります。外壁は四季の寒暖の差や様々な天候の影響により膨張と収縮を繰り返しているので、負荷が掛かります。負荷に耐えられなくなると傷みの原因になり、雨漏りにも繋がりますのでY様に調査のご報告をし、外壁塗装工事とシーリング打替え工事のご提案を致しました。
Y様邸は
狭小地の為、足場が立てられるかご心配されておりましたが足場を仮設できるスペースもあり、お隣様のご理解も得られましたので
外壁塗装工事と
シーリング打替え工事を行う運びとなりました。
外壁塗装工事にて使用する塗料は日本ペイント株式会社のパーフェクトトップを使用致しました。Y様のご希望によりバルコニー部分と色を分けたいとの事でしたので外壁本体部分はND-104、バルコニー部分はND-013にて施工致しました。
建物の洗浄作業の様子です。外壁塗装工事では先ず、旧塗膜や汚れを除去するため高圧洗浄で丁寧且つ確実に洗い流していきます。塗装工事では高圧洗浄を行わないと新しい塗料が密着せず、塗料の耐用年数に影響してしまいます。
旧塗膜や汚れが付着したままですと耐用年数が短くなってしまう事が懸念されますので高圧洗浄作業を必ず行わなければなりません。洗浄作業をする際の順番としては、建物の高所から行っていきます。
外壁面を洗浄しながら付帯部の雨樋や軒天などの汚れも必ず除去します。バルコニーの中もしっかりと洗浄し、全て洗い流しましたら高圧洗浄の作業は完了になります。
シーリングを打ち替える様子です。既存のシーリングをカッター等で切り込みを入れ撤去していきます。傷みが軽度でしたら手で引っ張りだせるのですが、進行しているとボロボロと崩れてしまいますのでカッター等の工具を用いて削りながら撤去していきます。既存のシーリングが残ってしまうと新しく充填するシーリングの接着力が落ちてしまいますので全て除去します。
シーリングとサイディングの接着力を高めるためのプライマーを塗布する様子です。既存のシーリングを撤去致しましたら、マスキングテープで養生を行いシーリングを充填する前に、プライマーを塗布していきます。
サイディング外壁はある程度、動く事を前提に造られており外壁の目地部分に充填されているシーリングは地震等の揺れの際にサイディングボード同士の干渉を防いで破損させないための緩衝材の役割を果たします。また、雨水の浸入も防いでおりとても重要な部分ですので接着力を高めるためのプライマーを必ず塗布します。
新しく充填するシーリング材はオート化学工業のオートンサイディングシーラントを使用致しました。外壁に使用するシーリング材は、屋外環境に強いシーリング材を選ぶことが重要になります。オートンサイディングシーラントは住宅の外壁仕様の中でも特にサイディングに使用された際に最高のパフォーマンスを発揮する様に設計された外壁用ハイクオリティシーリング材です。
オートンサイディングシーラントは、汚れにくい汚れ防止機能(防汚性)を備えております。また、外壁用シーリング材は建物や壁(目地)の繰り返される動きに長く追従しなければなりません。この長期追従性は耐久性として性能別に区分されます。耐久性区分は温度、引張率、圧縮率の条件を変化させクリアした条件ごとに分けられますがオートンサイディングシーラントはサイディング用としては最高クラスの9030をクリアします。その他にも紫外線照射や水の散布、更には熱を加えながら一日のサイクルを再現する促進試験機(サンシャインウェザーメーター)などで再現、処理を繰り返すなどの試験を行い耐久性、耐候性を実現した長寿命のシーリング材になります。
シーリングを充填する様子です。専用のカートリッジで充填し、専用のヘラで中に空気が入らないように押し込みながら均していきます。側面への密着度を上げるためでもあります。
シーリングを均していきましたら固まる前にマスキングテープを剥がします。シーリングが完全に固まってしまうとマスキングテープを剥がす際にシーリングが固着してしまい綺麗に剥がせなくなってしまいますので手際よく作業を進めます。
サッシ廻りにもシーリングが充填されていますが建物の構造上撤去する事が難しく、撤去する事で窓廻りの防水テープを傷めてしまい雨漏りに繋がる場合がありますので既存のシーリングの上に充填する増し打ちを行っていきます。シーリング充填作業の工程時にひび割れた箇所の処理も同時に行っていきます。
また、窓廻り等は塗料が飛散して汚してしまわないように養生を行っておきます。塗料が飛散したり、跳ねたりして汚れてしまわないようにする為、マスカー(ビニールシート)等で塗料が付着してはいけない箇所に養生をすることで塗料による汚れを防ぎます。養生作業は仕上がりを左右する重要な工程でもあります。塗る部分と塗らない部分を明確に分ける事で作業効率も上がります。
下塗りの様子です。外壁塗装工事は主に下塗り、中塗り、上塗りの3回の工程で塗装を行います。下塗りの工程は外壁に仕上げ塗料を密着させる重要な役割を果たします。中塗り、上塗りに日本ペイントのパーフェクトトップを使用致しますので下塗り塗料には日本ペイントのパーフェクトサーフを使用致します。
パーフェクトサーフは窯業系サイディングボードの塗り替えに最適な下塗材になります。防藻・防かび機能を備えております。また、微弾性機能を備えておりますのでヘヤクラックへの追従性があります。きめが細かいので上塗りの吸い込みが少なく、仕上がり感に優れておりますので美しい仕上がりが期待できます。下塗りの工程も外壁塗装工事の仕上がりを左右すると言っても過言ではありませんのでムラなく丁寧に塗っていきます。
中塗りの様子です。下塗りの工程が終わりましたら十分に乾燥させ中塗りの工程を行います。使用する塗料は日本ペイントの
パーフェクトトップになります。色はY様ご希望のND-104になります。専用のローラーで塗布していき、細かい部分は刷毛を使用して丁寧に塗っていきます。コストパーフォーマンスに優れシリコン塗料とほぼ同価格で耐用年数はシリコン塗料以上フッ素未満と言われています。お手ごろな価格で長めの耐用年数をご希望の方にはお薦めの塗料になります。
外壁本体とバルコニー部分は色分けをご希望となりますのでバルコニー部分はND-013にて塗装を行っていきます。外壁本体と同様に表面に細かい凹凸がありますので入れ込むように丁寧にしっかりと塗っていきます。
上塗りの様子です。中塗りの工程後、仕上げ塗りの2回目の上塗りを行い塗膜を厚く強固なものにします。中塗りと同じ塗料を塗っていきますので塗りムラが無いように丁寧に仕上げていきます。
上塗りの工程が進み外壁本体とバルコニー部分の塗り分けも完了間近です。塗料メーカーでは殆どの塗料の仕上げ塗りを2回行うように指定されています。メーカーが指定した回数を塗らないと色褪せも早くなりますし、耐用年数も短くなります。色を分けてある境目は最後にタッチアップを行い仕上げます。
外壁以外の付帯部を塗装する様子です。外壁塗装工事を行なう際には外壁以外の付帯部と呼ばれる雨樋や破風板、軒天や水切り等の塗装も行います。建築資材の殆どは塗膜で保護されておりますので付帯部も塗装する事により耐久性の保持に繋がり、美観の維持にも繋がります。
付帯部の塗装では、先ず下地調整を行い、雨樋などを塗料の密着性が良くなるように表面に凹凸の傷を付ける目粗しを行います。水切りなどの鉄部は汚れや錆を落とすケレン作業を行います。
付帯部の塗装は2回塗りになります。下塗りの上に仕上げの塗装を塗りムラの無いように行い綺麗に仕上がりました。付帯部の塗装は外壁塗装工事と併せて行う事で防水性や耐久性の保持、美観の維持にも繋がります。
全ての塗装が終了致しましたら、塗り残しが無いか確認しながらタッチアップを行います。また、塗料が飛散したり跳ねていないかの確認もしっかり行います。
最終確認が終わりましたら、お客様お立会いの元、ご一緒に確認をしていただき外壁塗装工事が完了となります。ご希望の色分けもイメージ通り綺麗に仕上がりY様に大変満足していただきました。
私たち街の屋根やさんでは引き続き
新型コロナウィルス対策を行っており、飛沫感染のリスクを防ぐためマスク着用でお伺いさせていただいております。ソーシャルディスタンスを徹底し、お客様やスタッフの安全管理を徹底致します。
外壁塗装工事を施工させていただいてから約1年が経過致しましたので定期点検(1年点検)にお伺いさせていただきました。塗膜の剥がれや膨れが発生していないか外壁全体の点検を行います。塗装工事では下地の調整や下塗りの工程に不備があると工事完了後に塗膜が剥がれたり膨れてしまう事がありますが、丁寧且つ確実に施工した事により不具合は無く塗料の艶もしっかりと維持されており問題の無い状態でした。
続いて雨樋等の付帯部の塗装の点検を行いました。付帯部の塗装も外壁と同様に塗膜の剥がれや膨れは無く問題はありませんでした。外壁の塗装は勿論の事ですが、付帯部は外壁と比較すると劣化が早い部分になりますので定期的に確認する事が重要になります。
Y様に点検のご報告をし、塗装以外の不具合も特に問題は無かったことをお伝えし定期点検は終了となります。次回の点検は、隔年点検の3年点検になり2年後の点検になります。安心のアフターメンテナンス体制で今後も責任を持ってしっかりとサポート致しますにので引き続きどうぞ宜しくお願い致します。
外壁塗装工事の費用は、総二階・25坪までですと税込657,800円から対応致しております。使用する塗料や建物の形状により工事費用が異なりますので詳しくは私たち街の外壁塗装やさんまでお気軽にお問い合わせください。
記事内に記載されている金額は2023年07月07日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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