鉄部塗装工事の「工事のきっかけ」となる要因は多岐にわたりますが、最も多いのは経年劣化による錆の発生や美観の低下です。鉄部は時間の経過とともに雨風や紫外線、湿気などの外的環境にさらされ、塗膜が劣化していきます。塗膜が薄くなると鉄の素地が露出し、そこから酸化反応が進行して錆が発生します。錆が広がると鉄部の強度が低下し、最終的には腐食や穴あきなどの深刻な構造的ダメージにつながるため、早期の塗り替えが必要になります。
ビフォーアフター
工事基本情報
鉄骨の現地調査は、建物や構造物の安全性・耐久性を確保するうえで非常に重要な工程です。鉄骨は錆や腐食、溶接不良、変形などの劣化が生じることがあり、これらを放置すると構造的な欠陥につながる恐れがあります。そのため、定期的かつ詳細な現地調査が必要となります。
まず、現地調査の主な目的は「鉄骨部材の健全性を評価すること」です。調査では、目視による点検を基本とし、塗膜の剥がれ、錆の有無などがあります。
小柱（こばしら）の腐食は、建物の構造的安全性や耐久性に大きな影響を与える重要な問題です。特に鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建物においては、小柱が間仕切り壁や外壁の支持を担っており、腐食が進行すると変形や沈下、さらには倒壊のリスクも生じます。
腐食の主な原因は「水分」と「酸素」による化学反応です。屋外や水回りに近い場所、結露が発生しやすい部位では、鉄が酸化して赤錆（酸化鉄）となり、徐々に断面が減少していきます。さらに、海に近い地域では塩分を含む空気（塩害）も腐食を促進させます。特に目視できない壁内や床下の小柱では、気づかぬうちに腐食が進んでいるケースも少なくありません。
鉄部塗装工事における下塗りは、塗装工程の中でも非常に重要な役割を果たします。下塗りは「プライマー（さび止め塗料）」とも呼ばれ、鉄の素地と上塗り塗料の密着性を高め、かつ錆の発生を防ぐための基礎層となります。この工程が不十分だと、塗膜の剥離や錆の再発などの不具合が早期に発生し、せっかくの塗装工事が無駄になってしまう可能性があります。
下塗りを行う前には、必ず「ケレン」と呼ばれる下地処理を実施します。これは、旧塗膜・汚れ・油分・浮き錆などを除去する作業で、下地が清潔かつ乾燥していないと下塗り塗料がうまく密着せず、性能を発揮できません。ケレンの程度には1種～4種まであり、対象物の状態によって適切な方法が選ばれます。
鉄部塗装工事における中塗りは、塗装工程の中で「下塗り」と「上塗り」の中間に位置し、仕上がりの品質と耐久性を左右する重要なステップです。中塗りの主な目的は、下塗りで形成された防錆層を補強し、上塗りとの密着性を高めること、そして塗膜の厚みを確保して全体の耐候性・耐久性を強化することにあります。
一般的に、中塗りには上塗りと同じ種類の塗料（ウレタン系、シリコン系、フッ素系など）が使用されますが、仕上がり色と異なる色を使うことで中塗りと上塗りの区別がつきやすくなり、塗りムラや塗り残しを防ぐ目的もあります。これは、特に施工管理の品質を確保するうえで有効な方法です。
中塗りの施工後は、塗料が完全に乾燥するまで十分な時間を確保することが重要です。乾燥が不十分なまま上塗りを重ねると、塗膜の膨れや剥離、ひび割れが起こる可能性があります。特に外部の鉄部では、気温や湿度などの気象条件によって乾燥時間が左右されるため、環境に応じた適切な施工タイミングの見極めが必要です。
中塗りは見た目には最終仕上げほど注目されませんが、実際には塗膜全体の機能性と寿命を支える「骨格」としての役割を担っています。中塗りの出来が良ければ、上塗りの美観性も格段に向上し、また剥がれにくく長持ちする塗装となります。
まとめると、鉄部塗装工事における中塗りは、単なる中間工程ではなく、塗膜の性能を最大限に引き出すために欠かせないプロセスです。丁寧な施工、適切な塗料の選定、適正な膜厚管理と乾燥時間の確保によって、耐久性・防錆性・美観すべてに優れた鉄部塗装が実現します。
鉄部塗装工事における竣工では、今後のメンテナンス計画や注意点についての説明も重要です。たとえば、「何年ごとに再塗装を検討すべきか」「錆が出た場合の初期対応方法」「塗膜に傷がついた場合の対処法」などを明確に伝えることで、建物の長寿命化と信頼性の向上につながります。このようなメンテナンス費用は税込み380,000円で承っておりますので私達、街の外壁塗装やさんまでお問い合わせ下さい！
記事内に記載されている金額は2025年06月13日時点での費用となります。
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