ソーラーパネル設置業者に雨漏りがあると指摘され、弊社にご相談をいただきました。
施工内容
外壁塗装 屋根塗装 シーリング打ち替え 部分塗装 その他
使用材料
屋根:エポプレミアムシーラープライマー、スーパーシャネツサーモF、換気棟 外壁:超低汚染リファイン 軒天:ケイ酸カルシウム板、マルチエースⅡ 他部材:フッ素UVコート、変成シリコーン
土浦市のアーネストワン社の戸建住宅にお住まいの施主さまから、雨漏りがあるとのご相談があり、調査を行った後に補修と塗装工事を行いました。
これがご相談にあった室内の雨漏りの様子です。
これだけでは雨漏りか結露か判断ができなかったので、施主さまご協力のもと、屋根裏に置き型の湿気取りを設置していただき調査をおこないました。
結果は雨漏りではなく、結露ということでした。
雨漏りだと屋根を剥がし野地板から張り替える大規模工事になってしまいます。
とにかく原因を探すために屋根裏のチェックをします。
ひどい湿気で断熱材にカビが発生しています
サーモカメラの様子です。
青くなり温度が低い場所に湿気が溜まっています。
原因は何かと調査するうちに、新築時の図面にはあるはずの、換気棟が設置されていないことが判明しました!
換気棟とは屋根裏の湿気を逃すために換気口のあいた特別な棟のことです。
設置されていたのが換気棟ではなかったせいで屋根裏に湿気が溜まっていたようです
外壁の様子です。
表面が傷み、色あせが起きています。
軒天の様子です。
湿気により腐食してしまっています。
傷みが激しいので新しい軒天材に交換する必要があります。
高圧洗浄の様子です。
長年ついた汚れをしっかりと落としていきます。
外壁もコケが付着しているので、洗浄します。
高圧洗浄にかかる水道料金は1件あたり約1,000円です。
工事費用とは別途、各自治体から該当月に請求が来ます。
コーキングの打ち替えです。
カッターを使用して古いコーキングを撤去します。
撤去したものはひとまとめにしておきます。
こうすることで、現場がきれいに保てます。
プライマーを塗布したあとコーキング剤を充填します。
空気の入らないように施工しました。
更に密着性を上げて、防水性能を高めるためにヘラで圧着します。
続けて破風のコーキングの様子です。
同様にプライマーを塗って、コーキング剤を密着させる準備をします。
コーキング剤を打ち直りました。
今回使用したのは、変成シリコーンです。高い耐久性と、上から塗装ができるといった特徴があります。
換気棟の設置工事です。
まず、古い棟を剥がしていきます。
換気棟とは、棟板金に特殊な換気口を設置して空気と湿気の通り道を作った部材のことです。
屋根裏の湿気を逃しますが、雨水は屋根裏に侵入できない仕組みになっています。
換気棟の設置が完了しました。
これで屋根裏の結露が軽減されるでしょう!
軒天の張替えです。
まず、腐食した軒天材を剥がしていきます。
新しい軒天材を貼っていきます。
腐食に強いケイカル板(ケイ酸カルシウム板)を使用しました。
このあと、防カビ塗料を塗ってさらに湿気から軒天を守ります。
塗料が飛散し汚れないように、養生を行います。
養生シートと養生テープを使い丁寧に養生します。
玄関ドアです。
工事中も出入りがあるので扉が開くようになっています。
青いシートは滑り止めです。
養生シートはつるつると危ないので、玄関まわりには滑り止めを設置し安全を確保します。
屋根の下塗りです。
傷みが激しかったので、下塗り剤を均一に浸透させるために2回下塗りを行います。
下塗り完了です。
『エポプレミアムシーラープライマー』を使用しました。
下塗り後、タスペーサーを設置します。
コロニアル材に適切な隙間を作り、塗装の膜で隙間が埋まらないよう縁切りします。
乾燥後、上塗りを行います。
今回使用したトップ剤は『スーパーシャネツサーモF』です。
優れた遮熱性能を持った塗料で夏場の日光反射率を高め、表面温度の上昇を抑えます。
屋根の塗装が完了しました。
これで夏場の冷房効率もアップするといいです!
軒天の塗装です。
防カビ塗料の『マルチエースⅡ』で塗装しました。
破風板と軒樋は似たような位置にあるので一緒に塗装します。
まず、サンドペーパーや研磨用たわしでケレンをかけて目荒らしします。
2回目の塗装です。
破風板、軒樋ともに『フッソUVコート』で塗装を行いました。
異なる部材でも同じ塗料を使うことで、家屋に統一感が生まれ、引き締まった印象を与えます。
縦樋も塗装します。
軒樋同様にまずはケレンをかけて表面に凹凸を作ります。
この小さな凹凸に塗料がしっかり密着し剥離を防ぎます。
外壁塗装の様子です。
まずは下塗り剤を塗っていきます。
中塗りの様子です。
ローラーを使って均一に仕上げます。
つぎは上塗りです。
まず、ハケなどを使い細かい場所を塗装するだめ込みを行います。
その後、広範囲をローラーで塗装することで細かい塗残しを防ぎます。
外壁塗装が完了しました。
『超低汚染リファイン』という紫外線に強い高耐候性と、汚れにくい低汚染性のあるトップ剤を使用しました。
化粧幕板の塗装です!
細長い部材なので、塗料の塗り継の境が出ないように塗装します。
塗装が完了しました。
雨樋などと同じ『フッソUVコート』での塗装です。
塗装が一通り完了したら、薄塗りや塗りむらがないか確認し、不足しているところはタッチアップで塗り足していきます。
ベランダの塗装です。
防水層に劣化はないので表面の塗替えになります。
まず、サンダーで古い塗膜を削り落とします。
ベランダ塗装完了です。
トップコートを塗替えることで、劣化が防水層にまで響かないようにできます。
すべての作業が完了しました。
清掃を行って工事終了です。
工事のための足場を引き払い、施主さまにお引き渡します。
今回現場は、約1ヶ月半の工事期間となりました。
長い間施主さまにはご不便をおかけしましたが、事故なく無事工事が完了し、美しい仕上がりになったのではないでしょうか。
記事内に記載されている金額は2020年08月07日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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