ご主人は「蔵の屋根が気になる」と言い、奥様は「外壁が先!」と、仰っていました。点検してみると、奥様が心配されていた通り、浴室の外壁が凍害で爆裂しており、放っておけない状態でしたので、補修工事のご提案させていただきました。
施工内容
外壁塗装 外壁材 足場工事 現場調査・点検 左官工事
使用材料
エピテックフィラー,超低汚染リファインMF-IR
長野県上伊那郡宮田村で行った外壁塗装工事です。
ぐるっと点検してみると、施主さまが仰っていた通り、ALCの外壁特有の劣化症状があちこちに見られました。
その点検の様子からお伝えしたいと思います。
こちらの外壁はいわゆる「ALC」ですが、厚みが75mm未満の「パワーボード」という部類になります。厚みが違うので補強のしかたにも違いがあり、パワーボードは薄いので、モルタルのように「ラス」が使用されています。
この浴室の外壁は、外壁とアルミサッシの間に結露が発生し、いわゆる「
凍害」の被害に遭ったものです。
夜間に水分が凍結して膨張し、昼間溶けた水分が、膨張してできてしまった隙間に流れ込みます。そしてまた夜間に凍って膨張し・・・を繰り返して爆裂してしまいます。
ALCパワーボードは窯業系サイディングよりもメリットが多く、きちんとメンテナンスをすれば「60年もつ!」とも言われます。
ただ
原材料がコンクリートなので、強度はありますが水に弱いのです。
防水を目的とした塗装によるメンテナンスが不可欠です!防水機能が落ちてしまうと、特に寒暖差の激しい地域では結露の影響を多く受けてしまいます。
また写真のようにコケが発生したり、クラックが多く入ったりという症状が出やすいです。
あちこちにクラックが見られ、チョーキング現象も出ていました。
2Fの窓の下にも黒い筋があり・・・
奥様が心配するのも分かりますね。
爆裂していた外壁は左官工事で補修し、外壁塗装も行うことになりました。
この場所は以前にも補修工事を行ったそうですが、すぐに同じように割れてしまい、悩みの種だったそうです。
割れている部分を剥がすと、中には大きな穴が出来てしまっていました。
浴室の窓はどうしても結露が起こりやすい場所です。
そこで今回、サッシ下に新たに水切りを設置しました。
アルミサッシと外壁材が接合しないようにしたので、結露の影響は受けにくくなると思います。
爆裂していた外壁は、傷んでいたところをすべて剥がし、左官工事で補修しました。
ALC補修専用のモルタルを使用し、職人さんが3日かけて直しました。
この後、足場を組んで通常通り塗装を行います。
工事が決まると、足場屋さんと現場調査を行い、足場用の図面を描いてもらいます。
そして当日は、その図面に沿って部材を配置し、足場を組んでいきます。
何事も段取り八分ですね。
足場を設置し、職人さんの安全が確保出来たら洗浄作業から始めていきます。
この時に、付帯部も含めてまるごと汚れを洗い流します。
年末の工事の場合「大掃除ができて良かった」とおっしゃる施主様もいらっしゃいます(笑)
洗浄後しっかり乾燥期間を設け、今度は「養生」という作業に入ります。
窓枠はもちろん、ベランダの手すりや瓦屋根など、塗料が付着したら困る箇所は全てビニールで覆います。
この時のマスキングテープのラインが塗装の仕上がりのラインになるので、こんな所でも職人の腕の良し悪しが分かってしまいます。
こっそりチェックしてみてくださいね。
軒天を塗装した後、外壁の下塗り作業に移ります。
軒天は、DIYで出来そう・・・というお声も聞くのですが、実はけっこうご自分でなさるには大変な箇所かと思われます。
ずっと上を向いて、塗料が垂れないように素早く塗装しなくてはならないので、やはり安全な足場を組んだ上で作業した方が良いです。
無理せず、専門の業者にご相談くださいね。
さて、外壁の下塗りですが今回使用したのはアステックペイント社の「
エピテックフィラー」です。
広い面はローラーで、細かな部分はハケを使って塗装します。
このフィラーはシーラーやプライマーより粘度が高く、塗膜に厚みを付けられます。乾燥後は柔らかな塗膜になるので、建物の軽微な動きやヘアクラックへの追従が期待できるのです。
今回、このフィラーとコーキングを使って、外壁の細かなクラックなどの補修を行いました。
上塗材は「超低汚染リファインMF-IR」という無機フッ素塗料を使用しました。
施主様の「新築時の色に近づけたい!」というご希望があり、奥様と一緒に色を選びに選びました!
結果、「ガルグレー」という色で施工することになりました。
各工程で適切な乾燥期間を設けています。
最後の上塗りの際には、弊社では防カビ防藻剤を添加します。
一般的に検出頻度の高い60種のカビを含むなんと約2000種ものカビ、藻類等に効果を発揮するという優れものです。
また、塗料自体の期待耐用年数も20年以上なので、今後もアフターメンテナンスでお伺いするのが楽しみです。
施主様と一緒に、一生懸命選んだ色で仕上がったお宅です。
奥様にもご満足いただくことが出来ました。
ずっと心配されていた外壁の爆裂部やクラックなどは、すべてきれいに補修できております。
心配事がひとつでもなくなると、本当に軽やかな気分になれると思います。
住宅のことでちょっと気になる事があるという方は是非お気軽に、ご相談いただきたいと思います。
街の外壁塗装やさん飯田・伊那店ではお客様のご要望やニーズに合わせて一緒に考え、お客様にあった最善の提案をさせていただいております。
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