外壁腰壁木部部分がボロボロになってしまった
メンテナンス方法を図解で詳しく説明してもらったので決めました
使用材料
株式会社ミヤキ ステントル
株式会社ミヤキ レブライト
和信化学工業 ガードラックPRO
world wise株式会社 C-1グラス1100UVカット
塩尻市大門で、以前弊社イベントでお世話になった先生のご実家の外壁メンテナンスをさせていただきました。腰壁(腰から下の壁)が木製でその木部が経年劣化でボロボロになってしまっていました。こういった特殊な塗装を得意とする弊社職人、篠原から灰汁抜き→漂白→保護塗料塗布で新品のようになるという提案があり、その施工方法を実施しました。
まずは古い木部保護塗料の剥離作業です。オイルステイン剥離作業といいます。オイルステインを剥離することで、木自体が輩出していた灰汁も落とすことができます。使った塗料は株式会社ミヤキのステントルという灰汁抜き塗料です。この塗料を塗布するとブクブク泡のように灰汁が出てきます。灰汁が出きったところで一度高圧洗浄機で水洗いします。
オイルステインを剥離した後は、右の写真の同じく株式会社ミヤキのレブライトを使って、汚れや雨シミ、手垢を除去していきます。酸性の薬品ですが木肌を傷めることなく、きれいに除去してくれる薬品です。こちらもステントルと同様に高圧洗浄ですすぎをします。
薬品洗浄を2回した後、どうしてもケバが出てしまうので研磨作業を2回に分けてします。
2回に分けたのは、薬品洗浄をした際に木の繊維がケバだってしまったところをナイロンたわしで取りました。木には冬目(固い木目の部分)と夏目(柔らかい木目と木目の間)があります。サンドペーパーだとその微妙な段差でケバ立った物が落ちにくいので最初にナイロンたわしを使います。
研磨作業その2では、広い面を機械を使ってサンドペーパーで研磨して、細かい部分は手で研磨します。細かいところが多く、しかも面積が広いので大変な作業でした。ここまでで薬品洗浄から仕上げの研磨までが終了です。
洗浄から研磨までの施工残後です。だいぶきれいになりました。
素地が白木に近い仕上がりになったところで、新たな木部保護塗料を塗布します。木部専用塗料なので他の素材には付けたくありません。屋根の金属部分などにしっかり養生をします。こういった細かい隠れた作業が最後の仕上がりの良さにつながっていきます。
使った塗料は和信化学工業株式会社のガードラックPro、色はオーク多少濃いめの茶色です。防虫、防カビ、防腐の効果があり木肌を保護します。木材へ浸透させて効果を出す塗料なので、ほとんど粘性はなくシャブシャブの塗料です。ローラーで塗ると周りがべちゃべちゃになってしまうので、ほとんどを刷毛で塗っていきます。
左の写真が格子状に塗り終わった写真です。右がその塗装風景。塗りにくい塗料なので慎重に、丁寧にに塗っていきます。
こちらは腰壁への塗装風景と、塗った面、これから塗る面の比較です。右の写真の左側が塗った後、右側がこれから塗るところです。
ガードラック塗布前と後です。白木色にいったん戻した木肌を、オーク色のガードラックで保護しました。
ガードラックで保護した上に、グラスコートという塗料でさらに保護します。グラスコートは塗布すると無機質のガラスの塗膜に変化します。無機質に変わることで塗装面を長期間保護する塗料です。無色透明な塗料なので素地の色を邪魔しません。ガードラックだけでは10年から15年で同じように風化してしまいます。グラスコートでその寿命が何倍にもなります。
グラスコートの塗布は吹付で行います。吹き付けは環境に配慮した低圧型(HVLP)の機械を使いました。飛散はかなり少なく材料の塗着が多いのが特長です。
クリアコートは刷毛で塗るとそのムラが目立ってしまうので吹き付けのほうがきれいに仕上がります。
吹き付け塗装風景です。施工者は1級塗装技能士、篠原さんです。
木製の玄関ドアは表面を研磨して汚れを削り落とした後、ガードラックとグラスコートを塗布しました。
灰汁抜き1回、しみ抜き1回、研磨2回、木部保護塗料塗布2回、クリア吹き付け塗装1回、合計7工程かけて木部塗装が終わりました。養生を外して、足場を撤去すると、すっきりします。木部も大変きれいになりました。
お施主様も大変満足されています。
記事内に記載されている金額は2019年11月23日時点での費用となります。
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