窯業系サイディングの外壁はデザインや色が豊富で、お住いの外観の雰囲気を決める重要な要素ですよね。そんな外壁をできる限り綺麗で長く維持するためには、定期的な塗装メンテナンスが必須となります。
ただ、塗装だけでは解決できないサイディングの劣化ポイントがあるのはご存知でしょうか。それがサイディングボードの継ぎ目に打たれている
シーリング材です。そこで今回は、シーリングのお手入れが必要な理由や、継ぎ目の重要な役割などを解説していきます。
窯業系サイディングはパネル状の素材であり、それぞれのパネルが隣り合って設置されます。
それではなぜ、サイディングに継ぎ目が存在するのでしょうか？
それは、建物の構造や環境の変化に伴う素材の伸縮を吸収するためです。季節や気候の変動により、窯業系サイディングは熱や湿度の影響を受けて膨張や収縮を繰り返します。
もし継ぎ目を無くしてぴったりとくっつける形に張り合わせてしまいますと、この伸縮によってパネル同士が負荷を掛け合ってしまうのです。
また、地震や強風の揺れによる衝撃も伝わりやすくなるため、そうした環境要因による傷みを防ぐためにある程度の隙間を作っています。
そして、その継ぎ目に打たれているのがシーリング材です。
シーリングの役割は主に二つあります。
一つ目は防水効果です。シーリングは継ぎ目を完全に密封し、雨水や湿気の浸入を防ぐ役割を果たします。外壁の内側へと雨水が入り込まないようにすることで、建物の耐久性を維持する重要な役割となります。
二つ目は衝撃の緩和です。前述した通り、お住いは地震や強風時に揺れることで外壁材にも負荷が掛かります。その際の衝撃を継ぎ目にあるシーリングが緩和することで、サイディングへのダメージを軽減する役割があるのです。
外壁の継ぎ目に打たれたシーリングは、建物の美観と耐久性を保つために欠かせない要素です。定期的なメンテナンスや劣化したシーリングの修理・交換が必要です。これにより建物の外装をしっかりと保護し、快適な住環境を実現することができます。
サイディングの継ぎ目にあるシーリングの劣化症状と、その劣化を放置することが引き起こす可能性のある問題についてご説明いたします。
まず、シーリングの劣化症状にはいくつかの特徴があります。
一つ目はひび割れです。時間の経過や外部の負荷によって、シーリングにひび割れが生じることがあります。これはシーリングの柔軟性が低下し、密封性が損なわれた兆候です。
二つ目は変色や劣化です。紫外線や雨風の影響により、シーリングの表面が変色したり劣化したりすることがあります。表面がぼろぼろになったり、色褪せたりするなどの変化が見られる場合は、シーリングの劣化が進行している可能性があります。
シーリングの劣化を放置すると、さまざまな問題が生じる可能性があります。
まず、水漏れが起こる可能性があります。劣化したシーリングでは雨水や湿気が継ぎ目から建物内部に浸入することがあります。これによって壁や天井のカビや腐食が進行し、建物の耐久性が低下します。
また、水漏れが放置されると、建物の構造や内部の家具・設備にも損害を与える可能性があります。
さらに、シーリングの劣化は窯業系サイディングの傷みにも大きく関係しています。
サイディングの表面は塗装によって塗膜が形成されているため、雨水を弾いたり紫外線からのダメージを軽減することができています。
ただ、シーリングの劣化箇所から雨水が浸透してしまうと、そこには
塗膜による保護がありませんので、サイディングの耐久性に問題が生じてしまうのです。主に継ぎ目付近でのひび割れや、周囲の外壁よりも浮いてしまっているような変形が見られた場合、シーリングの隙間部分から雨水が影響してしまっている可能性が高いため注意が必要です。
シーリング劣化の兆候が見られた場合は、早めの対処が重要です。定期的な点検やメンテナンスを行い、必要に応じてシーリングの修理や交換を行うことで、建物をしっかりと保護し、快適な環境を維持することができます。
シーリングの劣化が進行している場合や修理が必要な場合には、
シーリング打ち替え工事が必要となります。
シーリングの打ち替え工事では古いシーリング材を除去し、新たなシーリングを充填していくこととなります。シーリング補修には他にも「増し打ち」と呼ばれ、既存のシーリングの上に重ねる形で充填する方法もございます。
ただ、サイディングの目地の場合はやはり打ち替え工事がオススメです。理由としては、傷んだシーリングの上に新しいシーリング材を充填しても剥がれやすくなってしまうためです。増し打ちは古いシーリングを除去する際に周囲を傷つけてしまう可能性が高い、窓枠周辺やサッシ周りにて行うことが多いです。
シーリング打ち替え工事は、定期的なメンテナンスや劣化の早期対応として重要です。劣化したシーリングを放置すると、建物に様々な損害や問題が発生する可能性があります。早めの打ち替え工事によって、建物の外観や機能を守り、長い間安心して利用することができます。
シーリング打ち替え工事を検討する際には、信頼できる外装リフォーム業者に相談し、適切な施工を行うようにしましょう。専門家の助言と技術を借りることで、効果的なシーリングの打ち替え工事を実現することができます。
シーリングの打ち替えは高所作業でもある為、足場は欠かせない工事となります。そのためシーリングだけをメンテナンスするのではなく、合わせて外壁塗装を実施するケースは非常に多いです。新築から10年前後が経過している場合、外壁塗膜の劣化時期とシーリングに補修が必要となる時期はほとんど一緒です。
私たち街の外壁塗装やさんでは、継ぎ目のシーリング打ち替え工事を参考費用として935円～/㎡より承っております。専門のスタッフがまずは無料にて点検・お見積もりを作成いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください！
記事内に記載されている金額は2023年06月29日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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