

シーリング完了から養生へ
前日までで目地シーリング工事が完了し、この日は次の工程である養生作業からスタートしました。RC造の3階建て集合住宅ということもあり、共用部や各住戸の出入りが多い現場です。塗装工事を安全に進めるには、まず作業環境を整えることが欠かせません。養生はただ覆うだけの単純作業ではなく、入居者が生活を続けながらも工事が進行できるよう細やかな工夫が求められます。


玄関ドアと換気扇の養生方法
居住者が日常的に使用する玄関ドアは、完全に覆ってしまうと開閉ができず生活に支障をきたします。そのため今回はドア枠をテープで固定しつつも取手周りは開閉できるように工夫し、必要なときにすぐ出入りできるよう配慮しました。また各住戸の換気扇は排気ができるように開口部を残して養生。臭気がこもることを防ぎ、工事期間中も通常どおり換気が行えるようにしました。こうした細かい対応が入居者の安心につながります。


窓周りの養生とロールマスカー
窓は基本的に開けられないように締め切りとし、周囲にはロールマスカーを使用しました。ロールマスカーはガムテープに0.01ミリ厚の半透明ビニールが付いた養生材で、広い面を一気に覆うことができるため効率的です。外からの見通しを確保しつつ、塗料の飛散やほこりの侵入を防ぎます。ベランダ内の掃き出し窓や出窓も同じ要領で処理し、居住者が不自由なく生活できる状態を保ちました。

足元の養生と安全対策
共用通路や階段の足元には0.03ミリ厚のノンスリップビニールを敷設しました。通常のビニールと違い表面に滑り止め加工があるため、雨や水濡れがあっても安全に歩行できます。厚みも十分で破れにくく、入居者や作業員が頻繁に通行しても安心です。工事中の安全はもちろん、入居者が不安なく生活できる環境を維持するためにも、このような配慮は欠かせません。大人数での作業でも事故を防ぐための大切な準備です。

外壁の下塗り(水性ミラクシーラーエコ)
養生が完了したところで、外壁の下塗り作業に移行しました。今回採用したのは水性ミラクシーラーエコ。RC外壁の微細なひび割れや吸い込みを抑え、上塗り塗料との密着性を高める下塗り材です。塗布量を規定通りに守り、乾燥状態を確認しながら進めました。透明系の材料ですが、均一に塗布されているかをチェックするため光の反射を利用して職人同士で確認。7~8人の職人が分担して作業を進め、予定どおりのスピードで全体をカバーしました。

軒天の下塗り(水性ケンエース)
外壁下塗りが終わった後は、軒天の下塗りに移りました。使用したのは水性ケンエースで、防カビ性と高い隠ぺい力を持つ仕上げ材です。白系の色合いで共用廊下やバルコニーの印象を明るくし、居住者に清潔感を与えます。狭い場所でのローラーや刷毛使いが続くため、職人は脚立を移動しながら安全に作業を進行。大人数でのチームワークにより、下塗りから上塗りに向けての準備が順調に整いました。
本日は、シーリング工事完了後の養生から外壁シーラー塗布、そして軒天の下塗りまでを一気に進めることができました。入居者の生活に配慮した玄関や換気扇の養生、安全を重視した足元のノンスリップ養生など、現場ならではの工夫を随所に取り入れています。7~8人の職人が連携して作業を行い、現場は順調に推移。次回はいよいよ外壁の着色工程へと移行していきます。
記事内に記載されている金額は2025年09月02日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
外壁塗装、屋根塗装、外壁・屋根塗装、ベランダ防水の料金プランはそれぞれのリンクからご確認いただけます。