北安曇郡池田町で行いましたマスチック(砂骨)塗装です。マスチック塗装とは、さざ波状で凹凸のある厚塗り塗装工法のことで、砂骨塗装とも言います。衣装性があり厚塗りなので断熱塗料などで施工したり、塗り替えの下地がリシン吹き付けだったり下地のクラックが激しく、塗装をしても下地の凹凸が浮き出てしまう場合などに施工する技術です。
マスチックローラー
ドリームコート
今回使用いたしました塗料は関西ペイントの湿式外断熱躯体保護防水仕上げ材『ドリームコート』です。外断熱機能や透湿性がありますので壁内結露をおさえて躯体の保護が期待できます。透湿性に対して防水性にも優れています。また高い弾性保持率がありますので外壁下地にクラックが発生しても表面に出てきません。
養生
フィラー下塗り
ドリームコートマスチック中塗り
マスチック塗装の塗り上げ工程ですが、下塗りはフィラー等の下塗り剤を塗装します。中塗りをマスチック塗装にして仕上げを平塗り(通常塗装)する工程と、中塗りを平塗りして仕上げをマスチック塗装にする工程があります。しかし今回は中塗り、仕上げ塗りの両方ともマスチック塗装致します。一度塗りでかなりの厚塗りができる塗装をなんと二度も塗装致しますので、断熱効果や防水効果など躯体を守る効果は絶大ですね。塗料自体が空気を含んでいるので重量もさほどではありません。
既存
飾り格子を外して養生→下塗り
ドリームコートマスチック中塗り
マスチック塗装の工程は、中塗りか仕上げ塗りのどちらかでマスチック塗装を施工いたしますのが一般的です。こちらのお宅の所在地は寒冷地の中でも特に寒い地域という事と、モルタルのクラックが多くて大きいという状態でしたので施工に携わる熟練職人の経験から「中塗り、仕上げ塗り共にマスチック塗装にしましょう」と発案がありました。職人と一緒に現地へ出向き施工宅を観察しまして塗料、施工工程、補修材等々を決めてまいります。同じ団地で同じメーカーの同じ時期に建てたお家の痛みは具合は決して一緒ではありません。風や日の当たり具合で変わってきます。「あそこがまだやってないからウチもまだいいかな」は危険です。すこしでも気になることがありましたら専門家にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2020年02月15日時点での費用となります。
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