台風で屋根が破損したため空き家をトータルリフォームすることに。
庭木も茂り伐採してスッキリさせたい。
施工内容
外壁塗装 屋根塗装 室内塗装 部分塗装 その他
使用材料
屋根工事:アスファルトルーフィング、カラーベスト/内装:超低汚染リファイン、UVアクアコート、キシラデコール、ニッペンケンエース/屋根:モニエルパワープライマー、無機UVコート水性/外壁:エポパワーシーラー/軒天:UVアクアコート/付帯部:ファインシリコンセラ
土浦市の空き家のトータルリフォーム現場です。
庭木の伐採、外装・内装塗装、補修を行います。
まず、カラーベスト屋根が台風の影響で剥がれて野地板にも大きな穴が空いてしまっていたので補修を行います。
コンパネの上にアスファルトルーフィングを敷いていきます。
屋根の二次防水を担う重要な材料なのでしっかり隙間の止めていきます。
その後、アスファルトルーフィングを敷いた屋根下地に新たにカラーベストを葺いていきました。
続いて棟板金の交換です。
棟板金をとめていた貫板も傷んでいたので交換します。
貫板は幅90mm高さ15mmほどの細長い木材の総称です。
棟板金の下地の他に筋交いなどにも使われています。
貫板の上から板金を貼り付けて棟の交換が完了しました。
庭木の様子です。
家屋に触れるくらい生い茂り、これでは塗装どころか足場も設置できません。
現場の安全確保のためすべて伐採・撤去します。
このままでは処分しにくいので、伐採した木々は破砕機で細かくしていきます。
写真中央のグリーンの重機が破砕機です。
不用品も一箇所にまとめて、自治体の定める処分方法にのっとって適切に処理します。
続いて内装工事を行います。
塗装前に養生をして、他の部材が塗装で汚れがつかないようにしていきます。
木部をケレン処理します。
サンドペーパーを使って表面の目荒しを行うことで下地の表面積を増やし、塗料の密着性を増やします。
まず外壁と木部の隙間をコーキングで埋めていきます。
続いて内壁塗装です。
下塗りを行って仕上げ塗料が密着させやすくします。
充分に1回目の塗装が乾燥したら、2回目の塗装を行います。
塗り残しなどに注意して仕上げました。
クロス貼りの壁はまず古い壁紙を剥がすところからです。
壁紙は様々な意匠や種類がありますが、補修の観点からみると、破れや汚れの補修が塗装仕上げより手間がかかります。
リフォームの際は、今後の補修なども考え是非塗装仕上げを考えてみてください。
剥がしたクロスは一箇所にまとめます。
こうすることで、片付けの手間が減り現場が整理整頓できます。
壁紙を剥がし終えたら塗装をはじめます。
内装塗装は換気を充分に行っていても空気がこもりがちです。
そのため、臭気の少ない水性塗料を使用し、作業中の安全対策をとっていきます。
内装の木材部材も塗り替えていきます。
木材部分は湿気や害虫の食害で傷みやすいので塗装で保護していきます。
『キシラデコール』という木材専用の塗料を使います。
木材の内部まで塗料の成分が浸透し、カビなどによる腐食や虫食いなどを防いでくれます。
キシラデコールの塗装が完了しました。
木目の美しさを残したまま塗装できるので、白木風の部材に使用できます。
ドアなどの建具も塗っていきます。
こちらは『アクアコート』という水性塗料を使いました。
塗料特有の臭いが気にならない低臭気性があり室内塗装に向いています。
キッチン周りも塗装は行いませんが、洗浄を行います。
まず、ステンレス製のシンクです。
ステンレスは錆びないと言われていますが、傷がついたりして表面が痛むとサビが発生します。
床下収納です。
こちらもカビが発生していたので漂白剤できれいにします。
床下収納は換気が悪く、カビが付きやすいのでこまめに掃除しましょうね!
障子も新しく貼り直します。
古い障子紙に水をかけてのりを外していきます。
結構な大きさがあるため、風呂場に持っていくのも一苦労でした。
障子の枠はサッシレールから外れるので、貼り終わったらもとの場所に戻します。
最近の新築住宅には障子がないという場合も多いようですね。
紫外線で障子紙が傷んでしまうので都度交換が必要です。
続いて、外装工事にうつる前に足場を設置します。
高所での作業時には必ず足場の設置が義務付けられています。
塗装工事業者が足場も組む、という会社もあるようですが、現場と職人・周囲の安全のために弊社では専門の足場業者に設置と解体を委託しています。
足場まわりに飛散防止ネットをはっていきます。
周囲に塗料を撒き散らさないようにという配慮です。
屋内にも高所作業するところには足場を組みます。
地上2m以上であれば屋内屋外問わず足場が必要です。
費用はかかりますが、安全対策のために絶対必要な過程です。
足場を設置したら家屋の洗浄です。
高圧洗浄機を使って作業をします。
屋根が終わったら壁の洗浄です。
しっかり汚れをおとします。
コンクリートの塀も洗浄しました。
空き家など普段ひとが住んでおらず、水道が使えない場合は工事前に水道を使用できるようにしてください。
まず、カラーベスト屋根の隙間にこのような『タスペーサー』という器具を差し込んでいきます。
屋根の縁に差し込むことで、カラーベスト剤の間に隙間が生まれます。
ここから屋根内部に侵入してしまった雨水を排出し、雨漏りを防ぎます。
屋根塗装です。
まず、下塗りを行います。
『エポプレミアムシーラープライマー』という下塗り剤を塗っていきました。
傷んだカラーベスト剤に浸透し補強する他、トップ剤との密着性も高めます。
上塗り1回目です。
今回は空き家リフォームということで、弊社倉庫に保管されていた残辺塗料を使用しての塗装になりました。
色や塗料の種類は選べませんが、メーカーに新規発注をかけずに工事を行うので、安価に仕上げることができます。
2回目の上塗りです。
残辺塗料での屋根塗装なので1回目と2回目の塗料が違ってきています。
屋根ということであまり目立たないですが、予算の都合で残辺塗装をお選びになる場合はこのようなことも起こるので注意です。(※性能上は問題ありません)
金属の下屋根塗装です。
研磨たわしで表面にケレン処理をします。
ところどころサビが浮いていたので、そこを中心にケレンがけします。
錆びついてしまったところはコーキングで覆っていきます。
屋根の縁の雨押部分にもコーキングを塗っていきました。
塗装の前に養生を行っていきます。
汚れてほしくない場所に養生シートをはっていきます。
つづいて軒天(のきてん)の塗装を行います。
軒天は外壁より外側にせり出した屋根の裏側(真下)にある天井のため直射日光が当たりにくいという特徴があります。
日光が当たらないため、湿気がとばず、カビや藻が発生し腐食をしてしまう危険もあります。
2回塗料を重ねて塗ることで、軒天の下地をしっかり保護します。
つづいて外壁塗装です。
まず、下塗りを行います。
シーラーと呼ばれる、外壁下地に浸透させて補強や上塗り剤との密着性をあげる塗料を塗っていきます。
つづいて上塗りです。
まず、ハケを使って『ダメ込み』と呼ばれる作業をします。
端を最初に塗り込むことによって塗り残しを予防します。
ダメ込みが終わったら、ローラーで全面を塗装します。
軒天や屋根同様2回上塗りを行って仕上げていきます。
つづいて付帯部(ふたいぶ)の塗り替えです。
聞き慣れない言葉ですが、外壁や屋根以外の細かい部材の総称になります。
軒樋や破風板などがここに含まれます。
まず、軒樋と破風板の塗装です。
ふたつとも屋根周りの部材で、一緒に塗装していきます。
研磨たわしでケレン処理を行ない、表面を目荒らしします。
細かい凹凸を作り表面積を広げ塗料の密着性をアップし剥離に強い塗膜にします。
軒樋と破風板を塗っていきます。
陰になる部分もしっかり塗り残さないようにします。
軒樋で集めた雨水を下水に通す縦樋も塗っていきます。
外壁に近い部材なので外して塗りました。
庇の塗装です。
小雨が窓から入らないようにするための屋根のため霧避けとも言います。
付帯部の塗装が終わりました。
同じ色の塗料で塗り替えを行ったため、カラーリングが統一され引き締まった印象を作ることができました。
テレビアンテナも補修します。
当社は『街の外壁塗装やさん』という看板でお仕事をいただいておりますが、土浦市やつくば市といった茨城県県南地区のみなさまのおうちのお困りごとにすべて対応できるような会社でありたいと思っています。
協力会社や職人のかたと手を取り合うことで、外壁塗装だけでなく、家屋全般のトータルメンテナンスにつとめていけるようにしています。
これで空き家のトータルリフォームが完了しました。
庭木の撤去カラ塗装完了まで約6週間の工事期間でした。
最近、茨城県内でも空き家バンクの需要は高まるばかりです。
手つかずでどうしようか迷っている空き家などありましたら、リフォームのご相談を承っておりますのでお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2020年12月14日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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